影無茶 さん
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248件中71-80件
2011年1月27日 to ソーシャル・ネットワーク
この映画、冒頭いきなりマークとエリカ(沢尻ではありません・・)のまるですかしボケのような会話で始まります。
これが橋田壽賀子のような長台詞で展開するこのドラマのプロローグであり、
主人公マークがフェイスブックを開発するきっかけとなった出来事になる訳です。
コンピューターなどなかった時代「ビューティフルマインド」でも、
ジョンナッシュが、皆がナンパを成功させる為にゲーム理論を発見しますが、
時代は変わっても、あなた動機は不純なんだわ〜♪状態は変わらないという事ですね。
しかし大きな違いは子供の頃からコンピューターに慣れ親しむ現代では、
アッと言う間に考えた理論を実践して具現化してしまいます。
そりゃあ、史上最年少で億万長者になるのも必然です。
ただ、その為に失う物も多いのは事実で、どちらが人として幸せなのか・・
そんな事を考えさせられました。
人付き合いが下手で、社交性に乏しい不器用な天才マーク。
その友人でフェイスブックを共同で立ち上げた(この映画の中では一番まともな)エドゥワルド。
マークの力量を利用しようとする大学内のエリート、ウィンクルボス兄弟。
フェイスブックの存在を知りマークに近づくもう一人の天才ショーン。
彼らが織りなす人間模様。
無駄のない台詞の応酬で小気味よく進行し、
2時間超の時間がアッと言う間に過ぎてしまいました。
ネタばれになるので詳しく書けませんが、
最後のシーンでのマークの表情が私には印象的で目に焼き付いて離れません・・・。
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2011年1月19日 to マイレージ、マイライフ
公開当時何故か地元で上映されず、ようやくレンタルで鑑賞。
自分の生き方に絶対の自信を持ち、仕事で国内を飛び回るが、次第に優しさと弱さを見せる男ライアン。
仕事も恋愛もエンジョイしながら、たくましく生きる女アレックス。
若くて向こうっ気が強く能力もあるが、脆さも併せ持つ新入社員の女ナタリー。
これは彼と彼女達が仕事を通じて織りなすヒューマンドラマです。
この3人の人物設定が男女の持つ本質という面において、
ややステレオタイプすぎるかなって印象を持ったんですが、
私はそれでも最後まで見入ってしまいました。
何故ならば、主人公達を通して見える男女の生き様が妙に納得出来たからです。
私は男だからかもしれませんが、ライアンの心の動きは共感出来たし、
アレックスの行動も女性の強さが見てとれて、ある意味理解出来ました。
しかし、これは完全に男性の視点で作られた映画です。
女性から見るとアレックスもナタリーもちょっと違う!って感じかもしれません。
まあそれでも、この映画、与えられた題材にしては全体がカラッとしていて心地よく見れました。
この手の映画ではこれは大切な事に思え、
何といっても演出の力が大きいんでしょうね。
自身の生き方を見つめ直す時間がほんの僅かでも良いから欲しくなったな・・・と、
この映画を見終わってそんな事を考えました。
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2011年1月5日 to 相棒−劇場版II−警視庁占拠!特命係の一番長い夜
久々の大スクリーン。
でもって今年初の映画は相棒です。
最近、本編、再放送、スペシャル、BS再放送と相棒ばっかり見ている気がします。
これ共通の問題と言ってよいと思うんですが、
人気のテレビシリーズが映画化されると必ず、
頑張りすぎて必要以上に話が大きくなってしまいます。
張り切りすぎるんでしょうねえ。
相棒の前作も例に漏れず力みが見えてしまい作品としては失敗だったと思います。
今回も正直あまり期待していませんでしたが、
家内が見たいというので仕方なしに行きました。
期待値が低かった事もあるんでしょうが、結構見応えありました。
これは嬉しい誤算です。
警察内部での組織の軋轢、腐敗。
本当の正義とは何なのか。
杉下右京の信念が、今回起こる事件をきっかけにいよいよ警察内部に向けられる。
そのプロローグと言える内容です。
テレビシリーズと同じスケールでは映画化の意味がない。
かと言って、あまりに張り切り過ぎると前出のように見ている方がしらけてしまう。
今回ここらあたりのバランスが絶妙でした。
お馴染みの出演者達が皆、充分「らしさ」を見せてくれています。
安心して入り込めます。
小西真奈美演ずる朝比奈圭子が映画後半に見せる
警視庁管内でのある行動は演出的にちょっと無理があると思いましたが、
まあ許せる(かな・・)範囲でしょう。
いずれにせよ、現在テレビでは「相棒」シーズン9を放映中です。
今までシーズン平均20話程度放送されて来ましたが、残りの8〜9話を全て使わないと今回の映画の顛末は語れないでしようね。
しかし、映画を見ずにテレビ版を見るとびっくりしますよね。
あの方が・・・・。
