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なんともやりきれない
2020/8/19 22:54
by
ぶーたんたん
当時の欧米諸国の知識人の間では、
共産主義に対する、ある種の憧れがあり、
彼らの中では共産主義国、ソ連の建国に対し、
「多少の」軋轢や混乱があっても、
しばらくは見守ろうという雰囲気があった。
実際は「多少の」のレベルではなかったのだが・・・。
他方、第1次世界大戦後の世界情勢としては、
目の前の敵であるナチスドイツに対抗するため、
連合国は共産主義には反対しつつも、
ソ連と手を組むことになる。
この2つの大きな流れに
1人のジャーナリストが押しつぶされてしまった。
先日観た「ジョーンの秘密」で、
彼女にソ連の実態が知らされていたら、
果たして同じ行動をとったであろうか。
彼女の正義に疑問符を付けざるを得なくなった。
戦後の日本においても、
共産主義国、北朝鮮に対して、
知識人や某新聞社などが盲目的に肩入れしていった。
同じ構造だったのだろうか。
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