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ぱおう さん

ぱおうさんのレビュー一覧

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163件中1-10件

  • 100点 かけがえのない時間のせつなさ(11)

    2017年2月12日 to ぼくは明日、昨日のきみとデートする

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    今年は、邦画・洋画ともとても実り多いと感じていましたが、その締めくくりと思って、単身赴任のクリぼっちで観に行ったこの作品が、私にとっては今年最後で最高の感動作となりました。

    福士蒼汰さんと小松菜奈さんが演じる、一見平凡なカップルの純愛ストーリーなのですが、割と早い段階で彼女の特別な秘密が明かされてから、二人の時間の持つ意味合いがまったく変わってきます。

    美しい京都の風景と、どこにでもいそうな恋人たちの青春の輝く瞬間。
    愛おしい日々が、砂時計の砂のようにこぼれ落ちていくはかなさ。
    彼女のしぐさや言葉、そして突然流す涙の意味。

    演出は控えめで、ごく普通の日常生活の描写のように進んで行きますが、秘密を知ってしまった以上、観ているうちに、次第次第に感情が共振していって、終盤になると涙なくしては見られなくなりました。

    初めて観る方には、美しい情景やセリフの一つ一つをしっかりと心に焼き付けながらご覧頂きたいです。
    最後まで観終わった時に、彼女の表情やしぐさ、言葉などの示していた本当の意味が一気につながり、胸の底からせつない想いがこみ上げてきて、涙が止まらなくなります。

    設定はファンタジックで、まったくリアルではないのに、これほどまでに現実的な共感を呼ぶのは、人生で二度と戻らない時間というものの大切さを、青春時代の懐かしさ・失われた日々のせつなさという形に変えて訴えてくるからかもしれません。

    二回目に観ると、また別の意味で涙が溢れてくるのは確実です。最初から泣いている人がいたら、それはリピーターの方でしょう。
    物語は哀切この上ないですが、観終わった後には、現実の人生の時間を大切にしたい前向きな気持ちが残ります。
    ブルーレイが出たら即入手して、折々に観返して感動を新たにしたい。そんな気持ちになる名作でした。

     

    共感:7人

     

  • 90点 泣きのツボが違っていた!(2)

    2017年1月30日 to 半分の月がのぼる空

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    先輩レビュアーさんからの紹介で興味を持って、DVDレンタルで鑑賞しました。
    「難病もの」と呼んでいる方もおられますが、確かにそういうタイプの作品は、かの名作『翼は心につけて』以来、多数あるようですね。そうすると、本作もオチはハッピーかアンハッピーか、二択を予想せざるをえないのですが……。

    終盤、やられました。そっちじゃなくて、こっちに来るかあ!?
    トゥルーエンド的な変化球に打ち取られて、泣かされました。
    特に、作中の会話の中で読み上げられる『銀河鉄道の夜』が、借景(あるいは「本歌取り」?)的な味わいを醸し出して、終盤に一気に畳みかけてきました。「ジョバンニ」「カムパネルラ」「ほんとうのさいわい」……。知っていれば、本作の感動が深まると思います。

    全体的に映像が暗く、深刻なストーリー展開と相まって、重苦しさを感じる面もありましたが、深いメッセージが込められた名作だと思いました。

     

    共感:2人

     

  • 90点 きっちり起承転結(5)

    2017年7月23日 to 心が叫びたがってるんだ。

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    数か月ぶりに、王道青春ものの感動を味わえました。
    ヒロインが幼少時のトラウマでしゃべれなくなっているという設定が、一人だけの特殊事情として取り上げられるのではなく、言葉の影響という切り口からクラスメートたちも巻き込んで、心の葛藤から解決という王道の起承転結ストーリーに展開します。

    高校生らしさを納得出来る日常的な感動シーンが要所要所にあって、じんわり泣かせてくれる好感度大な作品でした。

    主人公たちの地味目で等身大のキャラも、このストーリーにはしっくりきます。

    エンドロール後に、さわやかなエピローグが用意されていますので、本編が気に入った方は最後まで席を立たないようお勧めします。

    ※余談ですが、タイトルまでネタバレっぽいレビューを書いている方がおられるのが、まことに残念です。観る前に、このページを確認するんじゃなかった……。

     

    共感:1人

     

  • 90点 最高のヒロイン登場!(8)

    2017年8月27日 to ワンダーウーマン

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    映画の世界は広いなあ!
    ガル・ガドットの魅力には参りました。
    これほどのはまり役が実現するとは……。

    タイトル通り、ヒロインであるワンダーウーマンの活躍を観るためにある作品ではありますが、相方のクリス・パインも格好いいし、個性的な脇役陣もGJ。
    141分という、アクション映画にしては長めの時間を感じさせない、密度の高い作品でした。

