ただいまの掲載件数は タイトル68292件 口コミ 1212538件 劇場 602件

映画情報のぴあ映画生活 > 作品 > インビクタス/負けざる者たち > インビクタス / 負けざる者たち [DVD]

インビクタス / 負けざる者たち [DVD]

『インビクタス / 負けざる者たち [DVD]』を価格比較。★★★★(78点)『インビクタス/負けざる者たち』に対するみんなのクチコミ情報などもあります。

インビクタス / 負けざる者たち [DVD]
77点
監督 クリント・イーストウッド
出演 モーガン・フリーマン,マット・デイモン,レレティ・クマロ,マット・スターン
発売日 2010年11月3日
定価 1,500円(税込)

 

価格比較

インビクタス / 負けざる者たち [DVD] 1,543円 (税込)
セブンネットショッピングで買う
インビクタス / 負けざる者たち [DVD] 927円 (税込)
在庫あり。
Amazonで買う
インビクタス / 負けざる者たち [DVD] 売り切れ  

 

商品詳細情報

販売元 ワーナー・ホーム・ビデオ
発売日 2010年11月3日
リージョン 2
ディスク枚数 1
形式 DVD


ぴあ映画生活ユーザーによる「インビクタス/負けざる者たち」のレビュー

  • 100点 イーストウッドが吹き鳴らす「ノーサイド」のホイ...

    2010-02-06  by えんぞ

    ラグビーを嗜む人たちがいる
    道を挟んで
    サッカーに興じる子供たちがいる
    その道を進むマンデラ大統領

    憎しみ 悲しみ 怒り 絶望
    人種も 宗教も 国境をも超越する「ノーサイド」という信念

    お前が先に教えろ
    招待券4枚
    贈られたキャップ
    スタジアムに入れない少年・・・
    数々の神業を馳駆しして

    まいった!

    これはイーストウッドが歌う「イマジン」

    前作で自ら磔刑に処せられた神の復活

    イーストウッドが描く時代の黎明

    ああ わが魂の支配者よ
    私はこの大傑作を表現する言葉を持ち合わせてはいません

    人々がみんな立ち去ってもわたしここにいるわ

    映画が終わっても立てなかった。

  • 80点 虹の彼方の暗雲

    2010-02-09  by olddog

    魂の指揮官もやはり立ち向かうべき敵を必要とする。南アメリカの虹達がひとつに纏まり同じ誇りと同じ歓びを共有する為には、ニュージーランドという「虹に加わらない色」を下す事が必要だった。その色が"ブラック"であったという皮肉と共に、このどこまでも理想を追求する映画が孕む一抹の哀しさがある。

    かつてブラックハートに呑み込まれたホワイトハンターを演じたイーストウッドは、今回はブラックハートが脱色されていく過程を(はからずも)描いてしまったのかもしれない。脱色された後に表れるのは当然"白"などではなく、多様なバイタリティをそのままに共存を図っていた"アフリカ"が、否応無く一方向に方向付けられて行く過程で呻吟する未来が、まるで通奏低音の様に映画の冒頭から鳴り響いている。

    我ながら野暮な印象ではある。スプリングボクスに対する彼等の熱狂には何の邪気も他意もなく、心から彼等の栄光と自らの栄光を讃えていた事は間違いの無いところだ。観客としては素直に喜びに身を委ね、マンデラの掲げた理想を共有すべきなのだろう。

    将来どの様な暗雲が立ちこめようと、まずは理想から始めなければ何ひとつ手に入らない。マンデラがスプリングボクスに託したのは、獄中の20数年間に匹敵する辛苦に、"これから"耐え続ける為の心構えだったのかもしれない。

