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祈りを聞き届けるドイツの人々
2006/2/16 19:27
by
おすもうさん
冷静に見届けようという意思がひしひしと伝わる映像で、しかも周りを極力描かないことによって、息を詰めるかのような緊張感を与えて深層にまで引き込み、観る者の心を激しく揺さぶる凄まじい作品。
ドイツの映画をそう多くは見ていないが、何かしら突き抜けたものをいつも感じる。
それは、戦後をどう生きてきたかに、どうしても関わってくるのだろう。
日本が乗り越えていないものの重さを今更ながらに恥じた。
とはいえ、水曜最終回のせいか、シャンテは予想外に満員だった。
前後左右を埋められて鑑賞するのは好きではないが、できるだけ多くの人に見てもらいたい。
なかには集中力に欠ける方々も散見されたが、それでも何か伝わったはず。。。
ただ、人それぞれではあるが、鑑賞後ペラペラしゃべりながら出て行く人達は堪えがたかった。
できれば独りで見てほしい。
しばらく言葉なんて出てこない。
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Re: 祈りを聞き届けるドイツの人々
2015/2/23 20:05 by
ニコラ
> それは、戦後をどう生きてきたかに、どうしても関わってくるのだろう。
> 日本が乗り越えていないものの重さを今更ながらに恥じた。
同感です。このようなご意見をどんどん発表していただきたいです。
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