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野火 [Blu-ray]

『野火 [Blu-ray]』を価格比較。★★★☆(72点)『野火』に対するみんなのクチコミ情報などもあります。

野火 [Blu-ray]
72点
監督 塚本晋也
出演 塚本晋也,リリー・フランキー,中村達也,森優作
発売日 2016年5月12日
定価 5,076円(税込)

 

価格比較

野火 [Blu-ray] 3,691円 (税込)
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商品詳細情報

販売元 松竹
発売日 2016年5月12日
ディスク枚数 1
形式 Blu-ray


ぴあ映画生活ユーザーによる「野火」のレビュー

  • 80点 一線を超える

    2015-08-21  by ハナミズ

    大岡昇平の同名小説の再映画化。
    原作も市川崑版映画も未読・未見だが、強い使命感は感じる。

    第二次世界大戦末期のフィリピン・レイテ島で敗色濃厚の中、補給もなく極限状態に置かれた日本兵のサバイバルを描く。
    塚本晋也は私財を投じて完成にこぎつけたという渾身の一作。
    市川版にはなかったという“猿の肉”の描写も塚本ならではか。
    地獄絵図のスプラッター表現がこの監督らしい。

    戦地の<人肉問題>を通して、人間の尊厳と極限状況下での狂気を垣間見せる。
    人が人らしくいられるのは、最低限の生活ができてこそ。
    何事も直接体験に勝るものがないとはいえ、体験しなくてもいいことはある。
    映画という作り物だが、戦争がいかに人をケダモノに変えるかを知っておくにはいい材料だろう。

    出てくる人物が汚れて真っ黒で、もはや人間の顔をしてない。
    すでに人間ではなくなっていて、闇に飲み込まれているということなのだろうか。

    デジタルのぎらついた感触に最初は戸惑ったが、逆にグロテスクで生々しい描写にはうってつけだったのかもしれない。心底、映画に匂いがなくて良かったと思う。
    余りのグロさに目をそむけたくなるが、これぞ戦争。

    マルチな才能を見せる塚本監督だが、今回は(自主映画だから余計に…かもしれないが)、制作・脚色・編集・撮影・主演まで務める。
    カメラアングルや編集に作家性を強く感じた。
    本来、こうしたものであるべきとは思うのだが…。
    監督の顔が見えない大衆映画とは対極にある作品に思える。

    ただ、ラストがモヤモヤした印象を残して終わるのが少し残念。

  • 80点 皇軍兵士の末路

    2015-08-16  by クリス・トフォルー

    弾薬・兵站は尽き、作戦も組織も瓦解して、見知らぬ南方の最前線に、置き捨てられた大日本帝国の皇軍兵士達。迫る敵軍に対して降伏も許されず、玉砕するか、自決するか、餓死するか。現代の私たちには究極の非現実が、70年前の彼等には、粉うことなき現実だった。彼等が、決して“敵に勝つための戦争”をしていたのではないことは、戦後、なお30年も、フィリピン・ルバング島で、現地の人々を搾取して皇軍兵士を続けていた“小野田寛郎元少尉”たちの実態を知ればわかる。
    死地で狂った兵士が哀れなのではない。あの状況下で、なお狂わず戦った兵士こそが、本当に哀れな存在なのだ。

  • 80点 戦争の最底辺

    2015-07-29  by quei_bow

    庶民として、状況等殆ど知らされずに、劣勢な戦場に送り込まれた兵士。
    太平洋戦争でのフィリピン戦の俯瞰の状況など一切描かれない。
    一兵卒の目でこの映画は始まり終わる。

    ほぼ、主人公は一日中食べ物のことを考え、
    理不尽な命令に右往左往し、
    突然の敵からの攻撃で戦友はあっけなく死に、
    生き残った兵士たちは、食料のために人間性を失って行く。
    勿論、戦争の大義名分など、微塵も描かれない。

    もし戦争に行かされたら、
    戦場において、
    「永遠のゼロ」か「野火」か
    どちらがリアルと思うのだろうか?

