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蒼月城 さん

蒼月城さんのレビュー一覧

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9件中1-9件

  • 70点 客観的に見ると…(0)

    2007年10月15日 to 朧の森に棲む鬼

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    映画ではないので他の映画と比較するのはいかがなものかと思いますが、全体としてテンポがよく、優れた舞台劇作品だとは思います。
    ただ、舞台劇でも、例えば「人間風車」や「ダブリンの鐘つきカビ人間」(ちょっと偏ってますね(汗))のように心に強烈に訴える何かが足りないように思えました。
    それが脚本のせいなのか、俳優から来るものなのか、はっきり整理がついていませんが、悪を極めて国をのっとる男の物語にしては、究極の悪という印象が薄く、迫力に欠けます。
    音楽や照明、セット等の舞台効果のおかげで見ていて飽きることはないのですが、何か物足りなさを感じさせる惜しい作品です。

     

     

  • 70点 なんだろう、見た後のこの感覚は(0)

    2008年1月8日 to アディクトの優劣感

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    こういう映像をデジタルフォトメーションというのか。
    恥ずかしながら、この単語は初めて知った。
    至極簡単にわかりやすく言えば、お尻の疾患の治療薬・ボラ○ノールのCM。:-)
    あれをもう少し細かくコマ割りしたもの。
    決して初めて見る映像ではなく、斬新な技法とまでは言えないが、ほぼ全編この技法で綴った映画を最後まで厭きることなく見ることが出来たのは、ナレーション風に流れる "由季宏の遺書" の文章がなかなか良く出来ていたからか。
    あのような表現の文章は、凡人には書けそうでなかなか書けない。
    それがあまりに耳に心地良いので、見入ったというより聴き入ったという感じ。
    また、人間の記憶や回想というものは、印象に残る一瞬一瞬をつなぎ合わせたコマ送りの映像に近いわけで、この映画の映像は、見る者の頭の中でそれとダブらせるのに成功していると言えるかもしれない。
    音楽も悪くない。

    酒や音楽やセックスに浸るくらいならまだしも、ドラッグを常習し最終的に死を選択するという、著しく公序良俗に反する内容ながらも、そういった世界につきものの様々な負の部分を敢えて見せず(当事者には負の部分は見えないのかもしれないが)、激しい感情表現も抑えた極めて淡白な構成になっているため、先ほどの耳に心地良い文章と相まって、ともすれば美しい映画とすら錯覚してしまう。
    また、全編に漂う独特の物憂げな雰囲気が、不思議と共感に近い感情をすら抱かせる。

    しかし、冷静になって考えると、決して一般的に共感できる内容ではない。(当たり前)
    厳しく言うならば、これを共感できる、あるいは共感したいと思う一部の人たちの自己満足(優越感)、もしくは一種の憧れに近い世界観を描いたに過ぎない稚拙な映画ということになろう。
    事実、そう評価する人もいるだろうし、そのような評価を間違っていると強く批判するだけの要素が見当たらないことも確かである。

    ただ、人がいいのか騙されやすいのか、私にはそう簡単に切り捨てることはできない。
    見た後にねっとりと心にまとわりつく感覚がそれを許さない。
    理性的には共感してはならない(決してそっちの世界に行ってはならない)と解っている。
    秀作と評価する気も毛頭ない。
    だが、純粋に作品として評価を与えるなら、やはりそれなりに見応え(聞き応え)のある作品といって良いように思う。

     

    共感:2人

     

  • 80点 お願い、幸せになろうと努力して(2)

    2008年3月1日 to いつか眠りにつく前に

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    いい映画だ。とてもいい映画だ。

    「いつか眠りにつく前に」
    この邦題もまた素晴らしい。

    若くて健康なときは生きることで精一杯だから昔を振り返ることなどまずしないものだが、臨終の床で、人は必ず自分の歩んできた人生を振り返るだろう。

    売れない歌手だったかもしれない。
    冴えない母親だったかもしれない。
    数々の過ちも犯したかもしれない。

    でも、確かに幸せだったと思えるときはあった。
    たとえそれが刹那のひとときであったとしても。

    自分を愛してくれた人もいただろう。
    自分が愛した人もいただろう。
    たとえ悲しく、切ない別れが待っていたとしても。

    結婚式に歌を歌ってくれたことに心から感謝してくれる親友もいて、大切な子供達もいる。
    そして、自分と入れ替わるように誕生する命もある。

    自分の人生に過ちなどなかった。
    素晴らしい人生だった。
    いつか眠りにつく前に、そう思うことが自分にもできるだろうか。
    また、そろそろそのようなときを迎えるかもしれない私の父や母はどうだろうか。

