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出木杉のびた さん

出木杉のびたさんのレビュー一覧

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2427件中1-10件

  • 80点 ○○は何度も死ぬ(0)

    2018年1月18日 to 007/ダイヤモンドは永遠に

    ショーン・コネリー=ボンド再登場で、世界で大ヒット。すっかりコネリーのイメージは、ボンドで定着してしまっていたようだ。主役の交代劇は、なかなか難しい。

    日本も含めて、世界各国をブロフェルドを躍起になって探し回るボンド。女性への攻め方が、ブラを使ってちょっとエッチだ。執拗な追求は、前作で妻を殺された恨みか…。だが、原作通りの順番で映画化されているわけではないので、その辺りの整合性は明確ではなさそうだ。ブロフェルドもまた役者が代わった上に、スキンヘッドでもないイメージの急変に戸惑う。

    それでもダイヤモンドの争奪戦と、謎の黒幕を追う展開は面白く、会話のセンスも洒落ていて、ユーモア溢れる内容は最後まで楽しめた。冒頭のブロフェルドの泥被りから、これはコメディでないかと目を疑うばかり。気味の悪い女装もあれば、悪役はゲイの二人組だ。このウィントとキッドのコンビは見た目もださいし、アクションもこなすわけではない。ズル賢い知能犯といったところか。シニカルなセリフが、ちょっとした味付けになっている。

    ボンドの活躍や脱出劇にも、ユーモラスなシーンが多い。研究所からの逃走シークエンスでは、追っ手の車は自滅するばかりだし、月面探索車を乗り回すボンドの姿もコミカルに感じられる。ラスベガス市街でのパトカーとのチェイスは、狭い場所をぐるぐるとマンガチック。このシーンでの歩道の野次馬の数が半端ない。これエキストラというより、本当に集まって来てしまった人々ではなかろうか。リアクションが感じられないのだ。パトカー同士の衝突を促すドライブテクニックの妙。片輪走行はお見事。

    ボンドは二度も窮地に陥るが、棺桶にしろ、地面の下にしろ、どちらも考えたくない恐怖だ。棺桶は拍子抜けだったが、地下から脱出方法、その時のセリフや呆然とした救出者?の様子も笑える。

    ボンドガール=ティファニー役のジル・セント・ジョンがナイスボディでキュート。この人も本作以外は知らない。ボンドに振り回され、ダイヤモンドに執着しながらも、自分の身の上を心配して立ち回る姿が可愛い。ちょっとドジなところもあるのがご愛嬌。こんなボンドガールも珍しい。彼女の家には、何故か指紋照合機があるが、これがまたバカでかくて笑っちゃう。

    Qの秘密兵器は大々的には登場しないが、このティファニーの家で陰ながら活躍。音声変換機を作った理由もとぼけている。更には発明品をカジノで利用するなど、飄々とした態度が愉快だ。

    さて、意外な正体の黒幕は、ダイヤモンドを集めて何を企んでいるのか…。ユーモラスな味付けは、後のロジャー・ムーア・スタイルに引き継がれていくことになる。

     

     

  • 40点 透明人間(0)

    2018年1月15日 to 五福星

    劇場公開時に観たきりなので忘れていたが、これはジャッキー主演ではなかった。サモ・ハン・キンポー監督、脚本、主演作品。ジャッキーの見せ場は用意されているが、全体の尺からみればほんの僅か。ユン・ピョウなど物語とはほとんど関係ないところでのカメオ出演程度だ、物語と言っても、あってないようなもので、大半はサモ・ハンたち五人組の、しょうもないコントの羅列に過ぎない。

    五人組はポット、モジャ、チンケ、ハンサム、マジメと渾名される。見た目のイメージだが、テレビ版と呼び名が違うらしい。僕が観たWOWOWだと、サモ・ハンのポットがキュウスになっていた。まあ確かにポットより急須の方が丸っこくて、サモ・ハンのイメージには合っているが、名前が変わっちゃうのは、ちと困る。チンケとマジメは背の高さは違うものの、面長でヒゲはやしているのでキャラが被って困る。実際はリーダー各と、チンケな役回りなので、そのうち区別はついてくるが…。