  • 90点 グラン・ヒューマン

    2010-02-12  by ペンギン

    「グラントリノ」でアメリカ白人至上主義の終焉を描いたイーストウッドがまるで姉妹編のように、古い構造の崩壊と再構築をテーマにした作品。
    古き悪しき習慣を壊して新しい価値観で世界を再構築する。その模範としてのマンデラ政治。
    南アフリカを舞台としているが、これは世界共通の大切なテーマだ。
    あまりの予定調和に驚くが、これは実話。
    その、フィクションなら陳腐と一笑に付されるお話を2時間あまり飽きさせることなく観させるテクニックはさすが。彼の「映画力」の強さ、大きさには改めて敬意を表する。
    それは、予定調和を予定調和と感じさせないきめの細かいオリジナルな演出で、モーガン・フリーマンもマット・ディモンも「よくあるような」お話を実に新鮮なオリジナリティあふれる演技で見せている。だからこの映画はテーマは陳腐であっても唯一無二なのだ。これは凄いことだと思った。
    だって、真実はいつも単純で陳腐なものだから、底力のない作家はその大切なテーマから逃げざるを得ない。「目新しい素材」でこけ脅すしかないのだ。
    このあまりにもシンプルなテーマを見事に演出したクリント・イーストウッドはまたもやその実力を見せつけた。本当に心憎い人である。
    −10点は、それでもさらに、観たことも聞いたこともないようなお話を求めてしまう贅沢からだ。決してこの映画のどこかに遜色があった訳ではない。

    閑話休題。
    ニュージーランドのオールブラックスが自分たちを鼓舞するために歌い踊る原住民の歌が「ガンバッテ、ガンバッテ、イコー」と聞こえたのは空耳か?

    それにしても日本の記録的敗退には驚いた。そんなに弱かったんか〜。
    まあ、あの年は震災とかあって、大変やったし、我が国のリーダーは「フランスの犬より遅い」あの人やったし、マンデラさんとは比べるべくもないから仕方ないか、とほほ...。

  • 90点 現映画界のリーダーは、やはりイーストウッドだ

    2010-02-08  by 奈菜

    「硫黄島からの手紙」「父親たちの星条旗」と、戦争を双方の立場から描いてきたイーストウッド。そこにはハリウッド的な勧善懲悪もカタルシスもヒーローもなく、あるのは戦争の虚しさ、醜さ、汚れ、闇。同時に監督は「硫黄島からの手紙」では、新婚夫婦のありふれた幸せや、家族へ送る兵士の手紙にわずかな光を灯すことで、平凡な日常がいかに貴重かをわたしたちにじっと刻みつけてくれた。

    本作でイーストウッドは、内戦後の国の復興に焦点を当てる。
    南アフリカ共和国で1994年に就任した、マンデラ大統領を主役に置いて。マンデラ大統領がアパルトヘイトに反対した政治犯として27年間の禁固刑を受けたことや、戦後のどうにもぬぐえない白人と黒人間の憎しみの溝は比較的さらりと描いていて、いつものどうにも苦手な痛みの傷跡を回避してしまってたのは、イーストウッドらしくないなぁとか、物足りないなぁと思った。

    戦後復興のためにマンデラが両者に「赦し」を訴えても、そのマンデラがどれ程の苦渋を舐めてきたかは殆ど描かれていないので、その「赦し」の重厚さがいまいち伝わり辛かったのは惜しい。ひとことで27年間の禁固刑って言うけど、日本で平和な生活を送っているわたしが想像するだけでも、大変なことだと思うから。そこをイーストウッドの眼を通してガツンと観てみたかった。

    ただ、時間の関係上仕方がなかったのかもしれない。あと、ラグビーを取り上げてはいるけど、スポーツ映画としてはこれまた大雑把な描写で、トレーニングや戦術を練る部分よりも、単なる精神論に集約していたのもやや素人目線的で気になった。

    でもそういった政治や戦争、スポーツ映画の枝葉を大胆に切り捨てて、イーストウッドはラグビーと詩(歌)という‘芸’が戦後復興のための道筋になることを力強く描き、道を示してくれたことに、感動した。