  • 80点 最後の手榴弾

    2016-07-25  by Steven SodaBerg

    若人よ!

    戦争は、君達を徹底的に利用する制度だ

    そして、

    極度の疲労、精神的な苦痛。

    大半は極度の疲労で病に倒れ戦死する。

    しかし、

    そこに、

    精神的な苦痛などという言い訳など通る筈も無い!

    運よく、

    敵弾の弾に当たらなくても

    間違いなく待ち受けているのは

    ”餓え”だ!


    人を正しく評するなら


    ”生きた胃だ!”


    なにが金だ!

    そんなの、たがが”円”などと言う日本券”紙切れ”だろ!

    なにが年収だ!

    なにが昇進だ!

    これ以上は言わない!

    載せたくもない!

  • 60点 残念

    2015-12-15  by 葉秋らん☆

    評価が高かったので、見てみたかったが、機会を逃してしまい最終間際のこのタイミングでの鑑賞となりました。

    結論から話すと、自分が好みのタイプの作りではありませんでした。現地に置き去りにされた兵士という設定で、生き残るためのサバイバルという点で面白そうに感じてたんですが、グロ系の演出とどこかオカシクなっている人間との共存というのでしょうか。どちらかというと恐怖映画のノリに近い感じがしました。

    内容は殆どなく『いやいや、そうゆうのはいいよ』って感覚でしたが、まあ、そこそこ見れなくもなかったので、このくらいの評価にしておきます。

  • 90点 戦争の現実である

    2015-09-23  by へたろう

    これは戦争の現実である。それもたった70年前の。
    戦争法に賛成する人は、日本と日本人がこの70年前の現実を何ら検証せずに、現実に目を背けてきた事実を直視するべきだろう。
    また戦争を知らないという人はこれおを見れば、戦争がいかに人間を破壊するかが分かるだろう。

  • 80点 人間は狂う

    2015-08-16  by 赤ヒゲ

    戦時下における人間の狂気が様々な作品で描かれ続けているのは、「人間は狂う」ということを平時では忘れてしまうからでしょう。戦争映画にも色々ありますが、今作同様ひたすら主人公の境遇に迫る作品に、チアン・ウェン監督・主演の「鬼が来た!」があります。疑心暗鬼が自身を鬼としてしまう過程が緻密に描写され、とても迫力がありました。一方、今作では「飢え」が重要なモチーフになっています。飢えが極限状態になると、草や虫だけでなく、人糞、そして、猿と呼んで人肉さえ食べてしまう戦争という状況を、もっとリアルに捉えなければ、もはや平和を維持し続けることはできない、という監督からの切迫したメッセージを感じました。

  • 90点 大衆の記憶

    2015-07-28  by taru

    大岡昇平の小説「野火」は、我国戦後文学の頂点を示す作品として評価は定まっています。高校生の頃たまたま読んだ塚本晋也さんは、30代初めの頃から映画化したいと公言していたそうですが、資金が全然集まらず、近年ますます映画化に困難を感じるようになり、この度私財をなげうって映画化したそうです。一時はフィリピンに一人で行って、カメラを固定して自分一人で映画化しようかとも考えたそうですが、ツイッターで呼び掛けたところ、スタッフも役者も何とか集まったそうです。

    さて、肝心の映画ですが、小説「野火」を読んだこともあり、塚本晋也さんの映画も大抵観ている私のような年代の者には格別難しい映画でもありませんでしたが、原作も知らずにいきなりこの映画を観た若い人にとってはかなり難解な映画かもしれません。戦争の背景とかはまるで何も映画の中で説明されませんし、戦場の引きの場面もありませんから、単純に映画だけを観たら何の映画なのか分からないかもしれません。

    だからと言って、事前に小説を読んだりすることをお勧めしているのではありません。基本的に映画は映画だけで理解するべきだし、戦場の引きの場面がないのも、単純に予算がないせいだけではありません。ここにあるのは、言ってみれば<大衆の記憶>なのです。映画は大衆の娯楽ですが、この映画はとても娯楽とは言えません。ここにあるのは、大衆にとってのあの戦争、戦争とは何だったのかという<記憶>が映像化されているのです。若い人たちにとっては、それは未来の<記憶>かもしれません。そういう焦燥感に駆られて、塚本晋也さんは映画化にあたったようです。

