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タイトルの意味
2020/1/19 19:05
by
無責任な傍観者
さすがに遺書は最後まで読まなかったね。このストーリーは故人の意思が判明して結論が出たら元も子もなくなっちゃうし、そもそもどういう遺書にするか、ってこと自体難しい。
アトウを選んだことを後悔してたとしたら、オトサカを選んだ場合もアトウとの強烈な思い出に浸って、退屈で面白味のない日常を後悔し続けたんだろう。
2人の娘に会ったときピンと来てないように見えたけど、2人の手紙は筆跡が明らかに違ったはずなのに分からなかったのだろうか?
ところで、ラストレターって何のこと?
@松或いは広瀬が出した手紙
Aオトサカが広瀬に出した手紙
Bオトサカがミサキに出して読んでもらう続編
C本来Bを最後に小説家を辞めるつもりだったから、故人となり出すことなく、この旅行自体を最後の手紙代わりとした
Dその他
@はキッカケなんだけど、意味がないしタイトルとしてはあまりに弱い。
Aはミサキとの思い出/経緯なんだけど、本筋は決別だからちょっとズレてる。
@+Aで、最後の手紙のやり取りからこの物語は始まった、というのはアリかな。
Bも、旅行の目的が続編の取材じゃなくて、彼女に会いたかっただけなので違和感。
Cはちょっとこじつけで飛躍しすぎ。
誰がわかる人いますか?
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映画も観ていないし原作の意図も分からない
2020/1/19 22:15 by
青島等
つまり解答する資格はないのですが
Last Letter 直訳は、最後の手紙 最後に受け取った手紙ですが、
貴君が考える以上はこんな単純な意味じゃないでしょうから
別の意味は、最上級(心のこもった決定打になる)の手紙かも
参考に成るか否か
ラストクリスマスLast Christmas…記憶に新しい去年のクリスマス -
母から娘へ
2020/1/20 1:46 by
STAYGOLD
美咲の仏壇に開封されないまま置いてあった、美咲から鮎美への手紙(遺書)のことでしょう。
後半のエピソードで紡いでいた、乙坂と美咲の二人で創り上げた卒業式の答辞原稿。古びた原稿用紙に書かれたそれを、鮎美が音読し、美咲の答辞とオーバーラップします。でも最後は鮎美のこえだけでシーンが変わり、最後のあの川の鮎美の表情につながります。答辞の内容を思い出してみてください。あの年代の卒業生、皆に送る、はげましとやさしさと癒やしと希望の想いが詰まった手紙。だから、全ての想いを込めて美咲は鮎美へ大切にとっておいた記憶(原稿)を遺したのでしょう。最後の手紙を受け取った鮎美の、これからの未来を信じた横顔で物語は幕を閉じます。鮎の名を持つ、清流に生きる美しき存在として。
私は、美咲と、鮎美が来るのを待っていた乙坂からの、鮎美の未来に対しての手紙だと考えます。鮎美と同じ年代の二人が紡いだ蒼く淡く儚い想い。美咲は、いちばん大切なときを鮎美に伝えたかった。ささやかだけど、苦しみだけでなく幸せな時間もあったことも。母から娘へのラストレターと言うことだと受け取りました。
これは、冒頭のクラス会でのカセットテープの答辞にも重なっており、美咲のこえに立ち止まった裕里とその裕里を既に裕里だと解って見つめる乙坂のシーンににつながり、この物語の幕があきます。バス停のシーンで、既に乙坂は、確認のために彼女が裕里であることを確かめる質問を複数投げかけています。一番分かりやすいのは小説の件ですね。あれだけ郵便で章ごとに手紙を送ったのに、美咲なら解らない訳がない。そして、その答えは鮎美が仏壇前の場面で宝物として手紙の入った行李を乙坂に見せる場面で真実が明かされます。
2人の手紙が違うことは、2通が同時に手紙が来たときに、一緒に開いていたので書き手が違うことは気がついていたと思います。この時点で1通は裕里だけど、2通目は誰が書いたかまでは解らなかったと思うけど。だから娘二人が書いたと聞いて戸惑ったんだと思ういます。なぜ、美咲との細かい部分を知っていると。これも行李の場面で解消されますね。
文通世代の人間は、愛した女の字は決して忘れませんよね。メールも携帯も無かった時代。距離が遠い場合は電話代もかかるし、何より電話はまだ家庭に1台の時代で親もいる。3、4日間隔で想いがつながる手紙を読むことが、二人の絆だった。だから筆跡を忘れるわけがない。
結局、乙坂は手紙の疑問を確かめるためにも、裕里を訪ねたんだと思います。
小説版を読んでないので2回目の観賞で伏線を回収しながら観ました。本当は、この作品ではそんなことなんかしたくもなくて、ただ広瀬すずと森七菜の透明感に浸りたかったのですが、ついつい職業柄構成を追ってしまいました。だめですね。
私は本作が本当に愛おしくて、ついつい書き込んでしまいました。すいません。
