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誰もが好きになってしまう破格の男、レミーとは?

2010/12/08 (水) written by 相馬学(映画ライター)

ドキュメンタリー映画では被写体が面白ければ、それだけで映画そのものも面白くなる。そういう意味では、本作の主役レミー・キルミスターは文句なしにカメラを向けるべき“素材”だ。


『極悪レミー』



ハードロック・ファンには説明するまでもないが、このレミーという人物はイギリス生まれのベテランロック・バンド、モーターヘッドのカリスマ的なベーシスト兼シンガー。65歳となった現在でも最高レベルの音圧で轟音を鳴らし、しゃがれたシャウトをマイクに向かって吐き出す、エネルギッシュなアーティストだ。

ステージ上でのロック・ミュージシャンとしてのカッコ良さはもちろん、カメラが収めるのはそれだけではない。名声を築いているにもかかわらず、ぜいたくとは無縁で、LAの安アパートでガラクタに囲まれて暮らしている。ミリタリー・オタクで軍関連のコレクター。ナチスは嫌いだがドイツ第三帝国の軍服を“かっこいいから”という理由だけで好んで着用。ファンとの交流には労を惜しまない。“セックス、ドラッグ、ロックンロール”で独身主義だが、子どもがおり並々ならぬ愛情を注ぐ。その子どもと一緒に、ビートルズのグルーピーだったその母親のセックス・ライフについて笑って語り合う……。こんな65歳、想像できるだろうか?

糖尿病を宣告され、薬を常用しているが、“好きなように生きてきた。今さら生き方を変えるつもりはない”と言うレミー。このブレのない生き方に共鳴するミュージシャンは決して少なくない。驚かされるのは、そのジャンルが多岐に渡ることだ。メタリカやアンスラックスなどのハードロック勢はもちろん、ダムド、ランシドらのパンク勢もリスペクトを口にし、明らかに畑違いのニュー・オーダーのバーナード・サムナーや、パルプのジャーヴィス・コッカーらブリットポップのカリスマも賛辞を惜しまない。ロックファンなら、型破りという言葉では語り尽くせないものを感じるのではないだろうか。

とても興味深いのは撮られている状態でも素をさらけ出せる点で、“こんなの撮るな!”“これも撮るのかよ!”と、言った発言が随所で飛び出す。ドキュメンタリーとはいえ被写体は撮られていることを意識して自然と“芝居”をしてしまうものだ。そういう意味でもレミーは破格。面白過ぎる。そして誰もが彼を好きになる。

【関連人物】
レミー・キルミスター
【関連作品】
極悪レミー

(C)2010 Lemmy Movie LLC

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