    私は公開日の初回に観に行ったのですが、小さ目の会場はほぼ満席でした。けれども、日に二回しか上映されませんし、今は全国でも10館程度しか公開されていないようです。順次公開されると言っても、これでは次回作を作る予算が回収できないでしょう。もしも近くに上映館があれば、ぜひ劇場に足をお運びください。

  • 90点 全てが過酷だった、87分

    2020-08-12  by 湯瀬美紀

    戦後75年に見たい過酷な戦争映画の一本。塚本晋也さんが撮りたかった、やってみたかった、演じてみたかった表現と、血と毒の出し方や視覚や聴覚が奪われるほどの音など今までなかった戦争映画の表現と映像が87分という限られた表現さがあったね。

  • 50点 ハイキー東南アジア

    2019-12-31  by アキラ

    大東亜戦争における食料調達に関して戦中世代からは色々な話を聞く訳だが部隊の実力に合せて4つにランク分けすると下記のようになります。

    A→敵(欧米人)を殲滅した後に敵の無線で敵のふりをして物資の投下を要請し敵の食糧を奪って食った。

    B→敵(欧米人)を皆殺しにして、その肉を"白豚"やら"黒豚"やらと呼んで焼いて食った。

    C→敵には勝てないので守るべき相手であるはずの現地民を"猿"と呼んで捕まえて食った。

    D→現地民すらも捕まえられないので死んだ仲間を食ったり使えない仲間を殺して食った。

    この特徴って現代の企業にも当てはまる気がします。Aランクは正当な実力でバリバリに競合から仕事を奪いBランクは手段を選ばず競合を倒しCランクは弱小企業を食い物にしてDランクは社内で足を引っ張り合う。いつの時代も切羽詰ると無能は卑劣にならざるを得ないから絶望して悲劇を起こすってな訳です。この物語はこのランク分けに当て嵌めるとCに当ります。かつて市川版を見た時には喰人描写がなく、ただ連合側に投降しようとした日本兵が現地民に撃たれるって描写に「ここまで日本兵は嫌われていたのか」とショックを受けた訳だが、そこには「この部隊は現地民を殺して食っていたから」という文脈があった事に今更ながらに塚晋版を見て気付きました。この塚晋版の方が低予算で尺も短い訳だが、その拾い所はハッキリしていてシンプルで市川版よりも随分とスッキリ分り易くなっています。

    塚晋作品に出演したタレントの多くは真っ先にスタジオの小ささに驚きます。これは学生時代に自室に特撮用セットを組んで暇さえあれば抽象的コマ撮りアニメを撮って自作の効果に使っていたイチ自主制作出身者としては、そんなマニファクチュアな制作スタイルの名残りに思える訳だが、本人に云わせると「狭い方がナメや映り込み等で面白い効果が出せる」という実感があるので狭いスタジオばかりを使っているそうです。ただ嫌らしい事を云えばローバジットならではの製作費の節約もあるのでしょう。この作品は東南アジアを舞台にしている訳だが、そんな海外ロケに大金使う余裕がある訳もなく南国の光は室内と屋外の露骨な光量差で表現してます。アイリスの幅もカメラの感度が上がると共に大きくなってるから、ほぼ無照明にした室内に絞りを合わせるだけで屋外は南国並に光量がすっ飛ぶって訳です。それでもよく見てると湿度の違い等から光の屈折に違和感が生じて風土感の違いは出てしまう訳だが。かつて『双生児』では陽炎効果を使いまくった塚晋だが、この作品には熱や湿度による屈折が見られません。そんな訳で話もヴィジュアルもシンプルに見事に決めようとしてはいるけれど、やはり誤魔化し切れない所も残ってしまったようです。

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作品情報

(C)SHINYA TSUKAMOTO/KAIJYU THEATER

 



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