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マッドマックス 怒りのデス・ロード [DVD]
『マッドマックス 怒りのデス・ロード [DVD]』を価格比較。★★★★(82点)『マッドマックス 怒りのデス・ロード』に対するみんなのクチコミ情報などもあります。
監督 | ジョージ・ミラー |
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出演 | トム・ハーディー,シャーリーズ・セロン,ニコラス・ホルト,ヒュー・キース=バーン,ロージー・ハンティントン=ホワイトリー |
発売日 | 2016年4月20日 |
定価 | 1,543円(税込) |
価格比較
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927円 (税込) 在庫あり。 |
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売り切れ |
商品詳細情報
販売元 | ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント |
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発売日 | 2016年4月20日 |
リージョン | 2 |
ディスク枚数 | 1 |
形式 | DVD |
ぴあ映画生活ユーザーによる「マッドマックス 怒りのデス・ロード」のレビュー
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これぞアクション映画!-サイレント映画の呼吸
2015-07-06 by
すかあふえいす
これこそ俺たちが待っていた「マッドマックス」の最高峰、サイレント映画の息遣いを感じさせるこれぞアクション映画。世界観が正気を失えば失うほど話が面白くなるんだからビックリですよ本当。
この映画に生きる男たち、女たち、ヒャッハーどもはとにかく叫んで、走って、全力で生を謳歌している。
観客にはグロテスクな装飾、異常なテンション、狂気に映る思想も奴らの世界では“常識”らしい。見るがいいあのキラキラと輝いたオリジナル笑顔、笑顔、笑顔!このイカれた世界を存分に楽しもうではないかっ!
「だだっ広い砂漠をハイテンションで走ってブッ殺し合う」という光景が99%続くというだけでも最高に頭がおかしいぞこの映画(大絶賛)!そして残り1%に凝縮されたドラマの輝きも眩しいったらありゃしない。
砂漠に一台の車、その横で黄昏る毛むくじゃらの男。男は何かに気付いたのか荷物を放り込んで乗り込み、砂漠を走り出す。口にサソリをほおばりながら!
それを追う雲霞の如きヒャッハーども、ひっくり返った車から這い出る男の脳裏に浮かぶ光景、女が車に追われる記憶がフラッシュバックし、男は狩りの得物として連行されていく。
髪を刈られ、ゴテゴテしたマスクを付けられ、肉体に文字を刻まれ、焼き鏝で“奴隷”にされかけ、ふざけんなと言わんばかりに野郎どもをブッ飛ばし、観客もこのワケの解らない状況からマックスが脱出してくれる事を祈りながら見届けるしかないのである。断崖に刻まれた巨大な髑髏の印を・・・。
ヒャッハーどもが巣食うシタデル砦を支配する「ウェイストランド」は狂気120%の王国。
頭をスキンヘッドにして濃いアイシャドウ(メイクは頭の上まで染まる者も)をほどこし、異様に白い肌をした兵士たち。それを指揮する者は髪もフサフサで格好も自由自在。彼らは強烈な個性によって同一化した集団を統率する。
その上に立つイモータン・ジョーはもっと異様だ。全身真っ白で長髪、腐敗していく肉体を隠すようにガラスの鎧と勲章、マスクで着飾る。彼等は肉体的障害を克服するために自らを狂気で駆り立てる。
砦の中ももの凄い。人間の母乳を集める搾乳機械、地下農園、戦車やバギーといった重武装のイカつい車両が走り回り、人々を狂気に駆り立てる太鼓やロックといった激しい音楽が響き、叫び続ける。
最下層で生きる人々は泥だらけになり、髑髏のマークを象った司令塔から一時的に放出される滝のような水でどうにか生きているようだ。一度の放出量は多いが、人々にとっては奪い合わなければならない一滴一滴。
マックスから抜かれる血も、マックスにとっては生きるか死ぬかの量だが、それを求める人々にはあまりに少ない量なのだろう。だからマックスは殺されない生き地獄を味わう事になる。
首の後ろやトラックにまでびっしり刻まれた髑髏のマーク。たとえくたばって骨だけになっても彼等はこのマークから逃れられない。冗談じゃねえっ、何がなんでも生きてやらあ、逃げらんねえならソイツをブッ殺して自由をブン奪ってやらあっ!!
大砂漠で幾度も繰り返される凄まじいカーチェイス、クラッシュ、大爆発!
