J P さん
男性
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2020年3月4日 to 翔んで埼玉
予算が大きいから失敗できないという思いがひしひしと伝わってくる作品である。ホントはもっとバカやりたいけど、これ以上やったらマニアにしかウケないとかそういったことに神経を尖らせて結局は大人しい優等生映画になっている。
奇抜な主役二人の対立する構図が序盤で失われてしまうのも勢いが失速する要因になっている。
兎にも角にもサラリーマン映画の悲哀を感じるが、当初の脚本や絵コンテが全く異なるものであるとすれば、そちらの方を見てみたいものだ。
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2020年1月11日 to ザ・プレデター
本シリーズは正体不明な何かとの孤独な闘いが魅力だが、本作は全てそれらの逆をやっている故面白さもハラハラ感もない。
前作などはエイドリアン・ブロディの好演が光っていたが、本作に魅力的なキャラクターは皆無である。
肝心のプレデターとのバトルも画的に評価できる部分はなく、プレデター犬を人間が飼い慣らす展開にはもはや製作陣の神経を疑わざるを得ない。
ラストも失笑もので次回作に繋がる展開であるが、実現する可能性は限りなくゼロであろう。
しかしここまで酷いと次回作ができた場合、逆に気になってしまうが。
2020年1月10日 to 運び屋
おじいさんに寛容な組織でアットホームな職場環境の中で同僚達と楽しく仕事をしているイーストウッドを延々と見せられる。
上からの指示を守らなくても葬式なら仕方がないと同情してくれたりするある意味でカタギの会社よりも優良なホワイト企業である。
ストーリーは捻りのない一本調子なものであり、主人公の家族もやたらとステレオタイプなものである。
おそらくはイーストウッドの理想とする世界観をひたすら見せつけられるだけなので、結果として悪い意味で老いた作品という印象だ。
2020年1月2日 to IT/イット “それ”が見えたら、終わり。
CG多用で怖さが全くない。
オリジナル版はもっと生理的な恐怖があったような気がするが。映写機のシーンなどは失笑ものである。
CG全開は非現実に拍車をかけており恐怖が遠のいてしまう。
2020年1月2日 to 暁に祈れ
台詞が少なく全てを画で説明する。
画面から血と汗と糞尿の匂いが立ち込めるようだ。
無口な主人公だが、その肉体からは多くのメッセージが発せられている。
これこそ映画だ、といったところか。
2019年11月6日 to 億男
テーマ先行でストーリーに動きが全くない典型的なダメ邦画である。
製作費がないのであれば本来であれば知恵を絞って低予算でも面白くなるよう考えなくてはならないはずなのに、それをせずに文芸作品に娯楽要素は不要とばかりに作り手が楽なほうへと逃げている。
結果出来たものは作り手のプライドの高さだけが全面に押し出された薄っぺらな主題の作品である。
登場人物達にテーマに触れるセリフをバンバン喋らせている点も最悪で、改めて考えると良いところが一つもない映画である。
2時間青臭いセリフをひたすら聞かされ、何の進展もなく、最後に「金より大事なものがある」で締めくくられたら普通の観客なら怒り出しても仕方がないだろう。
だったら無料で劇場公開すれば良いのに、と思ってしまう。
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2019年10月20日 to 清須会議
表層的に喜劇にするのは構わないが、もっと高度な頭脳戦がなければ歴史に対する侮辱になるのではないかと思う。
女性陣に関しても時代的に仕方がないとはいえ如何に男達に取り入るかが関の山になってしまい薄っぺらな人物像である。もっと裏で謀略を張り巡らすくらいあってもよかったと思うが。
結局のところ表層的な面白さを見せるだけで最後まで進むので、鑑賞後には爽快感が残るが記憶に残るかと言われればそうではないと言わざるを得ない作品である。
2019年10月18日 to ジョン・ウィック:チャプター2
変なぺったんこの真ん中分けにキモい髭面でもキマるのはキアヌだからこそだが、アップになると分かる腹のたるみは何とかしてほしい。
アクションももっさりしてるし、これなら「リベリオン」の方がはるかに優れている。
暇つぶしにしかならないが、これがヴァンダムとかならまだマシなアクションが見られるはずだが、ヴァンダムだったら間違いなくビデオスルーでワゴン行きだろう。
となると観るべきところはキアヌのダサカッコいいセリフの数々で、これが観たいから次作もテレビでやる時は結局は観てしまうだろう。
2019年9月17日 to ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ
鑑賞して数ヶ月経つが、記憶に残っているのは手榴弾を使ったシーンを1カットで撮っているところや、白旗揚げている人間を何の躊躇いもなく一掃するところくらいか。
カルテルの潰し合いが目的なら人質の女の子は殺したほうが効果が大きいのではと思ったが、そこまで非人道的なことはできず・・・、というか真逆の方向に話は進んでいく。
続編というよりはスピンオフ的な小品といったところでカルテルの抗争というよりは主人公の内面の掘り下げに重きを置いており、前作とは趣きは異なるのでその点では肩透かしをくらうが、全編を通して一定の緊張感は持続する佳作ではある。
2019年8月19日 to デス・ウィッシュ
この手のリベンジものは犯罪者側がもっと鬼畜でなければ復讐のカタルシスは得られないが、そのあたりは非常に控えめ。復讐シーンも時折クローネンバーグ的なグロさがあるもののこちらも控えめである。
殺人に手を染める主人公の葛藤もステレオタイプなものであり、まさにB級。
結果的に観るべきところは少ない。
娘が自分は格闘技をかじっているといって銃を持った強盗に襲いかかったことにより結果として母親が射殺されたわけであり、そのような不条理さを監督が選択したとすればもっと強盗犯の視点で掘り下げてもよかったとも思う。
ブレイキングバットのDEAの役者が刑事として出演しており、このキャラになんとなくほっこりさせられる。
相棒に事件の収束に「満足か?」と聞かれ、「全然」と答え、その後にピザを頬張って「これで満足だ」と答えるシーンが印象的。
自室の掲示板が未解決事件の付箋で溢れかえっているが、解決した事件も100%納得できることなど人生にそうはなく、それでも腐らずに前を向くというキャラにはこの役者がピッタリであった。