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アイガー北壁 [DVD]
『アイガー北壁 [DVD]』を価格比較。★★★☆(73点)『アイガー北壁』に対するみんなのクチコミ情報などもあります。
監督 | フィリップ・シュテルツ |
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出演 | ベンノ・フュルマン ほか |
発売日 | 2010年9月21日 |
定価 | 4,935円(税込) |
価格比較
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4,568円 (税込)
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3,926円 (税込) 在庫あり。 |
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売り切れ |
商品詳細情報
販売元 | TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D) |
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発売日 | 2010年9月21日 |
リージョン | 2 |
ディスク枚数 | 1 |
形式 | DVD |
ぴあ映画生活ユーザーによる「アイガー北壁」のレビュー
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うわっ!本物です。
2010-03-20 by
パイプオルガン
新田次郎の原作“銀嶺の人”で知っていたアイガー北壁。そこには…高さ1,800メートルの大岩壁の直登ルートの取付点から600メートルには雪に覆われた下部岩壁だった。その上に赤い岩壁の300メートルが、赤いというよりもむしろ黒く輝いていた。その上には高さ300メートルの大雪田の白い壁、続いて中央岩壁、更に雪まじりの上部岩壁と合わせて600メートルの大岩壁が聳えていた。…とあります。
私はトレッキングは、岐阜県白川村(白水湖)の標高2702m級の“白山”の最高峰経験がありますが、本格的冬山登山やロッククライミングとなると、マーティン・キャンベル監督の「バーティカル・リミット」を観て以来、切り立った岩壁から落下したり、クレヴァスに飲み込まれてしまう恐怖によって、絶対にやらない(やれない)と断言しています。
そんな高山恐怖症、ジェットコースター恐怖症、お化け屋敷恐怖症の私ですが、やはり怖いもの見たさ、怖いもの体験願望によって「アイガー北壁」を疑似体験してしまうのです。
この映画、どうやって撮ったのかと思うほど、過酷な雪山がリアルに再現されています。迫力満点の雪山登山シーンに思わず鳥肌が立ち、下界のホテルからクライマーを見守る女性記者との淡い恋も花を添え、クライマーのストイックさや、クライマー同士の(山男)紳士協定の厚さにもホロリとさせられます。
そして、それ以上にアルプス連峰の前人未到の最大難所に挑戦せざるをえなかったナチスドイツの時代背景や心情が、抑え目で美しい映像の中、際立って切ないのです。地上では考えられないほどの猛吹雪、急激に変化する山の気温、白い恐怖と呼ばれる怖ろしい雪崩…愛も友情も全てを呑み込んでしまう大自然の驚異に圧倒され、悲運を招く奢りや昂ぶり、撤退する勇気と中止出来ない弱さなど、山の教訓が胸に沁みました。
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大人の方に
2010-03-24 by
kook
観ていただきたい映画です。
実際、こちらを日比谷に休日の最終回で観に行ったのですが、大半が35歳以上と思われる方々でした。
昨今のハリウッド映画を代表とする、解り易い映画が大勢を占める映画界において、作品の歴史的時代背景を解っている方で、人生はそんなに甘くないと思っている方でないと、楽しめないところが、まさに大人に打って付の映画です。
又、史実を忠実に再現したドキュメンタリー映画とはせずに、ストーリー性を持たせ、男同士の友情、山男同士の友情、時代背景から来る人間の理不尽さ、恋愛、などを上手くストーリーに絡め、しかも最後は・・・・・・
そのような所が私を最後まで見飽きさせないのだと思いました。
そんなに混む感じでもない様なので、是非、大人の方々にじっくりと観て頂きたい一本です。
因みに私のときは大半の方がエンドロールが終わるまで、席に座っておられました。エンドロールに挿入されている最後の歌が、この映画をいっそう引き立たせます。
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生まれ変わった山岳映画
2008-11-27 by
ハナミズ
ドイツは昔々《山岳映画》というジャンルを作っていた。
しかし、それらは一種のヒーローものとして、あるいは政府のプロパガンダとして利用されるために制作されたという。
それを現在のスクリーンに蘇らせた若い監督はフィリップ・シュテルツル。数多くのMusic VideoやCMを手がけてきたそうです。
最近こういう映像作家が多いのかしら?
そういう新時代の映像センスが生かされていると思う。
登山する主人公二人が楽天家と現実主義という対比も面白い。
実話がベースらしいが、恋人のくだりはフィクションかな?
