とみいじょん さん
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2015年7月30日 to ぼくらの七日間戦争
懐かしい映画、何気に記憶違い。
全員で校舎に立て篭もって、大人と闘うんじゃなかったっけ? 一部しかあっていませんでした。(^_~;
今では、極端に描いたと思われちゃうような校則違反の取り締まり。否否、あんなもん、かなり甘く書いてますよ。現実はもっとすごかった。「うなじに髪がかかったら縛りなさい」と言われて、まじめに先生の前でやっても縛れない。ふたつに分けても縛るには髪が短くて。そうしたら「3つでも、4つにでも分けて縛りなさい」だって。どんなファッションじゃ?今ならかえって前衛的なデザインになりそうだ。
そういう意味じゃ、登場人物の髪型がありえなくて。男子のほとんどは丸刈りにされるような髪型ばっかり。女子も「しばれ〜っ!!」て言われるよね。
映画としては、立て篭もる中学生、一人一人の背景とか性格とかなおざり。つまんない。しかも、如何にもあの頃のアイドルを元に作っているのでリアリティがなく、今見ると笑える。もっと丁寧に描いたら見応えあるものになったろうに。
大人目線では、「こら、火気厳禁の場所で火使うな、引火するだろ」とか、そんなところに入ったら有毒ガスが充満しているかもしれないやん(最近工事で死人出ているニュースありますよね)。とか、「ふざけるなあ。死ぬだろそれ!」「安全確保第一!!」って、叱りたくなるけど、
子ども目線ではとにかく痛快。こんなのやってみたかったトリック満載。
もう、「映画の世界」ってことで楽しめばいいのでしょう。
なんかなあ、大人の描き方も雑ですね。
味方のふりしている英語教師も、ま、立て篭もりのレベルでは同感だけど、先に書いたように「立て篭もる場所選べっ!やること選べっ!」って点では無責任極まりなし。
暴力教師はね。暴力は容認できないけど、今の教師であそこまで子どもに彼らなりに向き合う教員どのくらいいるんだろう。モンスターペアレントが怖くて、見ぬふりする教員やおもねる教員。どっちが本当に子どもの為になるんだろう。
最近も、教員と親と協力して子どもを育てることが難しくなってしまいましたが、このころからなのね。親は忙しくて、学校と塾に子どもを押しつけていれば、教育した気になるってか?
なんて、この映画を観るといろいろと考えちゃうう。
けれど、そんなこと考えずに、スカッとしたい時に観る映画。日本の子どもによる『エクスペンダブルズ』です。
映画の出来だけ見ると評価もっと低くしたいけど、一度くらいは話のタネに観ておいていいんじゃなかろうかと思います。
2015年8月3日 to ミッション:インポッシブル
と元気が出る映画です。
こんなに裏切りだらけで、絶体絶命、四面楚歌だと、疑心暗鬼でもっと暗い映画になってもいいのに、この映画はパワーに満ちて、スピーディ、スタイリッシュ、どんどんテンションがあがって、観終わった後は爽快感、やる気が出てきます。
信頼できるチームワークに恵まれて仕事も手慣れて、「僕できるもん、いつもの通りにやればいいでしょ、簡単、簡単」的なちょっと鼻高になった5〜8年目位の職員の軽いノリが、一変して奈落の底に落とされ、慌てふためいて助けを求めたら実は四面楚歌。濡れ衣晴らしと復讐に全てをかけるって、どこがスパイのミッションじゃ?って感じだけど、十分惹き込まれます。
全編次から次へと見どころ満載。
水槽爆発。本部への侵入、特急の上でのアクション…。
ハラハラドキドキ。
敵キャラにはったりかける場面。
うわぁ、ネズミ君がこんな所にも…。
この映画にも青と赤(Wと重なっちゃう)。
FDを巡る仲間間での駆け引き。
あのデータ送信。
ちょっとしたタイミングで全てがオジャンの綱渡り状態。
その一つ一つのショットが綺麗で、ロマンチック、スタイリッシュ。
冒頭のミッションでの華やかな場面、プラハの独特の雰囲気。水槽爆発場面他の色使い(コンピュータルームの色彩は『2001年宇宙の旅』を思い出した)。走るTGV…。
トム様のイケメンぶりは観惚れるに尽きます。
が
レッドグレーヴさん演じるマックスの威風堂々した貫禄とイーサンの若造ぶり。イーサンの口八丁手八丁に対して、胡散臭げにイーサンを査定しながら対応するマックス。緊張感が更に高まります。
レノ氏も渋い。ハリウッド進出したばかり?台詞もほとんど一言二言文で寡黙。でもそれがかえって怪しさ出しています。
レイムス氏も、危なそうでいて、あの雰囲気で全体を包み込む。だから映画が暗くならない。
立役(イーサン)に対峙する相手がへなちょこだと、映画が面白くならない。映画が面白いってことは役者が揃ってて、魅力を出しているってことだ。
アクションが有名な映画ですが、今観ると、他のアクション映画が爆薬に依存しているのに比べて、結構人力。演出の見せ方でハラハラドキドキ感を醸し出している。
そして、頭脳戦・心理描写も入ってくる見応えのある映画です。
もう、このテーマ聴くだけで、この映画思い出して、やる気モードのスイッチON!!