    そして、南アのマンデラ等しく、映画界の重鎮、世界の父、イーストウッドが映画という‘芸’を通して、世界平和へのリーダーシップを発揮してくれたことにこそ、この映画の真の意義があるのだろう。だから、細かなことに突っ込みを入れるよりも、イーストウッド爺の心意気に、わたしは惜しみないスタンディング・オベーションを送りたい。

  • 90点 「征服されない=インビクタス」(10.2/17)

    2010-02-23  by HALU

    滋賀県大津市のシネコンにて鑑賞。
    あのクリント・イーストウッド監督の最新作ということもあり、今回は、あえて事前に予備知識を全く入れずに鑑賞致してきました。
    超話題作ということで、過大に期待を膨らまして鑑賞に臨みましたが、サッカーやラグビー観戦好きの私と致しましても、1995年の南アフリカ共和国で開催されたラグビー・W杯における、あの世紀の大番狂わせの結果の裏に、あのネルソン・マンデラ大統領(モーガン・フリーマン)の<1つのチーム、1つの国>たる想いが託されていた秘話があった事実を初めて知りまして、実に感動致しました。

    さて、本編はと申しますと、
    冒頭から、ネルソン・マンデラ大統領の早朝の散歩シーンから始まりますが、その際の黒人のSPがスゴく存在感がありましたね。
    本作品においては、ラグビーのW杯を題材とは致しておりますが、むしろ、白人社会によるアパルトヘイト政策により、テロリストの首謀者として、27年間の長期間に亘り、監獄生活を余儀なされてきた中にあって、大統領就任からは、その白人達をはじめ他者を「赦すこと」という寛大なる精神を題材にした点で、政権を得た後も復讐的なる政策には走らずに、逆に、新たなる南アフリカ共和国の発展に寄与するべく奔走する姿に心を打たれました。

    また、自国で開催なされるラグビー・W杯を通して、まさしく<1つのチーム、1つの国>を体現しようとした行動には、本当の意味での<虹色の国>の実現へのステップとして、一つの大いなる一歩であったに違いないでしょう。

    しかしながら、惜しまれるのは、あのラグビー大国たるフランス代表や、ニュージーランド代表“オールブラックス”との試合の再現映像が、予てからのラグビーファンである私にとりましては、あんなお粗末なプレーをするはずはなく、例えば、キックオフなどの際に、ロングキック或いはハイパウントキックするのが普通なのに対しまして、チョコッとした蹴り損ねの様なパンウントキック等のお粗末なプレーは、到底、あのクラスの代表チームのプレースタイルとしては有り得ない描写で、なんとも残念ではありました。

    (※実際には、このチョコとしたパウントキックは、実際の試合にて奇襲作戦として用いられた作戦との事らしく、その事実にも驚きでした。そういう意味合いでは、ラグビーの試合シーンの再現率のクオリティも非常に高い映画でもある様です。その点でも、クリント・イーストウッド監督の拘りも垣間見せる作品作りではありました。)

    また、しかし、ラグビーの試合における描写においては、その精神論的な描写に重きを置かれて、具体的に大番狂わせに至った、ラグビー本来の細かな戦術面での描写が、あまりにも希薄な面も、残念でもありました。

    但しながら、本作品の場合には、あくまでも自国でのラグビー・W杯を通して、ネルソン・マンデラ大統領の人となりや業績を顧みる作品ですので、それらの点は致し方ないのかもしれないのかなとも思われました。