ジョン・フォードの「駅馬車」を思い出す爆走とアクロバティックさ、バスター・キートンの「セブン・チャンス」や「探偵学入門」を思い出すような素晴らしきクレイジー振り。
自然の渓谷は巨大な要塞や迷路となり、人々は口元にスプレーを浴びせ、音楽を大音量で奏で、顔にメイクを施して己を奮い立たせる。恐怖をブッ殺すために!
ブービートラップ、一瞬の判断、夥しい車両が連なるスペクタクル、ハリネズミのような車や馬のように飛び跳ねるバイク、車両はぐしゃぐしゃに砕け散り、人間は投げ出され叩きつけられ落ちまくり、チェーンソーを振り回し、槍をブッ刺し、火炎放射器や火炎瓶や銃弾をブッ放しまくり、殴り蹴り合い、棒高跳びみたいな「何か」で飛び乗って大暴れ、散々殺りたい放題殺って、超巨大な砂嵐に大激突してダイナミックにくたばりまくる。
馬鹿デカい「エンブレム」と化したマックスは観客と一緒にひたすら地獄を見守りチャンスを待ち続ける。いや、ニュークスに選ばれた時点でマックスの運命は決まっていたのだろう。
砂嵐がマックスたちに与えるチャンスと出会いと殴り合い。謎の花嫁軍団、スポーツ刈りのイカしたトラックの姉ちゃん、ニュークスのように何処か憎めないヒャッハー軍団との楽しい楽しい鬼ごっこ、マックスたちを助けるバイクの似合う黒髪姉ちゃんと婆ちゃんズ。BBA結婚してくれ。花嫁軍団もケイ(ケイパブル)がゴーグルで情熱的な赤毛をなびかせた日にゃあ俺得すぎて本当にありがとうございます。ケイとニュークスには幸せになって欲しいと思わずにはいられない。
遠くに見える都市の光景が、マックスたちに追っ手が迫る緊張を持続させる。
彼女たちを縛っていた奴隷の紋章を足蹴にし、鎖を何度も切断し、マスクを投げ捨て、車の中に隠してあった武器を片っ端から集めて撃って刺してブッ放していく。奴隷から“人間”として生きるために。
一人の女性を、一人の赤ん坊の命を巡って繰り広げられる利害の一致と団結、殺し合い。体を張って自ら盾となる命懸けの戦い。
死闘の激しさが合間合間で輝く平穏も際立たせる。
女たちは仲間や子供のために男どもをぶん殴り、子供をあやす母親のように励ます。男たちもそれに応えて命を賭ける。
星空が闇夜を青く染める不気味さ、雨でぬかるんだ大地が何度もトラックを止めるスリル、「007 ロシアより愛をこめて」を思い出す肩越しの狙撃、霧の向こうの爆発が物語る決着。
砂漠の海原に消えていく叫び、星空と流れ星が戦士たちの心を潤す。
最後の最後までこの映画は全力で駆け続け、再び戻ってくる。そして男はまたあてのない荒野へと去っていく・・・。 -
硬直汗だく猫ぐったりw
2015-06-15 by
猫ぴょん
☆試写会(3D吹き替え)☆
疲れた〜^^;
3Dじゃなくてもいいかも〜
余計なモノ飛んでくるし(^_^;)
砂嵐のシーン凄いけどよくわかんないw
で。
ま〜濃いキャラてんこ盛りだことww
トム・ハーディ正直あんまり目立ちませんぞ
だってシャーリーズ・セロン「男前」すぎなんですもん
主役はこっち?
最高にカッコイイ(*^_^*)
シビレるぅ〜♪♪♪
と。
意外なお助けキャラがいるんですニャ
今作イチバンのお気に入り(*^_^*)
いい〜働きニャンですぅ
手に汗であっという間だったんだけど
吹き替えだったんでトム・ハーディの声が(ーー;)
力が抜けるくらいガッカリだったぁ(泣)
う〜ん
2D字幕でリベンジするかな
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War ladies
2015-07-01 by
影無茶
久しぶりの投稿です。
当初今更マッドマックスなんて・・・と思っていて、全く見る気なかったんですけどね。
目に入ってくる評判全てが高評価。
単純な物で、急に見たくなって映画館に足を運びました。
でもって本作。
いやあ、これほんと面白かったです。
過去にも評判に誘われ思わず見に行った作品数知れずですが、期待が膨れすぎるのか、思った程では・・・というケース多かったんですが、これは違いました。
多くの方が触れておられるようにシャーリーズ・セロンかっこいいんですねこれが!