    このチンケが透明人間になったと思って裸でうろつき回るシークエンスは、唐突だが面白かった。みんなそれを承知で騙されたふりをするのが愉快。モジャの妹なのに可愛いチェリー・チェンの入浴中に、素っ裸で悪さをしようとするのは、男子なら誰もが一度は考えそう。序盤は妹を守ろうとするモジャと、残り4人のチェリー争奪戦が繰り広げられる。たわいのないやりとりは、特に面白くなく笑うに笑えない。

    アクションシーンがあまり見られないのもつまらないと思っていると、ようやくジャッキーが活躍を見せる。ローラースケートを使って車を追跡するシークエンスが一番の見せ場だ。『バトルクリーク・ブロー』でもローラースケートを使ったが、あちらは全くアイディアなしの見所なし。自分ならこう見せるとばかりにジャッキー・アクションがここだけ堪能できる。連鎖的に起こる無意味なクラッシュも、これならご愛嬌だ。

    終盤はマフィアとの駆け引きで、ようやくアクションも全開、サモ・ハンも頑張る。でもやはりジャッキーほどの工夫がないので、今ひとつ。ここにはもうジャッキーは登場しない。全体的にまとまりがなく、ジャッキー・シークエンスだけが浮いている感じの作品であった。

     

     

  • 80点 アレルギー治療(0)

    2018年1月14日 to 女王陛下の007

    ジョージ・レーゼンビー、ただ一本のジェームズ・ボンド。まあ元々演技経験なしのモデルであった為、映画もこれ一本きりしか僕の記憶にはない。ショーン・コネリー=ボンドというイメージが強かったので、かなり損をしている作品だし、派手さも少ないが、映画的には悪くはない。ただ、単発ならともかく、シリーズということを考えてしまうと、疑問点あり。

    タイトルバックでは歴代のボンドガールなどを登場させてここまでの関連性を提示する。本編では過去作で活躍した小道具を見つめるシーンも加えられ、何かと感慨深い。レーゼンビー=ボンドは最初口元だけとか、なかなかはっきりと顔を見せずに焦らせる演出。ようやくそのスマートな全貌を現した新ボンドは、結婚まで決意する運命の女性と出逢うことになる。

    ピーター・ハント監督もレーゼンビー同様007はこれ一本きりとなるが、その演出はアクションシーンでキレを見せる。細かいカット割りでのスピーディーな展開は、最近のアクション作品にも通じるテンポの良さだ。終盤のスキーでのチェイスも見応えあり。レーゼンビー自身もスキーが得意というので、その点では活かせたことだろう。当然スタントもあっただろうが、一本の板で滑ったり、崖っぷちでの格闘にもハラハラさせられた。

    アクション・シーンは良かったが、金庫から書類を盗み出すシークエンスは、もう少しハラハラさせられたのに残念。サスペンスはあまり意識していないようだ。番号を読み取る装置が、やたらでかくて遅くて、おおらかな時代を感じさせた。

    ブロフェルドも前作のドナルド・プレザンスに代わり、テリー・サバラス。スキンヘッドは同じでも、顔の傷はなくしている。ボンドとブロフェルドは、『二度死ぬ』で顔を合わせているのに、本作では気付かない。冒頭ではシリーズの続きを意識した演出だけに、その点が気になってしまった。二人とも役者が交代しているからか(笑)。ここは変装して欲しかった。

    ブロフェルドは爵位を取得するのに躍起になっているのが、何だか小悪党っぽいというか、人間味が感じられる。雪山の上のアジトには、大勢美女を囲っているが、みんな何らかのアレルギーの持ち主。夜な夜な流される催眠療法が何やら妖しい雰囲気を醸し出す。今回は何を企んでいるのか、興味が湧いてくる。

    秘密兵器が活躍しないのも寂しい本作。その哀しい結末もとても淋しいが、シリーズ中でも特に印象に残る作品であることに間違いあるまい。

     

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  • 80点 カントリー・ロード(4)