    時を経て、当初の黒人達のSPと、その後に加わった白人達のSPとの遣り取りなども実に微笑ましかったです。

    また、スタジアムの巨大スクリーンに映し出された日本人らしき青い法被を着た観客までも再現してみせるなど、それなりの拘りをも魅了してくれた作品でした。

    今回、あえて、ネルソン・マンデラ大統領の監獄時代のエピソードを極力控えておりましたせいか、観賞後に、「なんで、あの大統領は捕まっていたん?それがイマイチ解らんと、意味がよく解らんわ。」等とボヤいておられる若者層の観客の御方々もおられましたが、それは、その御方々が、単にアパルトヘイト政策に対して不勉強なせいなのか、はたまた既にアパルトヘイト政策は過去の産物となってしまっているのかとも思われましたので、そういった観客の御方々のためにも、もう少し、監獄生活に至るまでのエピソードをも盛り込んでも良かったのではとも思えました。

    尚、チラシによりますと、「征服されない=インビクタス」とは、ネルソン・マンデラ大統領が投獄中に心の支えとした詩の一節だそうです。

    エンディングロールに、南アフリカ共和国代表チーム“スプリングボクス”のW杯での実際の活躍シーンの写真も投影なされるのも、必見です。

    また、エンディングロールの最後の最後にて、南アフリカ共和国の未来を託す子供達が、ラグビーボールと戯れるシーンを持ってきた辺りは、クリント・イーストウッド監督の優しい心配りもさることながら、暗に、この映画は<過去>を描いた映画ではなく、南アフリカ共和国のみならず、世界の<将来・未来>を子供達に託したことを、示す映画でもあるようにも思われました。

    因みに、ニュージーランド代表“オールブラックス”の選手役として、以前に三洋電機に所属していました、元トンガ代表のエピ・タイオネ選手も出演されている点も、注目です。

    私的な評価と致しましては、前述致しました通り、各国ラグビー代表チームのプレーの再現映像の細かな戦術面の描写に、若干の物足りなさを感じました点などを差し引きましても、★★★★☆(90点)のほぼ満点の高評価の作品でした。

    ※この作品と、『マンデラの名もなき看守』(2007年)を併せて観れば、より一層理解が深められて楽しめるかとも思います。

    お勧め作品です。

  • 90点 スクリーンの向こうにイーストウッドが見えた

    2010-02-11  by 北溟 僚

    満場一致でスプリングボクスの名称やユニフォームの変更が決まった会場に現れたマンデラ。
    国の統一のためにも、
    黒人が白人を赦す必要があり、
    そのためにもアパルトヘイトの象徴であったスプリングボクスの名称を敢えて変更すべきではないと主張するマンデラ。
    卑屈な復讐を果たすときではないとさとすマンデラ。

    その変更を承認して、黒人の気持ちを表面的になだめるのではなく、
    国の統一を本当に望むからこその発言。
    彼以外が発言しようものなら全く相手にされないだろうが、
    さすがはマンデラ。
    独裁者ならトップダウンで物事を決めてしまうところだが、
    再度、多数決を行うところもマンデラらしい。
    結果として彼の主張が賛同された。
    これもすごい。
    おそらく多くの人は、マンデラの考え方に100%賛同したということではなく、
    あのマディバ(マンデラ大統領のことを黒人の誰もがマディバという愛称で呼ぶのが実にいい)がそう言うのならと賛同したのだろう。
    何十年という歳月を虐げられてきた黒人が白人を赦すという行為は、
    感情的な問題としても簡単に受け入れられるはずはない。

    しかし、多くの黒人がマンデラの考えを受け入れようとした。
    それほどまでに絶大な信頼を得ていた人間がいたということである。


    スプリングボクスのメンバーが黒人の子供たちにラグビーを教えるシーン。
    子供もメンバーも楽しそうに笑っている。
    その時、私にはスクリーンの向こうにイーストウッドが見えた。
    目を細めて、その現場を優しく包み込んでいるイーストウッドの姿が浮かんだ。
    優しく、
    たくましく、
    ぶれない男が
    みんなを包み込んでいた。

  • 90点 敗者の弁

    2010-02-08  by ハナミズ

    人は時として信じられないことをしでかす。
    そして、時として人は信じがたい力をも生み出す。
    監督業が乗りに乗っているクリント・イーストウッドの30作目は実話の映画化。