最初ブレードランナーのレプリカントを彷彿させるメイクで登場しますが、これがなんだか物語の雰囲気に合ってます。
セロンの表情も最高です。
CGを使っていないと言われているカーチェイスは迫力満点ですし、各キャラクターもぶっ飛んでいます。
女性は敬遠する映画だと思っていたので、今回は一人で見に行きましたが、結果として女性大活躍の映画なので、グロっぽいキャラと監督が描く世界観を受け入れられる女性なら全く問題ないと断言できます。
細かい理屈は抜きにして(根底に流れる骨太さは十分感じられます)楽しみ、時にホロッとしながら、マッドな世界に浸ってみませんか。 -
マッドセロン 怒りの代表作
2015-06-20 by
Steven SodaBerg
嘗てあったでしょうか、
此れほどまでにアクションに徹した映画が、
初っ端から最後まで
見せ場見せ場の連続!
それでいて飽きさせない!
まるで巧みなドミナントモーションの連続!
勿論つっ込みたくなる点はあった。
汚染され、砂漠と化し水すら無い、植物すら生息しない。
なのに屈強な若者が無数に現れ暴れまくる。
フュリオサの故郷の人達はどうやって生き延びてきたの?
などなど、、
でも、そんな能書きなど一瞬にして吹き飛んでしまう!
此処はマッドな世界!
近年、人が戦闘機のように空を飛んだり、ビルを吹き飛ばし、銃弾を跳ね返すなどのハリウッド映画とはまるで別物!
マッドな世界なのに現実感に満ちている、此処は地球なのだ!
そして超アナログ的な怒涛の大活劇に圧倒される。
ウォーボーイズを演じるニコラス・ホルトの大活躍!
そして
フュリオサ大隊長を演じるシャーリーズ・セロン!
彼女の勇士に圧倒され、涙する。
彼女ほどのヒーローを見たことがない!
観終わった後、彼女の顔が心に残る、完全にマックスの御株を奪ってる。
太鼓も心に残った。
ジョージ・ミラーという人は、本当に愛情に満ちている。
第一作目のマッドマックスは日本で大ヒットし、それを機に世界中に広まった。
太鼓が鳴り響くたびに、日本人への感謝に思えてならなかった。
そして何といってもヒュー・キース・バーン!
夜空を見上げるたびに奴のことを思い出せ!!!!
懐かしい、1979年のマッドマックスはジョージ・ミラーの内なる心の叫びを映像で炸裂させた名作です。 -
本当に楽しい映画
2015-07-23 by
魔人ブウ*
第一作が公開されたのは僕が中学生の時。まだコマーシャルは覚えているけれど、詳しい内容はすっかり忘れてしまった。核戦争後の荒廃したオーストラリア(?)が舞台、ぐらいしか覚えていない。その新作が公開ということで、どうせ、うるさい音楽をBGMにしてカーアクションを繰り広げるだけのほとんど内容のない映画でしょ、と思いつつ観に行った。事前の予想はほとんど100%的中していた。しかし想定外のことがあって、それはその内容のないくだらない映画が、抜群に面白かったことである。
何の教訓もなく、ストーリーにひねりもなく、脚本に特段の工夫があるわけでもない。ただ、設定が非常に良い。そして、設定にフィットした演出が見事。6つのタイコと前面に吊るされたエレキギター、そして大量のスピーカーによる大音響で迫ってくるトラックを見ただけで1800円の価値があろうというもの。他にも「血液袋」とか馬鹿馬鹿しいアイデアがてんこ盛りで、その度に笑ってしまう。「何やってんだ、こいつら(笑)」と。
バカ映画も突き抜ければ十分に楽しめるということをアピールした点で、非常に高く評価できる。
全編ハイテンションで、普通なら途中で慣れてしまうところなのだが、どういうわけか、飽きずに最後まで一気に楽しめてしまう。こういう映画を撮りたいと思っている人は沢山いそうだけど、実際にはなかなかお目にかかれないんだよねぇ。
いや、本当に楽しい映画だった。もっと早く観ておけば良かった。 -
バッドマックス
2015-06-22 by
かなえたまえ
サービス精神旺盛なアクションてんこ盛りなのはよかと思う。
けんどん、肝心のマッドマックスって野朗はどき行ってちょっしもたと?と言いたい。
開始早々V8インターセプターぶっ飛ばすかと思いきや、やしに捕らえられてなおすマックス(メルとは雲泥の差ちゃがな、俊敏さのかけらもんだめマックス)デブでキモい巨乳おなご達の変態ショー、キモいスケルトンの鎧を纏うトーカッター。
マックスの脳裏に何度も出現する娘の霊って、確かスプロッグという名のおとこんこじゃったじーな、何故娘になってんと?、なんもかもめちゃくちゃでわけわかんねー設定。
老いぼれジョージ・ミラーはとうとうボケちまったのかねぇ。
で、後は延々と続く暴走劇のみでストーリー性のかけらもん。
V8インターセプターは活躍しんし、こげんなんで題名がマッドマックスって付ける意味ってあんと?って言いたいね。 -
姐さん!