    2018年1月9日 to キングスマン:ゴールデン・サークル

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    前作がとても好きだったので、予告編も見ず、予備知識全くなしで観に行ったら驚いた。だってあの人が…。例のキレッキレのアクションを期待したら、前作のおさらいのような展開で大失敗したり、視界にチョウチョが舞っていたりと、ユニークな絶不調振りが笑える。脳が損傷したままなのか、それともこれでも回復したのか、その奇行が観る者に不安を与え、疑心暗鬼を呼ぶ展開が面白い。そんな"彼"の代りに大活躍を見せてくれるのが、ウイスキー。イギリスにキングスマンあれば、アメリカにはステイツマンあり。ということで、アメリカチームのエースは投げ縄使いだ。華麗な縄さばきにしびれてしまった。ちなみに、ステイツマンのメンバーは西部劇テイストで、名前はみんなお酒絡みなのも洒落ている。

    ジュリアン・ムーア始め、アカデミー俳優が4人も勢揃いの豪華さ。シリアスな演技から離れて、みんな楽しそうに演じている。ジュリアン演じるポピーは残酷な仕打ちも笑顔でやらせる、天才的なサイコパス。麻薬に手を出した人間は、みんな死んでもいいのか。大統領の判断につい賛成しそうになってしまう自分に気付いてハッとさせられる。そういえば前作ではサミュエル・L・ジャクソンが人類ウィルス説で問題提起していたことを思い出す。自分勝手な正義が戦いを生み、死者が増えるのだ。

    これまた驚かされたのがイギリスの超有名アーティスト。何と本人役で登場し、自らの替え歌まで披露してくれるサービス振り。ロボット犬との戦いでは、存在感を示す。彼は誘拐されていても、VIP待遇の"トモダチ"なのだ。

    様々なスパイガジェットも楽しませてくれる。例の防弾傘も健在。何でも情報が仕入れられるメガネに、電撃リング、ナイフが飛び出す靴は『007ロシアより愛をこめて』を思い出してしまう。

    ラストの戦いは、ワンカットに見立てた長回しアクション。縦横無尽、自由自在に動き回るカメラワークで、キングスマンたちの大活躍を更に盛り上げハラハラドキドキ。二人の見事なコンビネーション・プレイを堪能させてもらえた。

    監督は三作目も考えているようで、そうなると今作ではおとなしかったハル・ベリーの活躍も期待できそうだ。いい意味で何でもありの作品なので、あのキャラも何とか復活させてもらえないだろうか。「カントリー・ロード」がとても良かったので…。

     

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  • 80点 監督曰く「トウフ屋だからトウフしか作らない」(0)

    2018年1月9日 to 風の中の牝鷄

    小津監督の名言の一つに「トウフ屋だからトウフしか作らない」というのがある。いつも同じような作品ばかり撮ることに対しての回答だ。

    さて、戦後第二作。戦争自体は描かない小津監督だが、戦争があったために乗り越えなければならない苦難を背負ってしまった夫婦のお話しを撮った。小津監督自身が失敗作と決めつけ、当時の批評もあまり芳しいものではなかったようだが、1948年のキネマ旬報ベストテンでは第七位。田中絹代は毎日映画コンクールで女優演技賞を受賞している。受け入れられなかったのは、内容や一部の描写が、小津らしくなかったためではなかろうか。今こうして観てみると、確かにらしくないものの、作品としては悪くはないと思う。

    急病になってしまった息子の入院費のために、たった一度だけ過ちを侵してしまう時子(田中絹代)。愛する夫・修一(佐野周二)が復員してくる僅か20日前のことだった。何という運命のいたずら。終戦直後のことでもあり、女手ひとつの生活はかなり苦しい。大家夫婦は親切だし、話を聞いてくれる友人・秋子もいつも親身になってくれる。でもみんな貧しいので、甘えてばかりはいられない。大切な命を救うため、この時代に女性ができることは、それしかなかった。誰が彼女を責められよう。鏡に写る時子と、自分自身を見つめる本人との切り返しのカットから、決断をしなければならない苦悩が伝わってきて見事だ。

