フォルティ大滝の”映画対談生活”スタート!
2003/05/16 (金) written by F:フォルティ大滝(映画ライター) M:マツタマオ(ライター)
フォルティ大滝の”映画対談生活”スタート!第1回目は、アカデミー作品賞を受賞した「シカゴ」を斬る!?
F:アカデミー作品賞をゲットした『シカゴ』ですが、スターを夢見る女性、名声に溺れる弁護士がありとあらゆる手を使ってのし上がっていこうとするエネルギーに圧倒されました!シカゴを舞台にしたギャング映画なんかよく観ましたが、こうしてエンターテインメントの視点からシカゴを観て強烈な街だな、と。またミュージカルの面白さも体感したんですが、マツタマオさんはどうですか?
M:
『シカゴ』ヤー!
F:
何ですか?それは?今回は『シカゴ』特集、ということで突然の対談なんですけど、すいませんでした。シカゴ!シカゴ!シカゴ!マイ・ビューティフル・タウン!シカゴ!
M:
それは『ラヂオの時間』の井上順でしょ。それにしてもGAGA配給作品って当たりが多いよ。というか、数が多いからそれだけ当たりやすいというわけか。『シカゴ』なんて、まっとうな映画語れる心境じゃないけど、フォルティさんが話をリードしてくれたらつられるからさ。
F:
では、先ず全般的な感想だけど、総合的にどうですか?
M:
そうだ、リチャードギアが井上順みたいだったね。某サイトではマチャアキみたいだといわれているよ。
F:
・・・。あの、総合的な感想ですよ。井上順に似てるからなんなのよ。結局『ラヂオの時間』に戻ってくるわけ。
M:
ところで、キャサリン=ゼタ=ジョーンズのオール・ザット・ジャーズ!って腰をひねる動き。横腹の贅肉を落とすのに効果的なんだよ。エグザスで知った。
F:
別にダイエットなんかどうでもいいですよ。ちょっと、『シカゴ』以外の話題禁止ね。
M:
ゼタは筋肉質で色気ないよ。腹筋とか無くていい。女性はポッチャリしてた方がかわいいね。
F:
クィーン・ラティフィアみたいな感じ?
M:
誰それ?
F:
看守だよ。覚えてない?
M:
ああ、吐き気がする、それ以上おっしゃらないで!
F:
『シベ超2』の加茂さくらさんですか?まぁ、ポッチャリって意味では同じですな。全然『シカゴ』の話題にならないな。
M:
『シカゴ』は素人的な感想しか出てこないんだよ、ミュージカルにも出演俳優にも詳しくないから。
F:
いいんですよ。『シカゴ』について話しているだけで。アカデミー作品賞を取りましたよね。アカデミー賞を受賞するということで、世間の反応ってすごく変わる。
M:
アカデミー賞を取ったからどうって、何も考えたことないよ。万人が評価しそうな、非の打ち所が無いエンタメ作品または芸術作品が受賞するもんだと思うから。
F:
確かに、圧倒的に面白かったなー。そうでしょ?
