鯛 さん
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2006年7月19日 to 時をかける少女
主人公・真琴は自分の性格を、友人との関係性を決めてかかっていたため見失っていたものに翻弄されます。
時をかける能力を手にして何かを守るため、救うために奔走する彼女は様々なことに気付かされます。
決めてしまう方が楽だし、融通が利く。しかし、その一方で多くの可能性を削っている。選択肢は、膨大に存在し、自分が決めている。世界を肯定する姿勢と勇気を再び。
2006年8月5日 to フリクリ
アニメです。
しかも映画じゃなくてOVA。つまりビデオ販売を目的として制作された作品(全六話)。「エヴァンゲリオン」で知られるガイナックス作品。
とにかく痛快。主人公の男の子のオデコから出て来る謎のロボットをネエちゃんがギターを武器に叩きのめす・・・て、わけわかんないでしょ。巨大で厳ついロボットとの対決は圧巻(「ワンダと巨像」みたい)。
テーマ的にも自分には堪らないものが・・・。
ただ監督が小劇場を好きらしく、あちこちにそっち系の一方的な「面白いでしょ」的ギャグがちりばめてあるので、ダメな人はダメ。私も一時期、隔週で小劇場を回っていたくちですが、寒いというよりだからどうした、というものばかり。まあ、作品のテンポに合わせてサクサク消化されるのでそこら辺は気にせずに。
第1話で挫折する人が友人には多いけど、次第にまともになっていくので始めの方は我慢を。
総体的にみてしまうと満点には遠いのですが、発売されていた当初、かなりこの作品に救われた感があるので感謝の意を込めて満点献上。
ちなみにこの見出しの「NEVER KNOWS BEST」は作中に登場。私は拡大解釈して「納得したら終わりだよ」という意味で座右の銘にしております。
2006年7月30日 to ジョゼと虎と魚たち
私の評価基準から逸れてしまいますが、好きな作品ですので一票を投じます。
世間知らずの身体障害者と今風の軽い学生。
どちらの設定を変えても、すぐに違和感が起こりそうな繊細な作品。
それでいて、なんとも力強くテーマを打ち出している。
映画館に3回足を運び、映画に恋をするという体験を初めてさせてくれた記念作です。
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2006年7月20日 to エターナル・サンシャイン
同じであることで親近感が生まれる。
さらに、同じであることは楽だ。
しかし、同じであることは退屈である。
刺激を求めて違うものを欲しても「恋愛」の中に安らぎや癒しという観念があるためにやがて疲れてしまう。
相反する「同じであること」と「違うこと」を同じ人物との関係の中に求めてしまい、その狭間を幾度となく往来する。
まさに恋愛そのものを描いた傑作だ。
共感:2人
2006年7月25日 to 運命じゃない人
とにかく脚本が素晴らしいっ。
私は脚本を読み、その精度に感動してから映像を観たので、未だに評価が定まらないでいる。映像となったものを観た印象は「やっぱり邦画は地味だなー」。
低予算なので凝ったこともそうそうできないのでしょうが・・・もったいない。
レビューの本分から逸れるだろうが、100点は脚本にのみ献上します。
2006年11月21日 to ソウ
てっきり「CUBE」的作品だと思って敬遠していたのだが、地上波放送されたので観てみた・・・おもしろいっ。
冒頭の謎、中盤のサスペンス、結末の意外性、とよくいわれる三拍子揃いぶみ。
ミステリー短編を専門で読んでいるような自分としては好みど真ん中の傑作です。
2006年10月16日 to メメント
DVDを購入して久々に鑑賞したが、こんなに複雑な構成だったのかと再び驚かされた。
いくらこのアイデアを思い付いたからといって成立させる困難を考えると自分なら敬遠してしまうだろう。
とにかく、完成させたことだけでも拍手ものだ。
この監督はコメンタリーを聞いていると表現することに対する意識が実に高い。
大体の演出は狙い通りに作用していると思う。素晴らしい。
因に、監督コメンタリーでは最後のテディによる謎解き発言も彼の嘘かもしれないと示唆している。劇中では再三テディがレナ―ドを騙している姿を見せているのに観客は答えを求めてラストではすんなりと彼の発言を信じてしまうのが興味深いと得意そうに言っていたが、そりゃ信じるだろと思う。
実際レナ―ドが記憶を改竄したであろう場面がフラッシュバックで入るし、観客側としては与えられた情報内でしか解釈できないのだから信じる方が当たり前だろう。
まあ、「ひとつの解釈」として発言しているので納得いくが、監督の口からあれも嘘だよと言及されていたら、観客がそれを見破るのには無理があるよ、と抗議したい。
2006年8月21日 to 花とアリス
WEB版に満点。映画版には40点。
WEB版は花の告白に向けて展開されるプロットがしっかりと組まれていました。
映画版はWEB版にアリスというキャラクターを掘り下げた部分を付加しただけで、そこにはプロットと呼べるような展開は存在しない。それによって映画全体を散漫なものに仕上げてしまっている。
しかも、最後のオーディションで踊るシーンをあれ程長く、美しくみせる意味がわからない。露骨に映像だけで山場を作ってしまおうとする作為がみえて堪え難い。
2006年7月20日 to ファイト・クラブ
スリラーの王道(脅威が間近に迫り、周囲には信じてもらえず、自ら行動しない限り解決はない)を走っているし、その状況を作る効率の良さにただただ感心。主要人物二人だけなんですよね、これ。マーラとナレーター(つまりタイラーでもある)だけ。
この映画はある男が世界を肯定できるまでを描いていて、それがテーマでもあると思うのですが、枝葉の部分に注目が集まり、よく誤解されているのが残念です。
2006年8月1日 to 恋はデジャ・ブ
観る度に願うものがあるなら行動しなくちゃなと戒めになり、目の前に数多広がる可能性に心踊らされます。
確かにB級映画でタイトルもジャケットデザインも締まらないものですが、傑作ですよ。