    ワンダーウーマンの育ったアマゾン族の島のシーンが、前半で多少丁寧に描かれていることも、時間が長い理由ですが、いつまでも見ていたい美しい風景ですし、これがあってこそ、後半の人間世界の地獄絵図との対照も際立つので、必然性が感じられ、ダレた印象は受けませんでした。

    ストーリーには、私の好きな「切なハッピー」な味わいもあるし、ヒロインの異文化体験シーンも可愛らしくて微笑ましく、単なるドンパチ映画でもありません。

    同じ世界観の作品『ジャスティス・リーグ』でも、ガル・ガドットが演じるようですので、劇場で観るのはそれだけで確定。ワンダーウーマン単体の続編も是非観たいなあ。

    ストーリーは、面白いとは言え、群を抜くほどではありませんでしたが、やはりヒロインがあまりに魅力的。男優で言えば、ブルース・ウィリスのジョン・マクレーンや、ハリソン・フォードのインディ・ジョーンズ、はたまたアーノルド・シュワルツェネガーのターミネーターといったクラスのインパクトでしたので、今後の期待を込めて90点とします。
    (アクション映画では、このクラスのインパクトのあるヒロインが思い出せません……)

     

    共感:3人

     

  • 90点 名作の域に達しているのでは?(4)

    2017年4月9日 to ゴースト・イン・ザ・シェル

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    皆さんおっしゃっていますが、かの名作SF『ブレードランナー』にどこか通じる未来社会が、CG技術の粋を集めて描かれています。
    そんな社会を背景に、持って生まれた体を失い、高性能の義体に脳を移植されたヒロインが、謎に包まれた敵を探していく緊迫感溢れるストーリーでした。
    原作マンガは絵柄がちょっと苦手で読んでいませんでしたが、先入観がないのが良かったのかもしれません。
    単なるアクションではなく、人間のアイデンティティーとは何なのかといったテーマも秘められた、深い味わいの作品でした。
    スカーレット・ヨハンソンさん演じる、美しくて格好良すぎるくらいのヒロインも素敵で、内面を感じさせる演技が抜群。脇役、悪役もそれぞれにはまり役で、好演していました。
    原作では日本人のヒロインを、白人が演じることに批判もあったということですが、ストーリー上この設定には意味があり、感動が深まったと思います。
    私は、この作品の世界観や味わいにとても心を打たれました。『ブレード・ランナー』的なSFの名作として、長く残っていくのではないかと思います。

     

    共感:2人

     

  • 90点 この、映像美。(6)

    2017年10月29日 to ブレードランナー 2049

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    前作ブレードランナーは、SF・アクション・ダークファンタジーを詰め込んだような不思議な味わいが魅力でしたが、あれから30年以上を経て、続編が登場すること自体が驚きでした。
    監督も代わって、果たしてどうなるやら……と気にしていたのは始まるまで。
    前作へのリスペクトか、空を飛ぶ車のシーンからストーリーが始まると、独特の映像世界にぐいぐい引き込まれていき、長い長い163分にひたり切りました。

    土曜日のレイトショーにも関わらず、外人客も含めて結構な入りでしたが、エンドロールに入っても席を立つ人はほとんどおらず、場内を包む感動の余韻を感じました。

    観る前に警戒していた違和感がなかったのは何よりです。前作から引き継いだ独特の暗い世界観、東西交じり合った無国籍文化の描写が味わい深く、監督が代わっても自然に接続していました。
    前作の30年後という設定も、ちょうど1世代を経ての移り変わりという形で納得出来るので、奏功したのではないかと思います。

    強靭な肉体を持ちながら「魂を持たない」とされ、本物の記憶を持たない人造人間のせつなさも、一段とはかないAIキャラの登場で立ち位置が変わり、本作に込められたメッセージを浮かび上がらせていました。

    それでも、特筆すべきは、映像美です。未来の街並みや生活の描写はもちろん、無機質なりに美しい屋内風景や、荒れ果てた郊外といった舞台装置の上で展開される、レプリカントと生身の人間の微妙な演じ分けが素晴らしく、前作を踏襲しつつも、ヴィルヌーヴ監督ならではの繊細さを感じさせてくれました。

    基本的に、暗い世界観のディストピア作品なので、すっきり爽やかとはいきませんが、別世界の味わいにひたれる名作ではあると思います。

     

    共感:1人

     

  • 90点 原作を先に読むべきか?(5)

