しーもあ さん
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2008年10月14日 to 恋する人魚たち
見ている間、なぜか「なまいきシャルロット」を思い出していました。ヒロインの年代が同じくらいで、なおかつこの年代の女優さんの魅力を描いた映画だからだと思います。
ウィノナ・ライダーは実は僕は「シザーハンズ」しか観た事無かったけど、神々しいまでに美しかった思い出があります。でもこの映画での彼女はもう少し幼くて、同年代の頃のシャルロット・ゲンズブールと初め比べながら観てしまいました。でもそれは違いますよね。ウィノナにはウィノナの魅力がある。
感情の揺れ動きがいいなと思いました。あの年頃ならば誰でもそうなのかもしれない、繊細な感情がもろに表に出て来る、当人達は大変なんだろうけど、それが魅力的だと思います。映画としてよく捉えられている。
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2008年10月26日 to 泥の河
泣けました。感動しました。ほぼ徹夜明けの心に染みました。
宮本輝はもちろん大好きな作家です。でもまあそれは置いといて。
痛切でした。とにかく子供ですね、彼らの感情が切なく迫って来て胸を打つ。喜一、銀子、信雄、みんなえらい可愛い。息子をものすごく大切にしている親父さんとお袋さんとか、周りの大人達もいい。宮本輝本人の親父さんの投影なんですよね。
特に良かったのが、蟹のシーンの喜一の表情。泣きそうな、寄りかかって来るような、手を離したくなさそうな、思いに溢れていた気がして、泣けました。
感情に訴えてくる映画でした。
不思議だったのが、これ僕はよく知らないのですが、水上生活者って劇中で蔑視されてるみたいだったけど、税金を払えないような低所得者って感じなのかなと考えていました。ピンと来ないし判らない所だったので、後で調べてみようと思います。
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2008年10月27日 to 石の微笑
予備知識は全く無く見ましたが、まず初めに来る感想がスタイリッシュ。映像の美しさと途切れない緊張感、それは例えばハリウッド活劇的緊張感の作り方とは質が違う気がしますが、自然体で引きずり込まれる心理の作り方と物語の起伏の持っていき方が、おもしろいなと思いました。
ただ、映像として堪能出来るのに、物語自体が…。こんなもんじゃないだろうと凄い期待して待ってた割には、平凡な気がしてちょっと、です。美しいけど、心に焼き付くものでは決してない。そんな感想です。
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2008年10月28日 to アレックス
直視出来ないという点だけマイナスにしようと思っていましたが、どうでも良くなりました。
や〜、おもしろい。
実はものすごく神経質に丁寧に作り込まれている感じがするところが好きです。凄惨な場面だけでなく、ちゃんと起の部分が結になっている。引き込まれっぱなしだった。僕は好きです。
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2008年11月3日 to ピアノチューナー・オブ・アースクエイク
幻想譚として面白かったです。
前半は眠気との戦い、面白いのか面白くないのか微妙というラインでいまいち盛り上がらなかったのですが、かと言って決定的に悪くもない。それが後半に入って変わってきます。
なんだかんだ言って…ちゃんと囚われの美しいお姫様と、救おうと決死の奔走をする王子と、邪魔する邪悪な魔法使いの図式を踏まえている。だから、全体に幻想と観念に走り気味であらすじ訳わかんなくなりかけている所を、中心軸でしっかり押さえている感じがします。淡い映像に落ち着いて浸ってもいられる。
そして、こういうのってもう結局は、お姫様こと歌姫マルヴィーナを美しいと思えるか否かが全てを決定すると思います。男として、マルヴィーナを心底救ってあげたいと思えるかどうか。そこが良かったので、映画全体の印象も悪くないです。
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2008年11月8日 to カルネ
なんだろう、この不安感って感じです。
鬱屈していて、栓が抜けそうになっていて、中途半端なところで止まっていて、なおも瓶ごと殴りつけるかもしれない衝動を抑えて隠している、そんな印象を受ける。
いつ破裂するかが自分でも判っていない感じ、それが恐ろしく不安で不安定。
割と近しい感情のように思えるところが怖いですね。
2008年11月8日 to イエスタデイズ
結論から言うと、僕の好みとは違っていたので肌に合いませんでした。
予備知識は無くて、ここでの評価が高かったので見に行きました。映画館前のポスターをちらっと確認して、ああと納得です。原作が本多孝好さんですか。読んだ事は無いけど、今すごく売れてる作家さんだという事で名前は聞いた事ありました。なるほど。
特に前半は我慢でした。好みじゃなかったので。すぐに思うのは、セリフの説明が多い事。試しに目をつぶって音だけ聞いてみても、特に問題なく大体の展開が判ります。
でも後半過ぎてからだんだんストーリーに引かれ始めます。ラスト近くではじーんとしてしまいました。判りやすくてベタなストーリーだと思うんです、だけどこういうのはやっぱり悪くない。
満足度は低めだけど、いい映画だと思っています。
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2008年11月9日 to フリーダ
前知識は無く、このメキシコの画家については何も知らずに見ました。普段は目に留めないタイプの作品なのですが、くりふさんのレビューの言葉に引かれたので。
これが創りものである事も、映画・物語である事もすっかり忘れて、見ている間周りの事何もかも忘れて没入していました。トリップって感じです。主人公の生き方と人柄の魅力ですね、これに完全に呑まれてしまった。
最近はあまり無かった経験なのですけどね、久々の感じです。
なんで芸術家の物語にはこんなに惹かれるのかなと思います。カミーユ・クローデルにしても、ゴッホにしても。
それって多分生ききったってのが伝わるからかもしれません。人間として尊敬出来るから。作品を描く手は休めなかったのですね。自分の膿を描かずにはいられなかった。そういうの、判ります。
思いっきり素直に率直に感動してしまいました。
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2008年11月15日 to 櫻の園 -さくらのその-
って感じだと思ったんですけどね、このセリフが特に好き。
おもしろいです!
見ていて楽しい映画。1990年バージョンも見ているのですが、あっちは既にすっかり忘れました。覚えてないんですね、あんまり印象に残らなかったです。むしろ吉田秋生のマンガのファンだったのですが…。
で、完全に仕切り直しで今作。楽しかったです。
個人的に、演劇部って好きです。素直に単純に率直に、中高生が演劇の練習とかしてる姿そのものがとても好きなので、だからそれだけで楽しかった。女の子達が「桜の園」という大時代的な古い演劇に熱心に取り組んでいる姿がただそれだけの物であって心打たれます。舞台となっているどこか田舎の山とか景色とか桜とかの質感を映すショットも良いです。
要は、僕は地方高校の演劇部(当初は部じゃないけど)という設定だけで楽しんでいたみたいです。あんまり深くは求めなかったのかもしれません。
物語も、さほど複雑にしなかったのが好感が持てました。心理描写がどうこうとか言い出すと吉田秋生の原作には勝てないと思っているので。単純だからこそ普遍に近くなるので、いいと思います。
お勧め下さったこわれものさんに感謝します。
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2008年11月16日 to ブリキの太鼓
心に焼き付いてしまう映画でした。
いい意味でも悪い意味でも。