    その夜のできごとは、無人の寝室と、ことの終わった男の話で表現される。男は自分のせいでうまくいかなかったことを告げるので、これは僅かな免罪符となり、更に時子に同情的になる。しかし、夫である修一の気持ちは、そういうわけにはいかない。理屈では許している。しかし、感情がそれを許せない。その場所への行き方や、当日のその男の様子をネチネチ聞き出す修一に、無理矢理答えさせられる田中絹代の演技が、可哀そうになってくるほどに素晴らしい。

    修一が現場に向かう途中、そこかしこの空き地にある、金属の空洞の廃棄物が映し出される。それは虚ろな修一の心象風景そのままだ。21歳の房子という女性との対面時、近くの校庭から、子供たちの澄んだ歌声が聞こえてくる演出の妙。房子の心も純粋なのに、こんな商売をやらざるを得ない現状を知る。しかし、房子は赦せても、妻である時子は赦せないという矛盾。

    やがて訪れる小津映画にあるまじきシーン。伏線として、空き缶が階段を落ちる。そして、役者本人が落ちたかと思ったが、さすがに吹替えだったようだ。これは、修一が時子を赦すきっかけ、感情を乗り越える為の、ある種の儀式だったのかもしれない。我に返った修一が語りかける言葉と、その画面は感動的である。これほどドラマチックな演出は、小津映画では他に類を見ない。監督自身が失敗作と言ったのは、トウフ屋が焼肉を作ってしまったと感じたからかもしれない。

     

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  • 80点 映画の力(0)

    2018年1月8日 to リュミエール!

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    120年前の映像というだけでも、大変貴重である。映画の父と呼ばれたリュミエール兄弟が、1985年から1905年の間に撮影した1422本(1本約50秒)の中から、108本を厳選してまとめたもの。有名な「列車の到着」などは、映画の歴史をひも解く番組などでは必ず登場する定番の作品だ。僕はこれまで、これらの作品はドキュメンタリーだとばかり思っていたら、演出があったと本作のナレーションで知った。「工場の出口」など、何パターンもあった。「水をかけられた散水夫」を見ると、いたずらした子供が叱られるのだが、わざわざカメラのポジションまで連れて来られてお尻を叩かれる。去り際の子供はカメラを見るので、本人も承知の上であることが確認できる。この作品には何とリメイクまであって、違うアングルで撮られているのも興味深い。

    カメラは基本固定されているが、船の上や、列車の中からと思しき移動撮影も見られる。撮影はフランスだけに留まらず、世界各地に展開する。エジプトのピラミッドにスフィンクス、更には日本にまで来ていたからビックリ。

    映写している最中の不注意から、フィルムの逆回転による映像が発明?されたという経緯も面白い。壊されたはずの塀が、再び出来上がっていく様を目にした当時の観客たちの驚きが目に見えるようだ。

    フィルムに色をつけたカラー作品。踊っている最中の踊り子の衣装の色が、どんどん変化していく様子は、今見ていても面白い。

    雪合戦の最中に、自転車の人が巻き込まれてしまうドタバタは、コメディのはしりか。時折映し出されるユニークな映像にはニンマリさせられる。

    終盤、後退し続けるカメラと一緒に、アフリカ系の小さな子供がいつまでも走ってついてくる。その笑顔は本当に楽しそうで、観ているこちらも笑顔にしてくれる。これが映画の力なのだ。それから120年。今でも映画は我々に、笑顔と感動、そして衝撃を届け続けてくれている。

     

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  • 50点 恋するヤングマスター(0)

    2018年1月6日 to ドラゴンロード

    ジャッキー監督作ということで期待して観たが、一向にアクションが繰り広げられない。勉強や訓練している振りをして、父親の目をごまかしたり、意中の女性を射止めようと友人と争ったり、小賢しくもつまらない場面ばかりで退屈した。

    ようやくアクションらしいシークエンスが登場したと思ったら、これは一風変わったスポーツ大会。羽根つきを大きくしたような羽根をボール替わりにしたサッカーだ。これはこれで面白く、地面に着かないで激しいラリーがよく続くと思ったが、これは編集でうまく繋げてある。『ジャッキー・チェン最強伝説』という本によると、一週間フィルムを回し続けてNG千回。無駄にしたフィルムの量はギネス記録らしい。見応えはあり、点の取り合いにはハラハラさせられた。

