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ジョゼと虎と魚たち(通常版) [DVD]
『ジョゼと虎と魚たち(通常版) [DVD]』を価格比較。★★★★(76点)『ジョゼと虎と魚たち〈2003年〉』に対するみんなのクチコミ情報などもあります。
監督 | 犬童一心 |
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出演 | 妻夫木聡,池脇千鶴,上野樹里,新井浩文,新屋英子 |
発売日 | 2004年8月6日 |
定価 | 5,076円(税込) |
価格比較
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2,980円 (税込) 在庫あり。 |
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売り切れ |
商品詳細情報
販売元 | アスミック・エース |
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発売日 | 2004年8月6日 |
リージョン | 2 |
ディスク枚数 | 1 |
形式 | DVD |
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ぴあ映画生活ユーザーによる「ジョゼと虎と魚たち〈2003年〉」のレビュー
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むずむず
2009-08-02 by
奈菜
これはまたべたなタイトルの映画だなと思ったけど、原作は20年以上前の1984年に、田辺聖子さんが書いたものでした。
時代的には斬新なタイトルだったのかもしれません。失礼しました。
そんな理由で、当時は単なるアイドルを売り込むための邦画だろうと思って、期待せずに劇場に向かったら、よい意味で裏切られました(この感想もあまりにべたですが、わたしの気持ちとぴったりなのです)。
この映画は小説とはまったく独立した物語として完成されています。脚本の力を感じます。妻夫木くんは等身大の青年が演じられていて、とても魅力的な恒夫となっていました。そして、何より池脇千鶴の演技がキュートで独創的でした。
本作は主演男優賞の方を多く獲得していますが、池脇千鶴はもっと評価されてもいいように思ったことでした。
恒夫からは「普通」の魅力と残酷さに憤りを、障害を抱えたジョゼからは、魅力あふれる人柄だけど、自立心と恋人を思い遣る心には欠けがちな幼さにむずむずとわが身のように悩まされた。
(2008.12.5原文を一部改定) -
苦しい
2008-09-09 by
misa
これはよくある恋の話だ。
ちょと風変わりな設定だけど、そのなかで起きているのは、本当に誰もが経験する事。
妻夫木演じる恒夫は、どこにでもいる大学生。あんな風にスルッと人の心に入って来る人っている。そして、そんな人にはなぜかハマってしまうものなのかもしれない。
閉まっていた水族館のシーンで見せた恒夫の顔。関係が下り坂にある時、男の人にあんな顔をさせてしまうもの。
そんな顔をさせた事のある人、恋の痛みを知る人ならば、誰でもリアルに感じる事が出来るだろう普通の恋の話だった。
恋の素敵さも、汚さも、ずるさも、臭いそうな程リアルに表わされていて、すごく胸が痛くなった。
くるりの曲も、すごくよかった。それなしでは、この不思議な世界観は作られなかったと思う。
観ている最中は、胸が苦しいような不思議な感じで、見終わって30分位してから、泣けた。 -
真っ暗で、音のないところ
2011-01-19 by
北溟 僚
ジョゼが恒夫に言う。
「目を閉じてみて。
真っ暗で、何も聞こえないところ。
そこが、私がいた世界だよ。
でも、あなたがそこから私を出してくれた。」
海の底の底の底のような世界でジョゼは暮らしていた。
誰とも接せず、
誰とも話さず。
そのような世界に戻りたくない思いは当然である。
彼がいなくなれば、その世界に戻らなければならないという不安を
彼女に常に抱いていただろう。
でも、そのような日が来るかもしれないという予感と恐れと覚悟を彼女は持っていた。
その覚悟が切なく、悲しい。
せっかく行ったのに休館日だった水族館。
楽しみにしていた水族館。
ちょっとした運の悪さが、
大きな不幸の前兆に感じる瞬間かもしれない。 -
後味の悪い映画
2007-12-08 by
黒飴
主人公のジョゼを障碍者と捉えず、あくまでも恒夫とは異世界の環境の違う人物との恋愛映画として観た場合は、そこそこの出来のラブストーリーだと思います。
しかしながら、障碍者の描き方があまりにも無理解で、現実性のかけらも無く、侮辱的なため、とても後味の悪い映画と言わざるを得ません。