元気を出したい時に最高。
2015年8月9日 to ゲット スマート
あの『ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション』の後にこれを観てレビューする私って(笑)www。
これはこれで面白い。
この妙な間、はずし方がいい。コメディ映画。
でも主人公達ちゃんと活躍していて、危機を救います。
アクションも、『M:I』ほどドキドキ・ハラハラしないけど、迫力ある。
これぞ”ポップコーンムービー”。安心して楽しめます。
途中で『Mr.ビーン』のパクリ?って思ったけど、違うのね。顔芸のMr.ビーンと違い、マックスウェルはほとんど無表情。そこがまたおかしい。
マシ・オカさん演じるコンビがスピンオフされているって。私的には『相棒』のスピンオフ『鑑識〜(だっけ?)』を思い出しちゃったけど、こちらも良い味出しています。
正直、以前鑑賞したのに忘れていて、また観ちゃったくらい軽い内容なんですが、まあ損した気にはならない。
興奮した心と頭をかるくジャブして肩の力を抜いて軽くしてくれる映画です。
2015年8月9日 to アウトロー
ポスター、広告を観てショック!!!なんとおやつれになられたトム様。当時ニュースとして入ってきていた離婚・ス―リちゃんとの別居のせい?
リーチャ―の役柄のせいか、キャッシュ(デュバル様)との絡み以外では笑顔も封印されていたトム様。「笑顔も封印」と言えば『コラテラル』も監督がトム様に笑顔封印を命じたのだけど、自信満々でマックスに絡み放題で、凄味の中に冷徹さを漂わせていたビンセントと違い、ジャックは人生を謳歌しているように見えない。やるべきことをたんたんとこなすだけのような。何が楽しくて生きているんだ。元・軍の内部捜査官という役柄だからそう演じた、頬もこけた?と信じたいけど、超心配しました。(今はとても素敵な笑顔に戻られて嬉しいです。ほっとしました)
役柄としては、トム様が惚れ込んだと言うリーチャ―。素材としては魅力ありますね。内部捜査官なら昨日の友が今日の捜査対象というのもあり得ただろう、逆恨みも買っただろうと類推すれば、あのような生き方も(勝手に)納得。常に窮地に陥るもルーサーとか仲間に恵まれて華やかなハントに比べて、地味なリーチャー。燻銀の味わい。ある程度の人生の厚みがないと、リアリティなく浮いちゃうような役柄ですね。味わい深かったです。
アクションは一見派手ではないが、緻密に計算・構成されたカーチェイス。特にその終わらせ方がいい。銃撃戦になるのかと思えば肉弾戦。も、意表をつかれました。
お色気も、ヘレンが肩透かしをくらうあの場面とか、はずし方がいい。
要所要所で楽しめました。
一番にんまりしたのは、デュバル様との共演。デュバル様って『デイズ・オブ・サンダー』の師匠ですよね。あの時も二人の掛け合いに心キュンとなりましたが、今回も(o^O^o)。
今回のジャックは『デイズ・オブ・サンダー』の時よりは、一人前になって対等にやりあっているつもりの演技なんだけど、デュバル様の方がもう本当に懐大きく、結局トム様をそれとなく包み込んで、トム様甘えてる、クスって感じでした。射撃場で、トム様が這いつくばってその隣にデュバル様がいるシーンなんかも親子が並んで話しているかのような雰囲気に見えたのは私だけ?トム様なんだか、ジャックなんだかよくわからないけど、心がキュンとしちゃいました。(人を殺す場面でキュンっていうのもないのですが)
と良い所満載なのですが、悪役が弱い。映像的には冷徹さが際立つ部分もあるのですか。う〜ん、ラスボス、ラスボス?