    その後、不穏な動きを見せる集団の厄介事に巻き込まれるが、お話としてはかなりまとまりに欠ける。屋根の下から槍で狙われるジャッキーの動きはお見事。ラスボスは『ヤングマスター』の時の強敵と同じ人だが、前作ほどの強烈さは感じられなかった。

    そしておまけのようにまた変わったスポーツ大会。金色のラグビーボールを4チームで追いかける。この人数がやたら多い。何か迫力はあるのだが、ごちゃごちゃしてよく分からない。自チームに持ち込み、何やら赤い袋に入れると勝負がつくらしい。

    元々『ヤングマスター』の続編を作るつもりだったらしいが、次第に内容が変化。脱カンフーを狙ったようだが、アメリカ進出に次いで、本作も失敗だったのではなかろうか。最後にNG集が少し控えめに入るが、やはり痛そう…。努力が報われないようで気の毒だ。

     

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  • 40点 死の接吻(0)

    2018年1月5日 to バトルクリーク・ブロー

    ジャッキーのアメリカ進出第一弾。本編前の画像が、ブルース・リーをイメージさせてやたらかっこいい。ロバート・クルーズ監督始め、『燃えよドラゴン』のスタッフ総結集というふれこみで、音楽もラロ・シフリン。でも楽曲はドラゴンみたいに燃えてこなくて拍子抜け。舞台は30年代のシカゴ。時代の雰囲気はよく出ている。マフィアのボスに腕を見込まれ、バトルクリークという格闘大会に強引に出場させられることになる。

    格闘大会なので、ジャッキーお得意の小道具を使ったバトルはなりを潜めてつまらない。長椅子と棒の戦いは披露してくれるが、前作『ヤングマスター』で見たばかりで、それもスケールダウンで拍子抜け。ローラー・スケートのレースでは、自由に動けないのでただ走るだけだし、放水される意味が分からない。

    バトル大会では、相手はみんな筋肉モリモリの巨漢ばかり。その中で小さなアジア人はひと際頼りなく見えるが、その男が勝ち残っていくのは頼もしい限り。ただ、その巨漢相手の戦いだと、どうしてもお得意のスピーディーな展開は望めず、不完全燃焼。戦いの末、相手を殺してしまうこともある男とのバトルも、戦う気が失せて終盤盛り下がる。死の接吻も気色悪いばかりだ。

    お話的にも色々と問題あり。仲間が一人襲われるが、その必然性がない。兄の許嫁が人質に取られるが、それもどうなっちゃったんだかあやふや。ジャッキーの個性が活かしきれないアメリカ進出第一弾は、失敗作だった。

     

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  • 60点 スモウレスラーとニンジャ(0)

    2018年1月4日 to 007は二度死ぬ

    シリーズ五作目にして日本が舞台になるとは、こんなに嬉しいことはないが、何とも無理矢理な展開には弱ってしまう。そもそもボンドが死んだ振りする必然性があまり感じられない。尤も原作からは程遠い内容だというので、いたしかたない。日本といえばスモウレスラーの登場も止むを得ないし、どうしてもニンジャを出したい気持ちも分かる。忍者のあの装束でないのにはホッとさせられたが、かと言って柔道着で訓練しているのはどうなんだろう。銃の時代に手裏剣や刀では、どうにも分が悪い。

    さて、タイトルバックは何故か溶岩。物語が進んでいけばその意味は分かるが、その映像に日本髪の裸女のシルエットが被る。この時代、適度なエッチも売りである。死んだ振りの必要性を問い掛けたが、ボンド生還の方法や、マネーペニーやMがそこで当然のように待っているのも面白い。これはエンディングの救出にも繋がってきて、なかなかオシャレ。