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2010年10月28日 to 第9地区
レンタルにて鑑賞。
皆さんが書きつくしておられるので長く書きませんが、これだけ画面にくぎ付けになる映画ってそうはないですね。
あのグロテスク「エビ」エイリアン親子も見ているうちに可愛く(それはないか・・)いや、親しみを覚えるようになってしまいました。
ちょっと「激突」のデニスウィーバーを彷彿させるヴィカスのリアルな人物設定も良かったし、
そのせいか基本ありえない架空の出来ごとなのに、とても現実感がありました。
エイリアンとヴィカスとMNUとギャング団、これらがカオス状態となって混乱に陥るところなんて見事です。
ハラハラ、ドキドキ、怒り、痛快、笑い、ほろり、爽快感、あらゆる感情が自然に出てくる映画でした。
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2010年10月15日 to ナイト&デイ
いい年くったおっさんの私が言うのも何ですが、
これ、初めてのデートで見に行くのにうってつけの映画です。
内容と言えばすでにスポットや何やらでお分かりのように、
次から次へと遭遇する危機を「ありえない〜」って感じで乗り越えるジェットコースタームービーです。
笑ってしまうほどの不死身ぶり。
それを当代の人気者トムとキャメロンが演じている。
少々のご都合主義的展開も許せてしまえます。
尺的にも二時間程度なので、初デートの若い二人にとって映画鑑賞後の貴重な時間を長く使えるのもいいんじゃないでしょうか。
どこかの喫茶店でパンフを見ながら楽しく感想を語り合える事を保証します。
きっと忘れられない映画になると思いますよ。
私・・?、ええ、充分に楽しむ事が出来ました。
それにしてもトムクルーズ。
彼の映画はほとんど見てますがほとんど外れがないですね。
どんな役を演じてもなんだか同じように見えてしまうけど、逆に安心感があります。
偉大なる大根役者ってところでしょうか。
(決して貶している訳ではありませんので・・)
次はMI:4?
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2010年8月26日 to ソルト
仕事が忙しく久々の映画鑑賞。
これはまた物凄い内容でした。
ノンストップアクションで見ている我々に余計な事を考える暇を与えません。
そうでなければ突っ込みどころが満載で大変です。
プロローグでいきなりアンジェリーナがその肢体を見せてくれますが、
そのSMチックな描写には思わずゴックン・・です。
しかしサービスシーン(?)はこれだけ。
あとはアクション満載で無敵ぶりを見せてくれます。
ここらあたりはあのミラ(アリス)ジョボビッチと同じですな。
ゾンビが出てくるか出てこないかの違いだけ・・と言えばちょっと言いすぎでしょうか。
いかにも続編ありきな展開といい、SONYはアリスとイブリンでこれからも稼ぐ算段でしょうか。
尚、この映画のイントロダクションには、
「アンジェリーナ・ジョリーがCIAエージェントに扮したアクション・サスペンス。CIAエージェントとして働くイヴリン・ソルトは、自分でも知らないうちにロシアのスパイの容疑をかけられてしまう。身におぼえのない嫌疑を晴らすため、そして自分を陥れた黒幕の正体を暴くため、あらゆるスパイ技術を駆使したソルトの孤独な戦いが始まる」
とあります・・。
フムフム・・なんやねんこれ!
とまあ、後は見てのお楽しみという事で・・。
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2010年7月26日 to 踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!
冒頭からなんですが・・
はっきりいって、残念な結果と言わざるをえません。
あまり評価の高くなかったパート2でも、私は充分に楽しめました。
あのオープニングテーマを聞くだけでワクワクしましたし、
上映時間の間スクリーンに引きつける力は健在だったと思います。
しかし、今回のパート3・・・。
「踊る・・」の場合、おちゃらけ部分とシリアス部分のバランスが絶妙でした・・今までは。
これ以上おちゃらけたら、しらけてしまう。
いつも(テレビシリーズからずっと)そのぎりぎりの所で踏みとどまる。
あと一歩おちゃらければ、それは単に制作側のマスターベーションで終わってしまう。
しかし、そうはならない。
見終わった時の爽快感がそれを証明していました。
そのさじ加減はもう見事としか言いようがない。
それこそが「踊る・・」が持つ最大の魅力だったはずです。
しかし今回はだめでした。
期待していたんですがねえ。
映画生活の評価が低くてもきっと楽しませてくれるだろう・・・と。
何がダメ・・って?
これ、出演者の方々、あまり気乗りしてなかったと思います。
やはり本が良くないのでしょう。
役者達もそう感じていたんじゃないでしょうか。
見ている私に何も訴えてこなかった。
小栗旬は客寄せパンダ。
和久さんの甥っ子は不要。
健康診断の結果についてのシークエンスは笑わそうとしているの?感動させようとしているの?どっち?