M:
面白かったよ!ディズニー・ランドのアトラクションのようによく出来ていた。見る側に対する配慮が行き届いているね。退屈させない。興味を駆り立てるような仕掛けがいろいろとあって。ダンスしかり、衣装しかり、セットしかり。
F:
うん、徹底的に楽しませようとする心意気があった。そして、3人の女優も、もな。中盤でロキシーが、ピンチになる。その時の切り返しと、アップで表情を追うシーンが好きなのよ。新たな殺人事件が起こって、世間の目がそっちに向きそうになった所よ。忘れられない名演技だよなぁ。
M:
そういえば、ロキシーに子供が出来たと嘘をついたときの主人のジョン・C・ライリーの対応は近藤芳正みたいだったね。
F:
あーそうそう!そう思った!お腹いたくてトイレ行きそうな感じ。また『ラヂオの時間』に話が戻ってしまった。ジョン・C・ライリーって生活臭ある労働者って感じだよな。
M:
『ギルバート・グレイプ』も『ギャング・オブ・ニューヨーク』もそうだね。
F:
俳優っぽくないのよね。今度の『めぐりあう時間たち』でも同じような旦那さんだったし。
M:
顔がクシャっとしてて、犬みたい。そうそう思い出したけど、一番面白かったのは、ロキシーのバカな発言に怒ったリチャード・ギアが腹話術を始めたところ。
F:
同感。「腹話術式記者会見」だっけ。こういうシーンって楽しいよなぁ。分かりやすい比喩をバカバカしいまでに実際に演じてみる潔さとインパクトに心動く。
M:
記者会見から、ミュージカルの腹話術になるでしょ。ゼルウィガーが人形みたいな動きの演技をする。あれってつなぎかたうまいね。全編にわたって映画のシーンからミュージカルの舞台に切り替わる瞬間がすごく自然でいいと思う。
F:
ミュージカルって、けっこう俺は引くんだけど、次はいつくるかって待ってる時も楽しかった。そう、やっぱディズニーっぽいのね。ちょっとサントラかけようかな。これダニー・エルフマンも提供しているんだよね。意外にも。つーか、よく分からない。
M:
2曲あって、”ROXIES SUITE”の方は印象強いね。もうひとつはなんだかぼんやりしちゃって。
F:
エルフマンっぽくないからね。たまに裏切るよな、この人(笑)
M:
てゆーか、最近、あんまり良くない、ぶっちゃけ。
F:
なんだその話し方。「レッド・ドラゴン」も?あれはいいじゃん?
M:
エルフマンは「ディック・トレイシー」でミュージカル経験してるね。「レッド・ドラゴン」はいいけど、あのくらいなら合格点ってとこかな。もっと奇天烈なスコア期待してるから。
F:
「ディック・トレイシー」ってそもそもミュージカルか?
M:
マドンナがミュージカル。
F:
まぁどんな?
M:
帰っていいでつか(怒)そうそう、不倫相手を殺してさらに反省もせず名声を求めるロキシー。よくよく考えるとひどい人。これって主に女性受けしそうな映画かも。ブームを作るのは女性って言うから、ヒットした一因に女性層の支持基盤が強いってのがあるかもね、「アメリ」みたいに。
F:
「アメリ」って確かに面白い。でも、行列作って観られるタイプの映画ではないと思うけどなぁ。なんであんなにヒットしたのか良く分からないけど、「シカゴ」は、その点感情移入しやすい。3人とも悪人でしょ。その悪さが徹底しているじゃん。名声・欲、汚い部分まるだしで、そこが気持ちいいのねー。
M:
女性に支持される女性はスタアを夢見るというストーリー。女性に支持される女たらし顔→リチャード・ギア。強くてかっこいい女→キャサリン=ゼタ・ジョーンズ。賛否両論あれど問答無用にかわいいブリッコのレニー・ゼルウィガー。女性が見たい!!と思う内容ばっかだね。こうゆう映画はだいたい山咲トオルさんとかおすぎさんとかが絶賛するんだよ。
F:
そうだなぁ。間違いないわね。リチャード・ギア出てるしねぇ。
M:
”女性はどうあるべきか提案する映画”は女性が見るんだよ。「アメリ」は女の子もマニアックで個性的な生き方をすればいい、って提案してるんじゃないか?女はかっこよくなくっちゃあ。不倫相手を殺して、旦那を捨てて、スタアになろうなんて、許せないよな!そんな主役に共感するのは女性だけ。明日は明日の風が吹く!あたしはひとりで生きてゆく!
F:
何か女性経験で嫌な過去でもあったんでしょうか?「シカゴ」の3人の、その悪さの徹底振りが、好きなんだなぁ。最高じゃないか!欲と欲のぶつかり合い。さらけ出すということの、開放感というかね。生きたいように生きている人間って凄く魅力的じゃん?憧れはしないけど。
M:
女性は不倫相手や情熱を求め、自分の夢を追求しつつ、従順にバックアップしてくれるジョン・C・ライリーみたいな主人は保険で必要と、まっそういうことだな。主人には飽きたので不倫相手に情熱を求め、といいたかった。
F:
なんかかなり屈折した見方をしているようだけど(笑)、ジョン・C・ライリーの今後に期待するということで(笑)今回はどうもありがとうございました。
M:次回もやるの?
F:ええ、たぶん違う人と(笑)という訳でさようなら。
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