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惜しいな
2009/7/7 2:42
by
しーもあ
ラスト近辺まではとにかく面白かったです。
序盤の入り込ませ方がとても自然、というか余計な説明を一切描いてないというか。ここだけで、これ肌に合いそうとまず思います。
次に、焚き火を囲んだギリシャの嘘話!個人的に凄い好き、雰囲気がいいです。
この作品通して全編そうなんだけど、登場する二人の会話がとぼけてて、優しくて。こっちも釣られて笑ってしまいますし、優しい気持ちになる。
でも何よりもいいのは、人間の誰もいない荒野を延々と歩き続けるという、風景そのものの姿。
子供の頃に憧れたんですよね。砂漠を旅するヘディン博士とか、桜蘭を目指すマルコポーロとか。
…そういう見方ってこの映画の製作意図とは合っているのでしょうかいないのでしょうか?微妙にそこはよく判らないけど。
とにかく僕にとってはそれ自体が素晴らしい、それだけで充分に満足なのです。なにげに背景も結構変化してて飽きないし。風に吹かれて砂漠を転がってく植物(あれ名前何てったっけかな)とか、塩湖(かな?)とか。
なので…、ラストあれいらないなと思ってしまいました。やっぱそういう話を付けちゃったのかと、がっかり。
最後まで”ただそれだけ”に徹したストーリーであって欲しかったです。
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