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安倍政権はクソでクズである
2019/12/2 14:56
by
エージ
望月記者の疑問に切り込んでいくという姿勢が胸を打つ。だが、外国人ジャーナリストが日本以外の国ではある一定のジャーナリストとしての活動があれば記者会見に出席できるのは当たり前で、何度もしつこく質問をするのは日本以外で言えば当然の事。森監督も望月記者が目立ってしまうという日本の特殊な状況を嘆いていたけれど、日本が異常だっただけのだ。記者クラブという外部を排除する構図の中で政権とずぶずぶな関係が進み、異常な状態を続けてしまっていて、第二次安倍政権になってからマスメディアの弱体化が顕著になった。森達也さんが官邸の会見に入れないで誰が入れるのか。
菅官房長官は仮定の質問はするな、しかし実際に事実だったという質問も出来ない。質問している最中に早くしろと嫌がらせをする。記者会見の主催は官邸側ではないのに。『新聞記者』のセリフの形だけの民主主義でいいんだという形すら成していない。菅義偉のスポークスマンとしての滑稽な姿が見られておかしいんだか、悲しいんだか。
薬でレイプして、ほぼ証拠は揃って逮捕直前というところで逮捕するなという異例の事が起こった、山口敬之氏も民事での公判後にヘラヘラとして映っていた。警察すら機能しなくなった。
難点を言うと、官邸前の警察官たちによる通行妨害のハラスメントは腹が立ったが、その怒りをアニメーションにしたのは妙だった。そして、最後の安倍晋三が現れての選挙演説において自民サポーターとアンチ安倍の構図。それとナチスに加担したとして辱められた丸刈りにされた女性たちとの結びは無理矢理感がしてまとまりが悪いように思えた。
そうは言ったものの愚かなものを愚かだと言い放つことは大事。
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