※障碍者についての描き方の違和感は、ネタバレになるため掲示板に投稿します。
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棘の痛み
2008-06-26 by
こんぶ
日本の映画や音楽が世界で評価されるのは確かに嬉しい。でも、その反面、判ってもらえないだろうし、判ってもらわなくてもいいという気持も確かにある。日本人のメンタリティを理解できるのは、所詮日本人だけだろうから。そんな思いで、ボクは日本人でよかったと思った。この心の揺れ具合、ハンディキャッパーといった事とは関係なく同じ人として分かち合える心の有り様で、この映画に向かい合えた事にまず感謝したい。間違いなく、素晴らしい映画だ。音楽の効果的な使い方も、邦画の一般的なレベルを凌駕している。こんなにも心に残る映画を観たのは、久方ぶりだ。誰にでもあるかも知れない、心にささった棘の切ない痛みを思い出させ、自分に戻れる。それは恋愛に限定したモノではなく、生きていく上で起こった様々な人との関係の中にも日常的にある話として普遍性がある。誰がなんといおうと、名作だ。原作にとらわれていない事がさらに素晴らしい。それでいて原作の核心に迫っている。犬童監督の大ファンに、この一作だけでなってしまった。役者陣も他にないいい仕事をしている。一昨日観たのに余韻がまだ続いている。本当に素晴らしい映画だ。何度賞賛してもし足りない。
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古傷が痛む。
2008-02-21 by
よしこ
懸賞でタダ券が当たったので見に行った映画。
期待もなく何という気もなく見に行った。見終わった後もまぁ普通。
ところが次の日、会社のトイレでふとこの映画を思い出し、泣いた。
せつなくて痛かった。
一度でも真剣に恋をしたことのある人なら誰しも経験したことのある痛みをリアルに思い出させる。臭ってきそうな現実感。
そういうのを「これも思い出」として感じられるにはとてつもない時間がかかる。
それもまたよし、と言えるジョゼは強いのか、怖いもの知らずなのか。
無防備に誰かを好きになってしまう。
そんな恋を終わらせたばかりの人が見たら大変なことになってしまいそう。と心配になりました。 -
リアルな恋のはなし
2008-10-10 by
amelie
足が不自由でおかしな少女、ジョゼの恋のおはなしです。妻夫木くんは普通のいまどきの男の子、という感じで、ジョゼをかわいいと思うきもちも、普通の女の子に惹かれてしまうきもちも、そのもどかしさも、良く分かりました。
別れ際は非常にリアルで、自分の気持ちとは関係なしに、時は流れてゆく。そして、それぞれのひとたちの若さゆえの、純粋さや残酷さが印象的です。
切なくて優しい映画。
邦画のなかで、いいなと思った映画のひとつです。 -
希望のある映画
2008-07-21 by
greenman
障害者の描き方とかリアリティとか、そうゆうのを考える映画じゃないんじゃないかな…。
僕は最後のシーンが最高に好き。一人分の食事の用意。そして、ダイブ。
一人で生きていく力強さ。
私には先天的に足へ障害を持つ家族がいます。
それでも、この映画は好きです。 -
良かったす
2007-11-06 by
ももも
冒頭からどこかコミカルで登場人物それぞれに味があるので観ていて楽しい。
その後出会うジョゼ(池脇千鶴)と結構モテモテな恒夫(妻夫木聡)も、それぞれのキャラクターと実に合っていて役者使いが上手いなぁなど、感心する点が多いのもいいです。
内容は思っていた以上に明るく(というか、犬童だから明るく出来たんだと思う)一見したらツライ物語になるところを前向きに捉えています。そこが個人的にはとても好きでした。
ジョゼには幸せになって貰いたいなあ。彼女の作るご飯食べてみたいなぁ。そんなことをしみじみ思ってしまいました。
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胸が痛い…
2009-08-31 by
miho*
見終わった後ほんと落ちました…。
現実にも、恋愛ってああなんだろうけど、
あまりにも悲しすぎました。
ジョゼはいまどんな気持ちで暮らしているのかなって今でも気になってる。
この作品は男性的視点だと思う。
まあ恒夫の回想物語だから、当たり前だけど。
だからか私の周りでは、男性は良かったと、
女性では哀しかったという感想を持つ人が多かったです。
全体の雰囲気はさらりとしているのに、私には重く感じられました。
あと妻夫木くんのキスシーンはちょっとねちっこすぎて興醒め…。
たしかに普通の大学生としてリアルではあったけど。
でも、心が大きく揺さぶられる良い映画だったと思います。
くるりも最高!
くるり無くしてこの作品は成立しなかった!