映画情報のぴあ映画生活 > 作品 > 空母いぶき > 感想・評価 > シミュレーションMovie
シミュレーションMovie
2019/5/25 13:38
by
コージィ
「もし仮に近隣国が、国際的にも日本領土となっている島を武力で侵略・占有したとき、政府と自衛隊はどうするべきなのか?」
という、シミュレーション的な映画でした。
専守防衛を徹し、憲法9条を守りながら、戦うという難題。
事態に対して、政治家や官僚は、何ができるか?
「戦闘と戦争の違い」の明確化。
スリリングで、緊張感があって、知的。
怪獣もロボ・レイバーもアイドルも出てこないけれども、巧みな伊藤和典脚本が味わえて、すごく面白かった。
妙な要素のつけたしに、省略で、原作の重厚さはなくなってしまったが、換骨奪胎してわかりやすくなっているともいえる。
手放しで褒めるかといえば、さにあらず。
CGがしょぼい!
明らかに、予算と制作期間が足りてない。
静かな波間から潜水艦が浮かぶところで、艦の周囲数メートルしか水が動かないあたりで、つらくてつらくて。
あと、閣僚会議が『シン・ゴジラ』の劣化版に見えちゃうのよね。
これは佐藤浩市たちが下手なんじゃなくて、会議室などの設備のチープさや場面転換の少なさが原因で、おそらくそれも予算の問題だよね、と推測してしまった。
あと、緊急時で平静でいられると限らないのに、自衛隊側で何一つミスが起きないっていうのが、少し説得力に欠けるかな。
それはそうと、公開前に「自衛隊賛美だ」と批判した左的な方々や、役者のインタビュー記事もまともに読まず「首相への揶揄だ」と騒いでた右な方々連中に言いたいことがあって。
「全ての指摘は、的外れ」
「観てからものを言えよ」
「エンタメだよ?観もしないで、自分の思想に合うかどうかで利用するの馬鹿じゃない?」
1人がこのレビューに共感したと評価しています。
※ユーザー登録すると、レビューを評価できるようになります。
Copyright©2021 PIA Corporation. All rights reserved.