映画情報のぴあ映画生活 > 作品 > ファーストラヴ > 感想・評価 > 悪くはないけど
悪くはないけど
2021/2/12 10:03
by
odyss
原作未読です。
父親を刺殺した少女(芳根京子)と、彼女を理解して裁判を支援しようとしている公認心理士(北川景子)と弁護士(中村倫也)を中心にしたミステリー。
堤幸彦監督だけあって一定のレベルには達していますが、若干の不満と疑問も。
最初のあたりでの弁護士の発言から、少女は一筋縄ではいかない性格の主らしいので、ヒロイン(北川景子)が少女に翻弄される話かと思っていたのですが、案外そうでもなかった。ヒロインの善意が少女の悪意によって粉みじんにされるような筋書なら、もっと面白くなっていたのに、と思いました。
あと、犯行の事実関係にかかわる重大な問題(包丁)が途中からいきなり出てきているのも、どうかなと。だって裁判となったら(少女の心理よりも)そっちのほうがはるかに重大な争点になるはずですからね。
それから、この作品は犯罪を犯した少女を救おうとする心理士が、自身も問題を抱えているという二重性によって成り立っているわけですが、北川景子と中村倫也がベッドで・・・というシーンの意味が必ずしも明瞭ではないように感じました。ネタばれになるから詳しくは省きますけど。
窪塚洋介演じる北川景子の亭主は、現代女性にとっては理想的な夫、ってことなのですかね。でもああいう出来た男は、そうそういないと思うなあ。少なくとも私には到底無理(笑)。
不評を承知で女優の悪口も書いときます。芳根京子って、美しくも可愛くもないのに、どうして重要な役に起用されるんでしょうか。私には全然理解できないな。浜辺美波か清原果耶とは言いませんけど、二十歳前後でもっとマシな女優は他にもいるでしょうに。
2人がこのレビューに共感したと評価しています。
※ユーザー登録すると、レビューを評価できるようになります。
返信を投稿
Copyright©2021 PIA Corporation. All rights reserved.