    南アフリカ、ネルソン・マンデラ…。アパルトヘイトの犠牲者の一人。
    彼に関心がある人なら、素直に劇場に足を運ぶべきでしょう。

    1995年、南アフリカがホスト国となって開催されたラグビーのW杯。
    ホンのつい最近のことなのに、知らなかった。
    私の関心が低かったということもあるけど、改めて「事実は小説よりも奇なり」という言葉が頭に浮かぶ。

    マンデラ氏が釈放されるシーンから始まるこの話。この“前夜”を描けば、さぞかし盛り上がるだろうに、あえてやらなかったのには理由があるはず。そこの“選択”を支持したい。

    聞くところによると、ネルソン・マンデラ本人から指名のあったモ−ガン・フリーマンがマンデラ役を努め、イーストウッドに監督を依頼したという。
    厚い信頼感に応え、今回も見事な手腕を発揮したと思われる。
    実話という題材でやりにくい面もあったと思うが(なんせ超有名人)、逆に実話だからこそ堂々と《出来すぎた話》の演出を楽しんだのではないか。
    聞くところによれば、試合の再現率はかなり高いとのこと。観客席に“青い法被を着た東洋系の人”がいるところまで忠実だったらしい。

    主演を演じたフリーマンのなり切り度満点の姿に感服。(少なくとも「マンデラの名もなき看守」の人よりは上。)
    ただし、私の視線は、信念が揺らがないマンデラ氏よりもラグビーチームの主将フランソワ・ピナールを務めたマット・デイモンの方に注がれた感はある。
    それ以外だと、黒人のSPが印象的な役回りを演じていたかと感じました。

    この話を見て、「“どこぞの国”の代表もこれくらいのことを…」と喉まで出掛かるが、それではマンデラ氏から何も学んでいないことになりはしないか。
    不満があるなら自ら動く。(これが出来ない以上、私は“敗者”)

    これまでのイーストウッド映画と比べ、対立軸のなさを指摘する声もあるようですが、個人的には対立軸は「アパルトヘイトのあった過去の南アフリカ」ではないかと思う。
    《見えざる敵》と戦うのは、何よりもタフではなかったか。
    しかし、マンデラ氏は「過去は過去」と振り返らない潔さ。ラグビーの大会を通し、国もチームも真の意味で一体感を目指すという理念を持つ姿勢に熱いものが次第に湧き上がる。
    どことなくケン・ローチの映画を彷彿とする気がしたのは私だけだろうか。

    また、BGMの使い方にイーストウッドらしさがあったように思う。随所にやはりな…と思わせる撮影は名手トム・スターン。

    人の価値観はそう簡単には変わらない…。普段そう信じ込んでいる自分が恥ずかしいほど清々しい話。
    まぶしいほどに一直線に「信念」を貫き通すマンデラ氏と選手との友情物語に感涙。
    長き投獄生活のマンデラを支え続けた言葉にもじんわり来る。

    奇しくも今年は南アフリカで、もう一つのW杯が行われる。これは単なる偶然?

    事実は小説よりも…。

  • 80点 ディフェンス、ディフェンス、ディフェンス!

    2010-02-20  by 星空のマリオネット

    旅先で時間が空いたので、運良く観ることができました。
    最近のイーストウッドの映画とは随分と趣が違っていて驚きです。いつもの悲劇的なイーストウッド・ブルーを感じたのは、マンデラ氏が30年もの間収監されていた刑務所の見学シーンくらい。
    報復を許さないマンデラの強固な意志と知恵を、どこまでも前向きに爽やかに描いていくのです。