    2017年5月28日 to メッセージ

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    原作既読です。
    あの難解な作品を、こんな風に料理してしまうとは!
    ストーリーの柱は変わっていませんが、プロセスに結構大きな改変があり、娯楽性は増しています。
    その一方でパラドックスも……。

    私の場合は、原作を知っていたおかげで柱の方が分かりやすく、終盤には深い感動に包まれましたが、原作未読だと、意味不明の描写が続くように感じられるのではないかと思います。

    それにしても、この余韻の切ないこと。
    既に好みも分かれている様子ですが、私にはストライクでした。

    この作品に関しては、原作を読んでから観た方が良いように思います。

     

    共感:1人

     

  • 90点 これは、切ない……。(4)

    2017年2月27日 to 一週間フレンズ。

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    毎週月曜日に、最近の記憶を失ってしまう美少女に恋した少年の物語です。

    最初の出会いの日、偶然の出来事から一瞬香織(川口春奈さん)の笑顔を見てしまった祐樹(山崎賢人さん)。
    記憶が残らないために友人が作れず孤独な香織の友だちになって、彼女をもう一度笑顔にしようと、はねつけられたり忘れられたりするつらさに耐えて、ひたすら頑張り続ける祐樹の姿を見ていると、応援せずにはいられません。
    ところが、そんな彼を待ち受ける皮肉な運命。
    意外な形で彼の心の内が明らかにされるクライマックスでは、思わず涙がこぼれてしまいました。

    「忍ぶ恋」のもどかしさがじわりじわりと伝わってきて、青春の切なさが胸に沁みます。
    中高生時代にもてなかった自覚のある大人の男性には、共感出来るところの多い作品ではないかと思います。
    等身大の中高生男子には、途中つら過ぎるかもしれませんが、どうか最後まで観て下さい。
    「切なハッピー」な感動のラストが用意されています。

     

    共感:2人

     

  • 90点 悲しいけれど温かい・・・・・・。(22)

    2016年12月4日 to この世界の片隅に

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    都内の劇場で鑑賞しましたが、200名弱の会場にほぼ満席の入り。年齢も性別もまちまちの客席から、しばしばこぼれる笑いと鼻をすする気配。エンドロールでも席を立つ人はなく、終わって場内が明るくなっても、みんな静かにゆっくり帰っていきます。心に残る余韻を味わいながら……。

    過酷な戦時下の環境の中、支え合いながら、ささやかな幸せを見つけては笑顔で耐えて生き抜いていこうとする庶民の生活が、静かで優しい視点でじっくり描かれ、2時間10分があっという間に過ぎました。終わってみると、登場人物たちと共に十数年を過ごしたかのような重い後味。
    でも、それは決して苦さだけではなく、人生というものに避けられない悲哀と、それに負けない人の絆の温かさといった希望も感じさせる、複雑で味わい深いものでした。

    戦時下を題材にしていますが、等身大の人間を誠実に描いているためか、いつの時代にも通じる真実味がありました。
    わざとらしい演出はまったくなく、笑いも交えたほのぼのと自然な描き方の中に、真っすぐに心の奥に届くメッセージが込められていて、じわりと涙がにじんでくる感じです。

    これは、何年経っても色あせない、素晴らしい作品だと思います。地味と言えば地味ですが、名作です。
    是非、もっともっとたくさんの人に観て欲しいと思いました。

    なお、エンドロールの後半に、クラウドファンディングへの感謝のメッセージと協力された方々のお名前が出てきますが、その際画面下半分にストーリー性のあるイラストが順に出てきます。
    私は、もう終わりと思って、「クラウドファンディングって、何だろう?」とか思いながら、画面上半分の文字情報に気をとられており、出だしを少し見逃してしまったのが、大失敗でした。
    とても価値のあるエンディングでしたので、これからご覧になる方は、画面下半分に注目を!

     

    共感:3人

     

  • 90点 メイキングを見ると、一段と良く感じました(4)

    2017年1月11日 to 夜のピクニック

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    原作が好きなので、DVDを購入して観ました。せっかくだから、特典メイキング映像付きのセットを選びましたが…。
    ストーリーはほぼ原作通りで、ただ歩くだけの作品を、しみじみとよく描けていました。他の方も指摘しておられるように、アニメの空想シーン等、原作にない映像表現があり、初見では多少のとまどいも感じましたが。
    メイキング映像を見てから2回目を観ると、1回目では気づかなかった工夫が感じられるようになったためか、かえって印象が良くなりました。
    大きく心を揺さぶって泣かせるようなツボは、私にはありませんでしたが、一つ一つのシーンに味わい深いささやかな感動があり、「ただ歩くだけなのに、なんでこんなに特別なんだろう」というコピーの通り、繰り返しの鑑賞に耐える名作と思いました。

     

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