ちょっと、リーチャ―の独り舞台の映画になっちゃったかな?そこだけは惜しいですね。
『MIシリーズ』は、派手なアクション含めたハントとその仲間の活躍を観に行く映画ですが、『リーチャ―シリーズ』もそうなるのかな?世界平和を守るIMFの敵役が設定しにくいのと違い、『リーチャ―シリーズ』は地に足付いた生活感の中の正義を描くのだったら、もうちょっと周りの人間も描いてほしいと思います。『コラテラル』や『ザファーム』とか、他に名演者従えたってトム様遜色ないし。ま、今回監督が「トム様を車から降ろすのが一番の苦労」とおっしゃったそうなので、アクションと人間ドラマをどう練り合わせるかが、一番の課題なんでしょうね。
他のレビューでも指摘されていますが、宣伝がひどい。宣伝やキャッチコピーに惑わされて視聴すると、期待していたものと違う。それで作品評価下げています。
売らんかなの煽り。集客さえすれば、この映画の担当としたらいいのかもしれないけど、長い目で見て損すると思う。
宣伝は見ないか、忘れて鑑賞して下さい。
2015年8月10日 to ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル
文句なしに楽しめました。ちょっと行き詰っていた時に観たので元気が出ました。その後も仕事できつくなると、頭の中でテーマソングが流れる。がんばれ、私って\(^o^)/。
インターネット配信のプロモーションで、トム様が「チームワーク」と「あきらめない」を強調していたけど、本当にその通り。何かにつけあらゆることがスマートに進まない、それを皆で慌てふためきながらその時できる手をを打って「任務完了」に持っていく。さすが「Mr.インクレディブル」の監督。しかもあのアニメのシニカルさがコミカルになる世界観を表現するハントチームの男達。女殺し屋とロシアのお巡りさんは全然コミカルじゃなくて、それぞれの世界観、そのズレがまた良い味を出している。皆コミカルだとコントになっちゃうけど、うまい調和だなと思いました。
ルーサーファンとしては、最初PC担当が彼じゃないと知ってショックでしたが、う〜ん、あの味はベンジ―じゃなきゃね。笑いと共にどうなっちゃうんだろうと不安・緊張感、手に汗握る。なんて演出・演技★。ベンジ―の言葉を聞いた時のイーサンの嫌〜な顔。(ルーサーならイーサンを心配するけど、ベンジ―は「できるでしょ」って感じで言ってくる)ハイテク機器が連発するのだけど、結局ほとんどが人力なのね。
ドバイのスタントはびっくりしたけど、一番びっくりしたのは部屋に戻る時。心臓止まりそうになりました。ご無事で良かった(ほっ)。
”チームワーク”というけれど、寄せ集めのチーム。チーム結成場面で、イーサン本人かのチェック受けてるし(今まで変装で騙くらかしていたから反対あり得るって(笑))。ブラントとの微妙な心理戦とか。ベンジ―には悪いけど、ルーサーに頼り切っていたようにはイーサンも頼れないし。でもそんな状況お構いなしに事態は悪い方へ進んでいく。もうなりふり構わず、自分のできることやるっきゃないと力を尽くす。ブラントのやりたくなけどやらにゃあならん時の準備体操真似してます(*^^)v。まあ、チームワークなんてそんなもんだ。初めからばっちり信頼できる仲間と組めるなんてそうそうない。相手もプロだと信じて、人知尽くして天命待つなんだろうな、何事も。
敵キャラ、任務の設定は確かに弱い。けど今の時代、難しいですね。あまり生臭くなっても”娯楽”にならないし。
次回作、今度はどんな人間模様がみられるのかしら?アクション場面はネットで配信されているけど、『ゴーストプロトコル』では宣伝で大きく取り上げられたシーンは、「え?あれだけで次に行っちゃうの?」みたいにアクションてんこ盛りだったし。
最後の決め台詞これを言える男ってどのくらいいるんだろう?言われてみたいものだ。
そしてイーサンとブラントの関係。失敗したと思っていたのにあの扱い。信頼されるって嬉しいですね。勿論、このミッションを遂行する過程で、ブラント自身の行動がイーサンから信頼を勝ち取ったんだけど、自分の仕事や仕事に対する姿勢をわかってくれる人がいるって、もう最高(o^O^o))。
また、頑張ろうって思える映画です。
2015年8月11日 to MW−ムウ−
”手塚先生 生誕80周年”を冠して、この作り?
何を考えているんじゃ。恥を知れっ!