    アクションでは追跡車を海に捨てる方法なんて大胆だし、リトルネリーとヘリとのチェイスは迫力あり。ネリーの保護者とは当然あの人で、今回も海外出張となる。

    スペクターの要塞のセットはかなり大きくて、お金がかかっていそうだ。ここでクライマックスの大銃撃戦が繰り広げられるが、スケールが大きくなればなるほど、敵味方とも被害者が多くなってくる。前作『サンダーボール作戦』あたりから、人が死に過ぎるという批判も起きた。でもまあこれは娯楽と割り切らなければ、楽しめない。

    ボンドガールはアキ役の若林映子とキッシー・鈴木の浜美枝。アキの役名は若林の芸名からとったと聞いて驚いた。すみません、僕ずっと「わかばやしえいこ」と読んでいました(^_^;)。浜美枝登場前の二人のダミーは、一体何歳の女性を出してくるのだ。この人たちとの比較は、ちょっと浜さんに失礼だと思った。そんな浜さんは、水着姿で噴火口近くまで登るサービス。山登るには、何か着ようよ(笑)。

    ショーン・コネリーに日本人になれというのも無理な話。ボンドは日本語もしゃべれるという設定ではあるが、映画内での日本人との会話は当然英語になる。タイガー田中役の丹波哲郎は、早口で英語しゃっべって頑張っているが、発音はあまりうまくなかったらしい。

    今作でついにブロフェルドが顔を見せる。演じるのはドナルド・プレザンス。相変わらずペルシャ猫を抱えているが、あの終盤の大活劇の中での撮影は大変だったことだろう。いつの間にか猫いなくなってるし…。

    結局なんだかんだとツッコんでしまったが、そういう楽しみ方もこの手の映画には確実にあるのだ(←フォローになってない?)。

    PS
    原作では、キッシーとボンドの間には子供ができていたというから驚き。そして映画の脚本を、あの奇妙な味わいで有名な作家、ロアルド・ダールが担当していたのを今、ウィキで知った。

     

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  • 80点 ジェットパック(0)

    2018年1月4日 to 007/サンダーボール作戦

    007第四作は、大規模な水中撮影が売りの130分の大作。冒頭、逃げるボンドのアストンマーチンの放水からのタイトル・バックは、裸女の水中の舞いをシルエットで見せ、男子の想像力を喚起させる。007シリーズは、この凝ったタイトル映像も見所のひとつだ。ボンドが脱出に使う、ジェットパックにも驚かされる。1965年にこんなものがあったとは…。84年のロス五輪の開会式で使われる20年も前の製作だ。

    スペクターが奪った核ミサイルと引き換えに、1億ポンドのダイヤモンドを要求してくる。スペクターの会議と、MI6の会議シーンの対比が興味深い。MI6も00要員のナンパー制だが、スペクターもまたナンバーで呼ばれている。あくどい事をして、誰がどれだけ稼いだかを報告しているのが面白かった。

    核搭載のNATO空軍爆撃機が海に沈められて隠されるので、活劇の主な舞台が水中となる。スペクター2のラルゴの屋敷も海の傍で、プールではサメ飼ってるし、海にもサメがウヨウヨ。撮影スタッフも演技陣も、撮影はさぞ大変だったろう。クライマックスのボンドチーム対ラルゴチームの水中銃での対決も見応え十分。この時代、カーアクションもボートアクションも、役者のアップになるとスクリーンプロセスになってしまうが、それでも終盤のボートの高速感にはハラハラさせられた。

    ボンドガールのドミノ役は、フランスの女優クローディーヌ・オージェ。とても美しい女優さんだが、本作でしかお目にかかったことがないのが残念。スペクターの12?フィオナ役のルチアナ・パルッチィはイタリア女優。こちらもまた均整のとれた正統派の美人。こちらも本作でしか知らないと思っていたら、日本の『ガンマー第3号 宇宙大作戦』に出ていたらしい。子供の頃映画館で観た怖くも懐かしい作品で、もう一度観たいと思っていたところだ。

    Qの秘密兵器の数々も毎回楽しみのひとつ。今作ではいよいよ海外出張。話を真面目に聞かないボンドとのやりとりも愉快。それでもしっかり道具に助けられるのだから、欠かせないアイテム類であった。

     

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出木杉のびた さん

50代後半 男性
誕生日 : 9月30日
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