    白人上流社会の誇りであるラグビーナショナルチーム【スプリングボクス】を、国民統合のシンボルとして支えようと決意した黒人マンデラのリーダーとしての覚悟。敵(相手)の文化を理解し敬意を払う姿勢など、学ぶべきところは多い。
    テロの連鎖を断ち切り信頼の連鎖を築くことの必要性を、スポーツを通じて身近なところから訴えるイーストウッド。
    今回は、彼一流の痛切な悲劇ではなく、多くの人々に分かりやすく受け入れられやすいシンプルな映画作りを目指したのではないでしょうか。
    逆に、彼の思いの強さを知らされました。

    ☆ ☆ ☆

    ニュージーランド代表オールブラックスとの決勝戦は本物のぶつかり合いとまではいかないものの、激しい肉弾戦。細かな試合展開まで再現していたとのこと。
    ドロップゴールの応酬あり、ゴロパントの奇襲攻撃あり、そして怪物ウィング・ロムーを潰す一丸となった粘り強いタックルあり。スローモーションで捉えられたスクラムの軋みも凄い。
    ガン・アクションで鍛えてきたイーストウッドこだわりのシーンといえるのではないでしょうか。

    ラグビーは昔から好きで、南アでのワールドカップでは、とにかく魅力的なオールブラックスを応援していました。
    しかし、アルパトヘイト政策への制裁措置のため、国際舞台から遠ざけられていたものの、幻のラグビー強国と言われた南アの底力を知らされたのです。鉄壁の守り。負けないラグビー。

    マット・デーモン演じるキャプテンの掛け声「ディフェンス、ディフェンス、ディフェンス!」は、国を分裂から「守る」ということでもあったのかもしれません!

  • 100点 イーストウッドにまたもやられた。

    2010-02-14  by lp

    モーガン・フリーマン、マット・デイモン出演、クリント・イーストウッド監督によるスポーツドラマ。

    イーストウッド監督の映画は好きですが、『ミスティック・リバー』以降の作品は、どれもテーマが違っていても話全体の流れが似ている感じがして、もうそういった映画しかイーストウッド監督は創らないのかと思っていました。
    でも、今作はここ最近のイーストウッド監督の映画とは少し違っていました。

    ここ最近のイーストウッドの映画とは少し違うといっても、淡々と物語を映し出して観客に映画をじっくりと楽しませるあたりは、如何にもイーストウッド監督の映画だと思わせてくれます。
    また、けっこうしっかりした物語でも、重厚感を持たせることなく、ライトに描いてみせる監督の力量も健在です。

    話の内容は、近年のイーストウッド監督の映画とは異なっていて、希望や熱い感動に満ちたものでした。
    近年のイーストウッド監督の作品を象徴していた悲愴感などは、マンデラ大統領がテーマの作品ということで、一応入ってはいましたが、今作はそういったものが去って、その次の段階へと進むための物語で、話として暗い部分が入っていても、そういった要素を引きずって話を進めることがありませんでした。

    そして、マンデラが願ったように、南アフリカという国全体が暗い時代から新しい時代へと歩み始めるラストには、涙を流しそうになりました。

    最後に、マンデラ大統領を演じたモーガン・フリーマンの演技が良かったです。見ていて自然と観客を惹きつける力が備わっていました。たぶん、彼が主演だったからこそ、これほどまでに今作を楽しむことが出来たのだと思います。

    2時間以上ある長尺の映画でしたが、全く長さを感じる事無く、最後まで鑑賞することが出来ました。

    現時点では今年の1位です。
    オススメです。

  • 90点 もう脱帽です。。。イーストウッド様

    2010-02-20  by バグース

    立て続けに秀作を物にするイーストウッド監督にはもう恐れ入りましたと言う他無い。

    今作はフィクションで無く、完全に歴史的事実を基にしているストーリーだが、その構成・作品の主張・感動の盛り上げ方どれを取ってもお見事で、TVの実況で実際に観ていたので結果が判っている物語をここまで仕上げた腕はもう職人技で、大向うから“巨匠”の声が聞こえそう。

