孤独な17歳の青年に愛された美しい未亡人の複雑な内面を表現!
2004/01/23 (金)
閉ざされた楽園であらわになってゆく彼女の心のゆらぎをエマニュエル・ベアールが奇跡的名演で綴る感動作!
1940年、ドイツ軍攻め入るフランス、パリ。夫を亡くした教師オディールは、戦火を逃れるため、2人の子供と共に南へと向かう。空襲の最中、突然現れた不思議な青年イヴァンに命を救われた母子は、彼に導かれ静寂の森を深く進む。たどり着いたのは、時間の止まった屋敷だった。閉ざされた生活を送る中、オディールとイヴァンの心の渇きは次第に危うい感情へと変化していく・・・。
主演エマニュエル・ベアールは、美しいが、精神的に不安定な未亡人の複雑な内面をみごとに表現し、世界の映画人から、キャリア最高の名演と評された。イヴァン役には、本作でカンヌの話題を独占した、フランス待望の大型新人ギャスパー・ウリエルを起用。アンドレ・テシネ監督の最高傑作といえる本作は、人間というもののエゴや欲望を、瑞々しい風景の中にするどく浮かび上がらせた。
本作は2003年カンヌ映画祭コンペ部門正式出品作に選出された。テシネ監督がカンヌのコンペに作品を送り込むのは実に6度目。また主演のベアールも過去に5度、赤絨毯を踏んでいる映画祭の常連。だが、今回もっともホットな話題を集めたのは、イヴァン役に抜擢された新星ギャスパー・ウリエルだった。初の主演作でいきなりカンヌ映画祭デビューを果たした彼は、その、人を魅きつける特異な存在感と新人離れした繊細な表現力で、一夜にしてカンヌで最も注目を集める存在となった。さっそく『アメリ』のジャン=ピエール・ジュネ監督から次回作の主役をオファーされるなど、早くもウリエルをめぐって熱い争奪戦が始まっている。
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