原作と映画は別物っていう意見は確かにある。うまく翻案している作品も知っている(例『オールユーニ―ドイズキル』はちゃんと別題つけて”改作”していること示している)
でもこれは”生誕80周年”を冠しているのでしょう?”禁断の書の映画化”と、製作者の意図を無視して勝手につけた宣伝戦略じゃなく、初めから”手塚先生作品の映画化”を目論んでいるのでしょう?だったら、もっと手塚先生の世界を表現してほしかった。せめてその姿勢を示してほしかった。
ラスト何あれ。なんであんな音楽つけるかな。せっかくの余韻が、ただのクライムアクションになっちゃったよ。山田氏頑張ったのに。山田氏のラストのあの時点なら、まだ「切ない…」って余韻に浸れたのに。
何を撮りたくて、この作品を映画化したの?
『MW』を映画化するなら、他のレビューでもあるように、結城と賀来の関係でしょう。(別に同性愛じゃなくても、二人の離れなれない関係を描いてほしかった。パンフレットにあるような対峙を描いてほしかった)
また、一貫した手塚作品の流れ考えるのならやはりMWを中心とした社会はドラマ。もしくは心の葛藤。
単なる復讐劇じゃないよ、原作は。殺戮の為の殺戮を繰り返す結城と、それを止めなければと思いつつ翻弄される賀来だからこそ”禁断”なんじゃない。(結構手塚作品に繰り返し出てくるテーマ)BL・MWや他にもえぐい描写があったけど、それだけじゃない。”禁断”と言われたのは。神経ガスなんてサリンが出る前からささやかれていて、別にそれが”禁断”では無かったはずだ。原作公開当時でも。
あんなに誘拐に時間艶してもねぇ。あの辺りはサクッと、トムクルーズ映画の、この映像これしか使わないの?的な演出見習ってほしい。タイまで行ったからその部分を切れなかったんだと思うけど。っていうか、タイに行く理由ある?
玉木氏は途中までは力不足かなと思ったけど、「おもちゃをなくしてしまった」っていう辺りの間は良かったなあ。
カメラワークもへた。綺麗な映像もあるんだけど、ぶれるは、ヘンに動かすから、せっかくの映像・演技をじっくりと見せてもらえない。手塚先生のコマ展開で勉強しなさいって感じです。
全体的にハリウッド映画ならもっと臨場感あふれる印象的な作品になったろうと思います。
何度も繰り返しますが、”手塚先生生誕80周年記念”をうたってなければ、20点くらいは差し上げますけど、手塚先生を冠していながら愚弄するために作ったの?と言いたい出来なので、0点です。
2015年8月16日 to 《シネマ歌舞伎》海神別荘
天野氏の舞台美術・衣装と共に、それはそれは美しい世界。海老蔵丈の凛々しい立ち姿、出演なさっている方々それぞれ美しい。大蛇(龍?)のうごめく様すらため息が出る。舞台の隅から隅まで目が行き届いている。どこに目を移そうが抜かりなし。
勿論、その中でもひときわ美しいのは玉三郎丈。言の葉を発する前の、その息遣いまで華開くような耽美の世界。すっと動かす視線・指先…。何をどうとってもこの世のものとは思えません。
息を吹きかけるのも憚られるような美しさ。
だけど、う〜ん、海老蔵丈のあの言い回しは、わざとやっているのか。世間ずれしている(世間の価値観から大きく外れているほどの純な心をもつ)公子を表現するための演出なのか?小学校の学芸会かと思ったよ。
そして、原作読んでいないけど、あの展開、あのオチ。正直ついていけない。人柱となった娘が幸せになると言う筋にしたいのだろうとは思うけど。元の世に戻れぬ娘のポジティブ思考?美しければなんでもいいの?
昔から、玉三郎丈のファン。歌舞伎も観に行ったし、真田広之氏との『天守物語』とか、真田氏のロミオで玉三郎丈演出の『ロミオとジュリエット』の舞台にも酔いしれました。
今回もそういう世界を期待しただけに、ちょっと残念でした。
本音を言えば公子を変えて撮り直してほしい。
シネマ歌舞伎の映画館の上映では『高野聖』とセットで、玉三郎丈の泉鏡花の世界や芸術論についてのインタビュー付き。そこで玉三郎丈が「映画と舞台と違う」って仰っていたけど、その違いかしら?