    映像・脚本・音楽・編集とどれを取っても無駄が無く、エピソードの積み重ね方もソツが無い。
    山場である決勝戦、満員の競技場で新国歌を斉唱する場面では胸が熱くなり、一挙に盛り上がる。
    マンデラが家庭的には不幸な所もさり気なく入れている(後年糟糠の妻と離婚している)のも上手い。

    大統領就任までは、映画『マンデラの名もなき看守』に詳しいが、簡単に挙げると、
    1964年にANCの反政府運動により国家反逆罪で終身刑となりロベン島に収監される。(アウシュビッツ・広島原爆ドームと共に負の世界遺産の一つ)
    アパルトヘイトに対する世界の批判により、1990年に釈放される。
    1994年4月に史上初の全人種が投票に参加する選挙が実施され、ANCの勝利で大統領に就任。
    そして1995年南アでラクビー・ワールドカップが開催される。

    当時の情勢は、白人の技術者や資本が逃げ出した為経済状況は悪化、白人・黒人の貧富の差は大きく、困難な情勢であった。マンデラ(モーガン・フリーマン)は人種間の対立を解消し経済を立て直すには、寛容と融和が大切と、全国民一致の為にワールドカップをその為の梃子にしようと、代表チームの主将フランソワ・ピナール(マット・ディモン)に協力を求めると云う処からストーリーは展開する。

    黒人大統領の就任と共にセキュリティー陣も交代するが、人材不足で白人の旧メンバーも登用せざるを得ない件や、黒人の間での自国チームに対する不人気を、マンデラが政治家らしく忍耐強く、自己のパフォーマンスも利用して打開して行く過程は非常に面白い。
    (又日本の代表チームも参加した同大会での歴史的大差での敗戦の話も入り、チョッと頭の痛い話題だが、次回2011年(ニュージーランド開催)こそ雪辱して欲しい。)

    モーガン・フリーマンは適役で彼以外に考えられない配役で、この作品は彼が暖めていた企画とも聞いている。マット・デイモンも主演並みの熱演で、テレビ観戦のみで小生は実戦の経験は無いが、チーム各人もラガーメンらしく見え、スクラムやタックル・モールでのぶつかり具合も迫力と臨場感があった。

    早くも今年のベストテン入り決定。

この他のレビュー閲覧やレビューの投稿は インビクタス/負けざる者たちの作品ページ へどうぞ

Myページ

ログイン

はじめての方はこちらから

新規ユーザー登録
ぴあ映画生活 facebook公式ページ
ニコニコ生放送 週刊ぴあ映画生活

関連DVD

インビクタス / 負けざる者たち Blu-ray&DVDセット(初回限定生産)

  • 定価:3980円(税込)
  • 価格:1710円(税込)
  • OFF:2270円(57%)

インビクタス / 負けざる者たち [Blu-ray]

  • 定価:2571円(税込)
  • 価格:1189円(税込)
  • OFF:1382円(53%)

 

 



「ぴあ」アプリ×チケットぴあ完全連携記念! 合計1,000名様に豪華プレゼントが当たるキャンペーン実施中!
覆面モニター試写でも絶賛の声が続出『映画 えんとつ町のプペル』の“ここ”がハイクオリティ
あの映画の“核心”に迫る!話題作のキャスト・スタッフに直撃!【インタビュー記事まとめ】
主演声優ふたりほかのインタビューをお届け! 『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』特集
“WOWOW『連続ドラマW コールドケース3 〜真実の扉〜』特集
DCヒーローの動向をチェック!『DCコミック映画』まとめ
“応援せずにはいられない! 映画界の“新たな才能“を探せ!『泣く子はいねぇが』特集
新作続々、公開中!マーベル・コミック映画ニュースまとめ
“PFFアワード2020”全入選作品が10/31(土)までオンライン配信中!
ぴあの映画特別号「ぴあ Movie Special」、最新号となる春号登場!