おそらく同じパスポートを活用中だと思いますが、私は1/30がラストなので、最後はこの作品で終わろうと考えています。横レス失礼しました。 -
Re: タイトルの意味
2020/1/20 10:16 by
草莽の志士
Dです。仏壇に未開封のままあった遺書、美咲が書いて鏡史郎が直した卒業式の祝辞です。
遺書として娘へ大人の立場から諭すような言葉を残すのではなく、娘と同じ年頃だった自分の少し背伸びをした言葉を託しました。そこにあるのが絶望ではなく、希望だったからだと思います。せめて娘に遺す最後の手紙には光を遺したかったのだと思います。 -
Re: タイトルの意味
2020/1/20 13:07 by
無責任な傍観者
STAYGOLDさん、草莽の志士さん、レスありがとうございます。
おやま、あれって遺書だったんですか。
最初の映像では縦長の封筒に縦書きで「遺書」と表書があって封がしてあり、原稿を取り出すときには横長の封筒で表書、封ともに無いように見えましたが、私の見間違いだったんですね。
確かに、最初の場面で「心の整理がつかないので遺書はまだ読めない」と言っていたのが、乙坂との会話で吹っ切れたから遺書を読んで終わった、というのは筋が合います。
ちょっと落ち着いて考え直す必要がありそうです。
あれが遺書だとするといくつか問題が発生します。
(何が遺書だとしても、それぞれ別の問題が発生するんでしょうが…)
・大学時代に乙坂、阿藤との付き合いがあり、阿藤を無理やり登場させて「乙坂は未咲の人生に何の影響も与えなかった。俺だけが影響を持った」と言わせましたが、結局彼女の気持ちは高校時代に戻って二人との関係自体無かったことにしてしまう。
まあ、阿藤が未咲との関係で乙坂と張り合う必要はないので、セリフ自体に意味がないとも思いますが…
・未咲が自分の人生は高校までが有意義でそれ以降は意味ないと思っていることになっちゃうので、ちょっと寂しいですよね。娘には希望をもって人生を送ってくれ、というメッセージは分かりますが、一度躓いたら取り返しつかない、と言っていることにもなる。いろいろあったけど高校時代の精神は忘れずに生きてきたのよ!みたいなメッセージになれば良かったんだけど。それから考えると自殺じゃない方がよかったなあ。
・テーマがぼける。乙坂と未咲の関係を軸にしており、乙坂の思いの整理が主題ですが、卒業答辞をあゆみが受け継ぐとしたら、同じ顔ということもありあゆみが未咲の生まれ変わりのような形になる。乙坂とあゆみはあれで全く別の人生をすすむんだから、決別であり、続編を書く/書かないをぼかすことは意味がなく、書かずに小説家をやめることを明確にするべきだと思います。
STAYGOLDさん、草莽の志士さんのご指摘である「あゆみが現在高校生なので、自分の高校時代の希望をもった人生を進んでもらうために答辞を遺した。」のベースで考えてみます。
全体の構成や前後関係はサクッと流して、単に親心ということで、アドバイスいただいた下記の考えたベースで。
>美咲と、鮎美が来るのを待っていた乙坂からの、鮎美の未来に対しての手紙だと考えます。
>ささやかだけど、苦しみだけでなく幸せな時間もあったことも。母から娘へのラストレターと言うことだと受け取りました。
>せめて娘に遺す最後の手紙には光を遺したかったのだと思います。
ひとつ残る「目標を達成する人も達成出来ない人もいるだろうけど、ここに戻って希望持った初心に立ち返ろう」
という答辞の内容を未咲自らが破っているという違和感と考え併せてみます。自殺じゃなければ、なんのかんので希望を持ってやってきた不本意ながら人生を全うできないけど、あゆみは母さんと同じに希望をもって生きてね!ってなるんだけどね。
娘が書いたことにピンと来なかったのは、ご指摘の通り、訪れた時点では未咲が死んでいることは知らず、返信したのは松+未咲?誰?の状態でしたね。それを確認するために来たんだから、松以外は分からないのが当たり前。
今回は自分の鑑賞力のなさに呆れました(笑)
お二人のご指摘のおかげでいろいろ考えることができました。
私も考え方を整理してから、もう一回ぐらい見ておこうと思います。
ちなみに、私のパスポートも1/30までです。 -
Re: タイトルの意味
2020/1/20 14:22 by
草莽の志士
「○○○があって死にます」「あなたは○○○生きてほしい」と書かれてあるべきかもしれませんが、多くを知る娘宛の遺書にそう遺す必要はなかったと思います。そんな言葉で娘とは別れたくはなかったでしょう。一番綺麗だった頃の自分を知らせることで、伝えられる想いがあるかと思います。
この機会にSTAYGOLDさんの本作の掲示板を読みました。それは「あそこが良い」とか「ここが駄目」と言ったステレオタイプの感想ではなく、誰かに宛てた私信のようでした。その伝え方には美咲の遺書の遺し方に通ずるものを感じました。
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