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予告篇は曲者だよ。本編が読めない。
2021/2/19 15:49
by
デニロ
芳根京子の譫妄的演技を予告篇で感じて北川景子、中村倫也の顔がチラチラしているにもかかわらず出掛ける。
が、冒頭から芳根京子は拘置されてしまい活躍の場が制限される。予告篇で芳根京子に振り回されている北川景子は何処にいったんだ、等と訝りつつ、芳根京子はレクター博士張りに周囲を混乱に陥れるに違いないとワクワクする。
しかし、物語は北川景子と中村倫也のどーでもいい話になっていき、そのうちに北川景子の幼少時代の忌まわしき記憶は何なのかという、あ、芳根京子との同一化を描くのか、拘置所のアクリル板越しに北川景子と芳根京子の顔を重ね合わせていく。勢いあまって父娘の性の話になるのかと気味が悪くなる。そして北川景子の夫窪塚洋介が謎めいて来て、おお彼がサイコパス?予告篇からあくまでサイコパスにこだわり続けながら観てしまう。
でも、そんな話では全くなく、争いごとの裁きもすんなりと受け入れてそれ以上争うこともせず、それぞれの場所での生活が始まります。
あれ、おかしいな。予告篇から想像していたラストは、芳根京子が二ヤリと不気味に笑いエンドマークのサスペンス・ミステリーのはずだったんだけど。
予告篇には裏切られることが多いが、本作のように消費者の錯誤を誘う売り方はいただけない。いや、確かに登場人物は怪しい言動をする者たちの集まりだった。もしかすると、お前たちの中にもあるそれはそちらで見つけてください、と言う作品なのだろうか。
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