    いい映画だ。とてもいい映画だ。

    セリフの一つ一つが心に沁みる。
    映像も美しい。(とくに星空の見え方が現実に近いことに感心。)
    そして、俳優も素晴らしい。
    幻の蝶を追いかけるヴァネッサ・レッドグレイヴの表情やメリル・ストリープの微笑み、クールでスマートなパトリック・ウィルソンの立ち姿。
    しかし、個人的に特に印象に残ったのは、終始酔っ払っていたバディ役を演じたヒュー・ダンシーの哀しみに溢れた目。

    アクション映画やパニック映画等が好みの方にはゆるい映画と思われるかもしれないが、ある程度年齢を重ね、人生の喜びも悲しみも味わってこられた方々には、女性だけでなく男性にもお勧めの一本と言えるだろう。

    それにしてもこの監督、女性を撮るのが巧い。
    そして、女性に好まれる映画を作るのも巧い。

     

    共感:8人

     

  • 80点 心を持っているのは、悪いことばかりではない(0)

    2009年9月28日 to 空気人形

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    彼女は空気人形。
    空っぽな、誰かの「代用品」。

    彼女は、心を持ってしまった。
    持ってはいけない「心」を持ってしまった。

    街で出会った老人に言う。
    「私、空っぽなの。」

    老人は言う。
    「みんなそうだよ。」

    人は皆、心のどこかに空しさを抱えて生きている。



    よく行く映画館でたまたま時間がちょうど良かったのがこの映画だった。
    B級映画と思って観たら、なかなかどうして。
    丁寧に作られた、秀作だ。

    切ない。心が痛い。
    だが、これも心を持っていることの証拠ではある。

    心が空っぽになってしまったと、人は言う。
    自分の代わりはいくらでもいるんだと、人は言う。

    でも、あなたも私も空っぽではない。
    あなたも私も誰かの代用品ではない。

    心を持っていることを苦痛に感じたこともあるだろう。
    心など持っていなければ良かったと、思ったこともあるだろう。
    だが、綺麗なものを見、愛しい人と過ごし、楽しいと感じたこともあるだろう。

    人は生きている。
    理由はわからないが、生きている。
    だったら、せめて前向きに生きてみようではないか。

     

     

  • 80点 もう少し評価されても良いと思う(0)

    2007年11月12日 to 逃亡くそたわけ−21才の夏

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    経験もなく知識もないので、あれがうつ病の症状を正確に表現しているのかどうかわからないし、
    そもそも「逃亡」するくらい行動力をもった人がうつなのかとも思ってしまう(笑)が、
    うつに苦しみもがきながらドライブを続ける若い二人を決して飾らず、終始等身大に描こうとし、ラストにはどうやらうつ病を克服し始めることを匂わせるなど、
    全体的に爽やかな印象を与えるつくりになっていて好感を持った。

    演者では、主演の美波の演技が良かったと思う。
    これまで見たことはあってもあまり良く知らなかったのだが、もっと色んな役で演技を見てみたい俳優だ。
    その美貌だけではない、見ているものを惹き込む力を持っている。

    また、ストーリーとは関係ないが、製作スタッフが色彩に気を使っていることがうかがえて感心した。
    こんな風に何かこだわりを持って作られたと思われる映画に高評価を与えてしまうのは、悪い癖だろうか(苦笑)

     

    共感:3人

     

  • 80点 予想外に面白くて良かった(0)

    2008年1月8日 to かぞくのひけつ

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    目をふさぎたくなるような夫婦のトラブルと、ちょっぴり甘酸っぱい若者の恋愛を、あきれるくらいに爽やか且つコミカルに描いた好感の持てる作品。

    事前にまったく予備知識を持たず、ただ映画館に行ってたまたま観ただけだったのだが、意外にも面白くて満足。
    人と時間とお金をかけた力作でなくても、肩の力を抜いて楽しめるこういう映画がもっと増えてくれるといいのに。

    女にだらしないあのお父さんには、男でもさすがに「おいおいヾ(^^;」と思ってしまう(あれを優しいと表現するのも何か違うと思う)が、はっきり三枚目なのにあれほど女性に好かれるお父さんにこっそり弟子入りしたい気もする(苦笑)。 < 女性の皆さん、済みません。。。

    あと一言。
    谷村美月、脇役で出すにはもったいない女優だ。

     

    共感:1人

     

  • 80点 女性の瞳の美しさは、内なる心の輝きと同値(0)

    2007年11月27日 to 君の涙 ドナウに流れ ハンガリー1956

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    タイトルを一見しただけで所謂「ハンガリー動乱」を題材にした映画だとわかる。
    自由という権利はどれほど多くの血と涙の上に成り立っているものなのか、よく言われることではあるが、映像化されたほんの半世紀前の事件の描写は、それを我々の心に直接訴えかける。

