アキラ さん

終了

「コミュニケーションビジネスは在宅では不可能です」と突っぱねていた冬に、いきなりスタジオから大量の機材が送って来られてから半年近く経った。どちらにせよ取材や撮影の仕事は全てなくなりCG作成の仕事ばかり需要が高まったので黙々と在宅でこなすしかない。そんな中、久しぶりに収録で出社すると既にオフィス部分は売り払われてスタジオ部分だけが残っていた。つまり収録以外は出社禁止。昔気質の某有力プロデューサーだけがスタジオ内に無理やりディスクを持ち込み足で稼ぐ仕事を続けていた。スタッフの中では専門的にカメラ等の現場仕事だけをやっていた連中やマネージャーやプランナーやライター等、自分だけでは何も作れない連中が真っ先に解雇され、ポスプロでCG全般を作れる我々のような手広くやってる映像屋だけが残され、その分だけ仕事量は増えた。そんな次第で外出する暇がない日々が続く。とりあえず外注から引き取った仕事は一通り片付いたがweb広告系の細かい依頼が増え続ける。とりあえず今年のうちは失業する心配はなさそうな位にスケジュールは埋まっているが来年は分からない。この第二次世界大恐慌が本格化するのは来年から。とりあえず失業しても趣味で創作を続けながら約半世紀の余命を生きる程度の貯蓄はあるが日本というプラットフォーム自体が崩れれば資産に関係なくライフラインは閉ざされる。このままでは今よりも更に露骨に失業者は犯罪者化し大企業は詐欺師化して生き残りを図る。TVや出版や映画館などのオールドメディアが良い例。恐怖戦略で世間を混乱させてでも収益を維持して社会の害毒でしかない運営を続ける。かつての五大映画会社の生き残りや三大現像所やキー局などビジネスとして機能してた頃の事は大して知らないが今やクリエイターにとって害悪でしかない。それなりのヒットコンテンツを持ってる若いクリエイターは、それらの企業からの出資話は丁重に断った方が無難です。ネトフリのように現役でビジネスとして成り立っている企業ならプレゼンして抱き込むに越した事はないがゾンビ企業化した連中にネームバリューだけで飛び付くと骨までしゃぶられます。ごっそり収益を持って行かれるのは当然ながらスポンサー気取りのめくら老害に現場を荒らされ品質を落とす結果にもなります。それこそ中には役者の枕営業を要求するようなキモい外道すらいる始末。作品にとってリスクとデメリットしかありません。

この手の未だにホモソサエティを引きずったようなキモい無能老害が映像業界に寄生し続ければ犠牲になるのは観客とクリエイター。それも若い世代や子供たち。だが面白い事に日本の凋落と比例するように若年層の自殺率は減り続け、この大恐慌に伴い一気に大きく減った。これは日本人の村社会気質故だろう。つまり駄目なのは自分だけじゃないという安心感が彼らを救う。むしろ駄目なのは今、大量に失脚して転落して来る無能な大人たちなのだという事実に気付く。この大人たちの間違った価値観で測られていた彼らの本当の実力が花開くのはこれから。ただただ終身雇用や年功序列という既得権にふんずり返っていた大人はこれから淘汰されねばならない。もう後戻りはできない。これまでのビジネスは終了せねばならない。しがみ付き続ければ未来を失う。もう平成30年間の凋落で前の世代の無能っぷりは立証済み。もう彼らに夢を見る権利を許してはいけない。どんな世代であっても夢を見る事が許されるのは未来ある子供や若者のうちだけです。だが戦後からバブル組まで冷戦利権に甘え腐った世代はアジアの悲劇を食い物にして戦中以前やロスジェネ以降の世代より長く夢見る事を許された。その分だけ我々以降の世代はチャンスを失い今の子供たちは大人の都合で夢見る事すら許されない。ゲームの結果は明白に惨敗と出ているのだから長い間夢見て実現できなかった世代には潔く去って頂きましょう。これまで連中が守り続けた利権まみれのシステムでは状況が変わった今ではマトモなビジネスとして機能しない。これ以上、数値上の利潤を確保するために奴隷を求めて移民を大量流入させたり低賃金使い潰しを続けて現場を食い荒らし続ければ本当に手遅れになります。グローバリズムを過剰に続ければ危険な疫病や内戦のタネがいくらでも入って来る。そうでなくとも若者たちはますます子孫を残せない状況に追い込まれます。この疫病が与えてくれた有難い啓示を真摯に受け止めて世界の現実に目を向ければ、さすがに余程のうつけでない限りは気付くだろう。これ以上、変わらない日常というバカげた妄想に囚われ続けてはならない。どうか愚かな夢の為に子供たちを殺さないでください。