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ようこんなの映画館で上映するわ
2020/7/18 21:44
by
えり蔵
現代の邦画の低レベルさがわかる作品。
まず、本編前の劇場挨拶みたいな場面、あれ要らないでしょ。映画をどう見ようとこちらの勝手だ。それなのに役者と監督のダラダラした撮影現場のどうでもいい話がやたらと長く、彼らから教養や知性というのが全く感じられなかった。「こんな人たちがこの映画を作ったのね」と映画を観る前からガックリ来てしまった。
次、原作の漫画は読んだことないけど、恐らく高校1年生の春から高校2年生の初夏までの話と推測する。そのためドラマの年齢と役者の年齢が釣り合わない。最初役者が出て来た時大学生の話かと思った。出演している役者どう見ても高校3年生以上でしょ。
無理して少年少女で演じてるいるのが見え見えなのである。
そのため映画全体に不自然感がズッと漂っていた。
例えば高校生だったら微笑ましいラストのペットボトルのシーンも、役者の年齢が合わないので「こいつらフェチかな」と苦笑してしまった。
それから、「貴方を見ています」よっていうのは、中学生や高校低学年の男の子がやるのは可愛いが、どう見ても20歳を超えているおっさんの役者がやるのは無理がある。それにあんなにジッと見られている女もクライミングに集中しているのかもしれないが、全く気づかないのは鈍感を通り越して危ないぞ。
おそらく昔の角川映画だったらオーディションやって同年代のヒロインの新人を募集していたと思う。角川映画は大嫌いだったが、今考えると懐かしい。
監督の演出にも問題がある。ヒロインの食べ方に品がない。あれを見たら百年の恋も冷める。”不思議ちゃん”のイメージを監督は出したかったのかもしれないが、見ているこっちは引いた。
まだある、山のクライミングに監督やコーチなしであんな危険なことをやらせるなんて考えられん。そういえばこの映画スポーツをテーマにしているのに監督やコーチが全く出てこなかった。ありえんだろ。
最後にこの映画マスコミから比較的高評価なのが信じられない。忖度ありすぎで何か裏であるのかと疑った。
ただし主演女優のボルダリングシーンは努力の跡が見えるので☆1つ献上。
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