彼らを取り巻く人間関係やナチスという時代背景も興味深いが、魅力はなんと言っても迫力あるリアルな登山シーンにあるでしょう。
見ていて息を呑むとはこのこと。
厳しい自然と雄大な風景にノックアウトされました。
でも、監督は内心、画面を縦に使いたかったのじゃないかな。
ドイツ映画としては、かなりのバジェットだったようですが、それに恥じない骨太な<山岳映画>の傑作の誕生と言っていいと思います。
近年、米国アカデミー賞外国語賞にドイツ映画の受賞が多いのは偶然でもラッキーでもないことの証明。 -
がっつり観れます。
2010-04-09 by
lp
実話を基にしたドラマの今作。
悲しい実話が基になっている映画ということで、かなり身構えて鑑賞しました。
想像していたよりも、かなりライトな作りになっていたので、かなりがっつりと映画を観ることが出来ました。
キャストでは、登攀する男達を演じた4人の役者達が素晴らしかったです。まるでドキュメンタリーを観ているような感覚にさせる迫真の演技でした。
ストーリーは、けっこう難しいものかと思っていましたが、ぜんぜんそのようなことは無く、命懸けの登攀シーンの緊張感と迫力の凄さに、かなり見入ってしまいました。
また、話の内容も様々な感情を湧き上がらせる見応えのあるものです。
ただ、唯一残念だったのは、ラストの演出。
内容的にはかなり良かったのに、演出のせいでかなり間延びしたシーンに見えてしまったことが、非常に残念でした。
総括。
迫力満点の想像以上に面白い映画でした。
けっこうオススメです。普段ヨーロッパ映画をあまり観ない人にもオススメします。 -
感動の山岳映画
2010-03-24 by
kuwa0123
壮絶・凄絶な自然との戦い、ぐいぐいに引き込まれ全身に力が入り緊張の連続でした
登山家・人間として、登頂をあきらめ人を助け、恋人の前で犠牲になってしまうと言う過酷な運命
70年以上前のアイガーの歴史の一幕
昨年夫婦でグリンデルワルトのシャレーに1週間泊まりアイガーを眺めながらの山歩きが映像を更にリアルにしてくれた
岩登りは出来ない老体だが景色を楽しみながら何時までも山歩きを楽しみたい -
ガツーン
2010-04-21 by
suma
観終わった後、放心状態になりました。
さすがドイツ映画?とてもリアルで
寒さも辛さも伝わってきて、ぐったりしました。
富士山に登った事あるけれど、もう山は見るだけ、登るのやめとこうと心に誓いました。
そこまでして何故登りたいんだろ?と不思議でした。でも、自然の前に立つと自分の命なんてちっぽけに思えてくるんだろうな。
頑張って挑戦したのに、あんまりだ、、、と
やりきれない気持ちでいっぱいになりましたが
観て良かったです。
うーん、でも弱っている人が観たら、どうなっちゃうんだろう。 -
リアルすぎる山映画です
2010-04-17 by
センセイ
絶壁の北壁、アイガーが目の前に大迫力で見れます。そして何より実際の登攀シーンがものすごくリアルで、迫力がありました。アルプスの大自然と雪の北壁の怖さ。このシーンを実際に見れるなんてほんと素晴らしいです。そして極限状態の中での人の行動、思いも描かれており山好きな人だけでなくそうでない人にも是非みてもらいたい映画です。
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壮絶
2010-03-22 by
quelle
この時代の山岳登攀は話しと本(岩登り術 昭和14年版 水野祥太郎著 黒百合社 )でしか知りませんでした。映像を見て納得しても今の時代にクライミングを覚えた私には出来ない。
ドイツでは Nanga Parbat や Dritten Pol と言う山岳映画が公開されているようです。日本でも公開されたら良いなと思います。 -
身も凍る興奮は、初めての経験
2010-03-20 by
jj_go
映画=ハリウッドというイメージがある。
ハリウッドの映画は、基本的に明るい。なんだかんだで必ずハッピーエンドが待っている。
しかし、この映画は、いうなれば、ハリウッド映画を完全否定、というか、明らかに逆である。
ストーリーが進むにつれ、どんどん深みにはまっていき、最後はあまりにも悲劇的結末。いうなれば、『アポロ13』や『ライトスタッフ』のまったく逆というべきだろうか?
おそらく、手に汗握る感じは同じだ。しかし、結末は違う。悲劇でしかない。
突きつけられる現実に、身が抉られる思いがする映画だ。
いろいろ、思いはあるが、ひとついえることは、映画としては、とても面白いと思う。 -
会長おすすめ
2010-04-06 by
ぴよこだよん
モンベル会長のトークつき試写会で見ました。
会長は山登りが大好きなようで、生存率50%の山に登ったりしているツワモノ。
会長曰く、ハリウッド作品は、CGでありえないだろう?というシーンがよくあるそう。
でも、ドイツの合作映画なので、そこはドイツらしく、山登りのツワモノでも納得できるシーンが多いそう。
ナチスドイツ時代の山登りの服装は、もちろん現代のように市販されていないわけで、鉄を叩いて道具を作るシーンもあります。
服装もこれはないだろうというくらい軽装です。
会長がラストが終わって、5分は席を立てないとおっしゃっていましたが、そこまでではなかったです。
やはり、実話に基づいた話で、無理なCGがない分、どこか地味な感じがありました。
主人公2人の顔立ちも、ドイツらしいというか、超イケメンではないので、地味です。
しかも、恋人の女性も日本の女優さんに似ているものの、どこか地味。
地味な登場人物の物語なのに、クラシックの厳かな音楽が際立ちすぎと思えるシーンが前半にありました。
クラシックはドイツにとって、日本の演歌みたいなものだから、きっと普通に使えるのだとは思います。
ドイツ語の台詞は最初慣れなくて、話についていけませんでしたが、慣れれば、イッヒが心地よいリズムになります。
ハリウッド作品と比べると、地味なのが物足りなさを感じます。
イケメンか美人女優がいれば、画面が華やかになったと思います。
意外と、ハリウッドリメイクすると、ヒットしそうな予感。
ただ、山登りのシーンをリアルに引き受けてくれる俳優がいればの話。
余談ですが、
作りのしっかりとしたドイツ映画だけあって、
映画を観てから時間が経っても、
CM等で映画を思い出すと、
映画の興奮が蘇ってきます。
侮れないドイツ映画・・・。