映画情報のぴあ映画生活 > 作品 > 浮雲〈1955年〉

製作年/国 | 1955年/日本 |
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配給 | 東宝 |
時間 | 123分 |
監督 |
成瀬巳喜男監督の代表作であり、世界映画史に燦然と輝く名作中の名作。原作は成瀬がその出世作「めし」(1951)以来、「稲妻」(1952)、「妻」(1953)、「晩菊」(1954)と立て続けに映画化して成功した林芙美子の同名小説。戦時中、赴任先のインドシナで愛し合った妻ある男を追って引き揚げてきたゆき子は、次から次へと女を変える相手の自堕落さに、一時は外人相手の娼婦にまで身を落とすが、別れることができない。二人で新しい生活を始めるべく旅立った小島でゆき子は男に見とられながら病死する……。起伏の激しい物語展開でありながら、成瀬の冷徹な対象凝視の姿勢は一貫しており、主人公を演じる高峰、森の緊張感みなぎる絡み合いを捉えて、その演出スタイルは一つの頂点に達したといえる。地の果てまでも男を追うヒロインは、映画が描き得た最も鮮烈な女性像の一つであり、女優・高峰秀子の名は永遠に映画史に刻まれた。小津安二郎の言葉“俺にできないシャシンは溝口の「祇園の姉妹」と成瀬の「浮雲」だ”はあまりにも有名。
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『浮雲〈1955年〉』クチコミレビュー
注目のレビュー:浮雲〈1955年〉
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シニシズムが見事に結晶化した名作 (0)
2009-05-16 by
蛙鳴蝉噪
映画は昭和21年の初冬から始まる。日本映画の巨匠と言えば、黒澤明監督、小津安二郎監督、溝口健二監督がまず浮かぶが、成瀬巳喜男監督も忘れてはならない名匠である。私の独断と偏見で語れば、今井正監督の「また逢う日まで」が純愛を描いた名作ならば、「浮雲」は不倫による男と女の哀しみを描いた名作。共に双璧を成す日本映画で最も優れた恋愛映画の一本だと思う。 大東亜戦争中、国家公務員として男は、部下の女と ...... 続きを読む
5人がこのレビューに共感したと評価しています。
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女の体温を感じさせる名演! (1)
2008-05-11 by
星空のマリオネット
成瀬巳喜男監督、1955年の作品「浮雲」。 黒澤監督「七人の侍」、小津監督「東京物語」、木下監督「二十四の瞳」等とともに日本映画史上のベストテンには必ず選ばれる、『女と男の物語』。 長い間ずっと観たかったのですが、なかなか機会がなく、やっと数年前に初めて観ることができました。それだけ期待感が膨らんでいたのです。しかし、よく理解できなかった。 私はその監督固有の映像感覚に惹かれるケースが多いの ...... 続きを読む
3人がこのレビューに共感したと評価しています。
新着レビュー:浮雲〈1955年〉
見出し | ▼満足度▲ | 投稿者 | ▼投稿日▲ |
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かくも奇妙な生き物(0) |
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