もう一回見て、その世界観を理解せねばと思いました。
と、文句付けていますが、耽美な世界は堪能できます。ぜひ、ご覧になって、その世界に酔って下さい。
2015年8月16日 to 《シネマ歌舞伎》高野聖
初めて観た舞台の映画化。よくある舞台中継とは違い、時にロケで実際に山中を歩く場面を入れたり、舞台真正面からではない役者のアップを入れたりして展開する。
正直このオチは途中でなんとなく気づく。昔から繰り返された仏教譚。
それを象徴するかのような圧倒的な読経の声。
だが、単なる仏教譚として括れない幻想的な世界。
玉三郎丈のなまめかしさ。
反対に獅童丈の朴訥とした佇まい(渋い)。
鏡花の世界に繰り返し表現される、わけのわからない(現実的でない)異端の世界。その中で表現される欲に溺れずに自分の有様を律して生きようとする様。それを”すがすがしい””美しい”と愛でる有様。
起伏の飛んだドラマはありません。
が、自分の生きざまを考える、
異次元の世界に浸れます。
シネマ歌舞伎では『海神別荘』との合わせで、玉三郎丈のインタビュー映像つき。このインタビュー映像を合わせてみると、より深く鑑賞できます。
2015年8月26日 to 《映画祭スタッフおすすめショートフィルムプログラム》
『戦いの前に(原題All her children fought)』は100点。
子役がいい。展開早っ!!なんですが、15分だからね。長編にすると相当作り込まないとだれそうで難しいですね。アイルランドの作品。かってなイメージのアイルランドの紛争等が頭をよぎると、否、アイルランドの状況思い浮かべなくとも、落涙。
ぜひ皆さんに観ていただきたいです。
『信号機とおまわりさん(原題Lights)』は50点かな。
役者がおもしろいし、最期のオチが説教臭いけど面白いです。けどね、けどね。今一歩。もうちょっと短くても良い気がしましたが、ドイツの田舎ののんびり感・退屈感は味わえました。14分と言う時間が微妙ですね。これより短いと慌ただしいし、これより長いと飽きる。
『世界平和会議(原題Diplomacy)』も60点かな。
アメリカ制作とは(笑)。設定は面白い。語られている言葉とそれぞれの役者の表情のギャップが面白いです。最期のオチも「ニッシッシ(笑)」となるんだけど、字幕に気を取られて表情を見逃してしまうので、なんか損した気分になります。もうちょっと長い映画で観たい気もしますが、基本会話劇なので相当作り込まないとハチャメチャになります。今回の役者・脚本・監督ではこれが限界かな。誰かリメイクしてくださらないかしら。
『ジョナサンとアレックス(原題Jonathan's chest)』は0点。
映画館の説明読んで『うしろの百太郎』みたいな話を想像していましたが、結局何なの?誰か教えてください。(制作アメリカ)
こういう作品集は満足度をつけるのが難しいですね。
ぴあ映画生活で鑑賞券が当たってようやっと鑑賞してきました。
映画館は、おしゃれっぽくって静かで(平日だからか?)、お気に入りの隠れ家を見つけたような感じです。ありがとうございました。
2015年8月26日 to 《ダンスダンスダンスショートフィルムプログラム2015》
5作品で約50分のプログラム。
『Multipolarity』50点。
須藤元気氏プロデュースのWORLD ORDERのパフォーマンス。これが観たくて鑑賞。いつもの完成度。なので満足のはずなんだけど、秋葉原の無料配信のパフォーマンスと同じレベルだったりするからなあ、今回平均点。なんて不満を感じてしまう不埒なファンでした。ごめんなさい。
『最期のお迎え(原題The devil himself)』20点。
このアイディアで役者と監督を変えたバージョンを観てみたい。時間返せとは言いません。それなりに楽しめました。(制作カナダ)
『ザ・ルーム(原題The room)』20点。
舞台と衣装・ダンスは素敵なのですが、なんだかよくわかりません。時間返せとは言いません。それなりに楽しめました。(制作イタリア)
『ダンス大会(原題A tropical sunday)』70点。
主人公の子どもたちのおかれている現状を考えると胸が痛いです。特に対比が。映画のラストで子どもたちが笑顔でよかった。この子どもたちを主人公にドキュメンタリーチックな映画を作ってほしいけど、『シティオブゴット』や『トラッシュ』みたいになるのかな?(制作モザンビーク)
『ムーア通りのマサラ(原題Moore street masala)』70点。
アイルランド制作でこれをやりますか(笑)という映画です。コテコテのボリウッドでなくて、アイルランドらしい冗談の通じなさそうな上司が入ってくるのがいい。もう少し長編で観たいけど、これももっと作り込まないとダレそうですね。アイルランドとインドの融合に期待します。とってもハッピーな気分で映画館から出ました。
いろいろな作品がつまっています。
短いからと言っても、無料配信やCMやMV・PVでも、心に残る作品たくさんありますからね。
川底に眠る砂金を見つけるような、そんな鑑賞感が残りました。目当てはいまひとつでしたが、他の作品に救われたような。
鑑賞券をぴあ映画生活で頂いて鑑賞。ありがとうございました。