    さらに、それだけではぬるいと見たのか、この監督と脚本家は若い男女の愛が翻弄される様も描いた。
    常套手段といえば常套手段だが、見る人はこれに涙を流すのである。
    とくに、本来か弱い存在であるはずの女性が凛として強い信念を持った存在として描かれればなおさらである。
    女性の瞳の美しさは、内なる心の輝きと同値である。
    ヴィキを演じたカタ・ドボーの青い瞳は、強い信念を心に抱いたまま風のように動乱を駆け抜けた女性の瞳そのもので、実に印象深かった。

    主役の二人だけではない。
    脇役達の存在もまた、このストーリーを盛り上げるために美しく、また哀しく華を添えている。
    ヴィキの親友でもあった学生連盟の女性幹部は、未来への希望の象徴である新しい命を授かりながら、その希望とともにヴィキの目の前で爆死。
    幼い子供たちもまた戦火に巻き込まれる。
    身近な命の炎が次々と消えてゆくのは見るに忍びない。
    そして、殺し合っていたのが同じハンガリー国民同士だったという悲劇。

    さらには、平和な生活を圧倒的な武力に蹂躙され壊滅的な打撃を蒙りながらもオリンピックで金メダルを獲得するエピソードを絡めれば、ナショナリズムは大いに刺激されること間違いない。
    当事国ハンガリーでは、この事件が起きたその日からちょうど50年目に公開され、空前の大ヒットを記録したというが、なるほど、当事国の国民が感動し涙する要素を十二分に揃えた映画と言えよう。

    遠く離れた部外者であるはずの我々が見ても、武力の行使がもたらす悲劇を改めて痛感する。


    なお、メルボルンの流血戦での出血量はさすがに大袈裟だと思うが、それも許される演出の範囲内だろうと思う。

     

    共感:2人

     

  • 80点 珠玉のB級映画(0)

    2007年11月27日 to クワイエットルームにようこそ

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    松尾スズキなだけに随所にチャカして笑いを誘う場面を散りばめてはいるが、オーバードーズ(薬の多量摂取)を繰り返す患者やその周りの人たちの苦悩をテーマにするという、なかなかに笑えない内容の作品。

    主人公は、自分では自殺のつもりなど一切ない。
    睡眠薬をついつい飲みすぎてしまっただけのに精神病院の女子閉鎖病棟に隔離され、おまけに5点拘束までされて、ちょっと大袈裟すぎるではないか、といった感覚しか持っていない。
    仕事のことも心配だし、精神病院に入院なんかしている場合じゃない、とも思っている。
    さらに、同じ病棟に入院している患者達の異様な行動を目の当たりにし、その人たちと同様に扱われていることに軽く恐怖すら覚え、戸惑いと不安を隠しきれない。

    自分は至って正常だ。早くここから出してくれ!

    ところが、彼女がそこにいることには、理由があった・・・。


    ともすれば重苦しい雰囲気になりかねない題材をコミカルなタッチで軽妙に描き、最後には感動と爽快感を与えるような巧みな脚本にまず拍手。
    随所に意表をつかれてハッとするようなシーンもあり、感心した。
    役者では蒼井優の存在感が一際目立っていたが、主役の内田有紀もなんだか一皮向けたような印象で◎。

    珠玉のB級映画と言っていいだろう。

    ただし、これを本当の患者が観たらどういう感想を持つかは判らない。
    むしろ見せてはならない映画かもしれない。
    尾崎豊もオーバードーズが死因とされている一人だし、睡眠薬を服用している人は周囲にも結構いるし、実は身近な話のようで身につまされるような思いもした。

    オーバードーズのリピーターだけではない。
    拒食症や過食症も含めて、心に闇をもつ人は少なくなく、彼らだけを異常だと決め付けることは、ある意味傲慢といえるかもしれない。

    コミカルタッチではあるが、なかなかに考えさせられる映画だった。

     

     

  • 90点 大人にこそお薦めのファンタジー(0)

    2008年2月3日 to テラビシアにかける橋

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    「デラビシア」ってどこですかぁ?
    って感じで観に行ったんですが、これは秀作。
    95分とやや短めの映画ながら、これはいいですね。

    現代は "BRIDGE TO TERABITHIA"。
    直訳じゃんか、と思うなかれ。
    これ以外ないんです。

    子供の想像力や可能性、さらにはその成長を温かく見守る大人の視線で描かれた、心温まるファンタジーです。
    子役が主演だし、ジャンルはファンタジーだし、子供向けかと思われるでしょうが、子供に見せるというよりは、むしろ大人が見て感動する映画でしょう。

    そのストーリーもさることながら、とくに、少し大人びたクールで綺麗で印象的な女の子、レスリーを演じたアナソフィア・ロブがいい。
    どこかで見た子だなと思っていたら、「チャーリーとチョコレート工場」で出演していたあの女の子だったんですね。

    いつの間にか子供の頃のときめきやワクワクを忘れ、社会のしがらみに疲れた大人がふと立ち止まってあの頃の多感で純粋な自分を思い出す、そんな大人にこそお薦めの映画だと思います。

     

    共感:8人

     


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