パート2から7年ですか・・・。
私も年をとったんですかねえ。
感性が合わなくなったんでしょうか。
でも踊るシリーズ、これで終わっていいんでしょうか。
最後がこんな駄作で。
死ぬ気で4を作って世に問わないとだめじゃないでしょうか。
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2010年7月9日 to 孤高のメス
私のホームグラウンドでは本日最終日。
思いきって見に行って良かったです。
私のこの映画に対する知識は堤真一のオペの写真一枚だけ。
どなたか書いておられましたが、田宮財前のような人物設定と私も勝手に思ってました。
しかし全然違ってましたねえ。
彼、当麻先生がどんな先生なのかは、初めて登場した所であきらかにされます。
とてもありきたりな手法ではありますが、見ている人には一番分かりやすいでしょう。
当麻先生が着任してから、夏川結衣扮する看護師や他の先生達が輝いていく様は見ていて私まで嬉しくなりました。
全体の構成としてはとてもシンプルです。
命の尊さ、仕事に対する姿勢、人と人の繋がり、
生きていく上で忘れてはならない事を
医療の現場を舞台にして我々にこの映画はつぶやくように教えてくれます。
この映画、全体的にとても静かに進行していきます。
堤真一も淡々と抑えた演技を貫いています。
それでいて当麻先生を見事に演じ切っている。
見る前には堤真一というキャラクターがこの映画には合わないと思っていましたが、それは私の誤りだったようです。
堤真一だけでなく、他の登場人物も(一部を除いて)比較的静かな、
それでいて前向きで秘めた思いは熱いという演技をされています。
飛躍しすぎるかもしれませんが、野球のファインプレイは派手で見栄え良いですが、
名選手はあらかじめ考えられる状況を頭に入れて、守備位置を変え、打球を真正面で普通に捕球する。
これがファインプレイに見せないファインプレイです。
この映画はそれに似ている。
見終わって率直に感じました。
ただ監督、相当編集には悩んだでしょうね。
当麻先生の医療行為に対してそれが正当なのかどうなのか、マスコミが動き、警察も動く。
この部分、もっと膨らました編集も考えたと思うんです。
でも私はこの編集で良かったと思いました。
あと生瀬勝久、いやな役どころを憎たらしく演じる彼のような役者は貴重です。
彼にも★いっぱいあげてください。
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2010年6月26日 to パコと魔法の絵本
告白にて中島監督の才能に改めて驚き、
未見であったパコと魔法の絵本をレンタルにて鑑賞しました。
本能的にやや苦手なジャンルだと思って評判が良いのは知ってましたが、ここまで未見でした。
中島監督は嫌われ松子ではミュージカル、このパコと魔法の絵本ではファンタジー・・と、
どちらかと言うと日本では受け入れられにくい作風にあえてチャレンジしているような感じを受けますね。
作風も明らかに今までの邦画のわくを超えた、
陳腐な表現ですが外国的なテイストを感じます。
この映画も、ロジャーラビットを彷彿させるような、アニメと実写のコラボに私はまたも中島ワールドに見入ってしまいました。
しかしながらこの映画、普通なら途中で見るのに疲れてしまうと思います。
芸達者が揃っていますが、何と言いますか・・
最初の30分程の「ノリ」についていけるかどうかが問題です。
私は中島監督の映画と言う事で覚悟を持って見始めたので、そこを乗り越える事が出来ました。
乗り越えられれば、そこに広がる優しさに満ち溢れた時間を享受する事が出来ます。
最初はウザかった各キャラクターも愛すべき仲間になってしまいました。
これだけぶっ飛んだ映像なのに物語の真となる所の軸はぶれない。
ここがさすがですね。
それにしても中島監督・・・、
いつも最後、我々に投げかけてくれますねえ〜。
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2010年6月9日 to 告白
珍しく本は読んでいます。
中島監督なら見ても裏切られないかなっと。
そう思って見に行きました。
はっきりいって期待以上です。
これだけの重い内容を(嫌われ松子もそうでしたが)、
その重さを損ねることなく、音楽や映像を駆使し、
見ている者を引きずりこむ手腕はもう唸ってしまいました。
松たかこは抑揚を抑え、淡々と告白をします。
しかし、後半のある部分。
松たかこの顔がアップになって放った言葉の時の表情!
ちょっと鳥肌立ちました。
この表情の為にそれまで終始抑揚を抑えていたんだろうと思うほどでした。
人間、本当は何を思っているのかなんて所詮外から見ただけではわかりません。
もし会話が成立していたとしても、その人の心の内なんて本当は誰もわからないんじゃあないでしょうか。
とにかく最後まで緊張感を持続して見る事が出来ました。
ひとつエンディングについて掲示板にて質問をさせていただきます。
ネタバレなので未見の方は絶対見ないでください。
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