2015-06-21 by
なつみかん。
あんたに、ついてゆくよぉ〜!
(o^^o)
シャーリーズ・セロン ねぇさん、もぉぉ〜 男よりオトコマエ
今作では、マックスよりマッド!
(トム・ハーディーも好きなんですけどね)
今年の私的主演女優賞は確定といったところです。
僕はマッドマックスは丸っきりビギナーで、つい先日のテレ東の午後ローで見たばかり、とやかく言えるわけではないのですが、でも、今年の洋画では最凶のインパクトだったのじゃないでしょうか。
凄いと思ったのは、御歳70才、ジョージ・ミラー監督です。
マッドマックスのオリジナルの方なんですね。
てっきり別の若い方が撮ったものだと思ってました。
ちっとも老いてない、枯れてない、あの映像、あのアクションですョ。
あの世界観、そのイメージはケンシロウの出てこない北斗の拳≠「や、こちらが本家でしたかね。
割とそのリアリティや理屈に拘りたがる自分を、御構い無しに吹き飛ばしてしまうそんなPowerをもった怒りのデス・ロード≠ナした。 -
ハイリスク・ハイリターン
2015-11-05 by
EGライダー
実質、シャーリーズ・セロンが主役
『緑の地』をめざし、奮闘する姿は実に魅力的
敵対していたマックスとセロンの後半の関係も◎
「希望など持つな・・失望して心が壊れたらMAD(狂気)しか残らない」
マックスのこのセリフはある意味、真実ですが。
あのお婆ちゃんの種には希望を持ってしまう。
カーアクションは圧巻・・ホンマ、すごいです。
でも、ここの高評価につられて観るのはお勧めしません。
かなりクセの強い作品
その分、ハマる人にはたまらないでしょう。
シリーズ中、一番後味はいいです。
旧作の後味の悪さ、虚無感が好きなんですけどね。
インターセプターが全く活躍しないのも残念(10点引き) -
ここまでやるか!!
2015-08-08 by
青いイナズマ
まさにタイトル通り
「マッド」が
「マックス」な映画。
ここまで全編バッキバキに
テンションの高い映画は
おそらく稀、というか無いでしょう。
元シリーズを知ってても
知らなくてもほぼ関係なしでした。
本当にここまでやるか!!と叫ばざるを得ない
狂っててかつ馬鹿馬鹿しい程のカッコ良さが
全編に満ち溢れています。
このイカレぶりは、本当に見ないと伝わりません。
文字で伝えることの限界を感じざるを得ません。
無理だよ、こんな映画の面白さを
文字なんかで伝えるのは!! -
我が名はマックス
2015-07-09 by
カケル
高速で疾駆する重戦車の如きエネルギーに、視聴環境によっては本当にヘロヘロになってしまいそうですが(IMAXとか4Dとか)、映像技術の発達に乗っかって勢いだけで作られたわけではなく、過去作への反省も踏まえて熟慮の跡が窺えます。
『2』への先祖帰りのように舞台をほぼ路上での追跡劇に限定し、飽きのこないよう前作を上回る数々のギミックを投入してテンションを維持することに成功してます。また『サンダードーム』のように世界描写に拘ることで物語が停滞しないよう砦のシーンは冒頭と最後に限定されています。但し細かい説明が為されないため、マックスのフラッシュバックに現れる少女の存在とか『2』で破壊された筈のインターセプターの登場とか、いくつかの疑問点が残ってしまってます。どうやら今作の前日譚としてのコミック版の設定をそのまま引き継いだためのようです。気になる方もいるでしょうが全てを轢き潰して爆走する今作には相応しい切り捨て方だと思います。
そして今回最も特筆すべきがマックス自身の物語です。魅力的な女戦士の登場でかなり霞んでしまっていますが、終盤のある行為によってマックスは重要な選択をします。自身の存在の記憶を残すこと、つまりそれを受け取る存在としての他者を受け入れることです。かつて「希望」を砕かれた為に落ち込んだ狂気が今や世界に蔓延している中で、その狂気を根底に渡って被りながら他者=希望を持ち続けること。それはとても正気の沙汰とは思えない困難な選択です。それはもうひとつの狂気と云えるでしょう。
「マッドマックス」の真の誕生です。