映画情報のぴあ映画生活 > 作品 > 晩春

製作年/国 | 1949年/日本 |
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配給 | 松竹=松竹大船 |
時間 | 108分 |
監督 |
小津安二郎といえば、父と娘、あるいは母と娘など、平凡な家庭の日常を淡々と描いた作風で知られた作家だが、実はそういう家族劇は後期、脚本家の野田高梧と組んだ頃のものであり、初期にはギャング映画やコメディなど様々なジャンルを手掛けていた。そんな後期の小津スタイルが確立されたのがこの「晩春」である。北鎌倉に住む大学教授は、婚期を逃がしかけている娘を結婚させようとする。父を一人にはしたくないと、娘は結婚に乗り気ではないが、父は寂しさをこらえて娘を嫁がせるのだった……。父娘二人が、最後に水入らずで枕を並べて過ごす夜のシーンは特に有名で、壷の空ショットが挿入されることから“壷のシーン“として多くの評論家にとり上げられ、研究されてきた。余計なセリフや感情表現を用いず、その場の空気ですべてを語ってしまう小津演出の真髄がここにある。
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『晩春』クチコミレビュー
注目のレビュー:晩春
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静かだけれど激しい映画 (0)
2008-08-31 by
星空のマリオネット
画面の隅々まで清潔感に満ちた、気品を湛えた美しい作品です。 敗戦後まだ3・4年しか経っていない1949年。 鎌倉や京都に能楽堂といった日本古来の美を背景にした父と娘の佇まいを、静かにゆったりと見せていきます。 父を演じたのが笠智衆。娘・紀子を演じたのはこれが小津映画初登場の原節子(当時29歳)。静けさの中にも、二人にはそれぞれ大きく深い思いがあったのでした。 居間で正面を向き合った二人。 ...... 続きを読む
5人がこのレビューに共感したと評価しています。
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菩薩的エロス (0)
2005-01-23 by
ゴロにゃ〜ゴ伯爵
言葉が少ないため、映像本位の映し方に全力を注いでいるであろう冒頭6分間の映像の完璧さを堪能して下さい。 電車に乗車している周吉と紀子をカット・バックで映し出している場面で普通なら顔の向きを立ってる人と座ってる人で対称的に見せるはずなのに、同じ右向きに統一しているのが興味深い。背景としての吊り革と窓の景色の流れが画面左上から右下へと合わせている点を含めて考慮すると2人の意識の同調性を表現 ...... 続きを読む
4人がこのレビューに共感したと評価しています。
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