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『強盗放火殺人囚』あらすじ


(※内容にネタバレを含む場合があります)
大阪・霞町で内縁の妻幸代と飲食店を経営していた緒方竹見は、店に因縁をつけたやくざを殺傷したために、懲役7年の判決を受け、南大阪刑務所に服役していた。印刷工の班長として模範囚だった緒方は仮釈放が認められたものの、なぜか身柄引受人である幸代が書類に判を押さず、仮釈は取り消しとなった。不審に思った緒方は脱走を試みるが、看守課長の菊地に見破られ掴まり、凄絶なリンチを受ける。かつて緒方に命を救われたことのある黄の義兄にあたる文の計いで外に出た緒方は、菊地の女房・敏子を人質に幸代と対面した。やはり、幸代は暴力団に強迫されていた。一流大学の入試問題を印刷していた緒方が、元暴力団員の前河の命で、問題用紙を横流ししているために、彼が娑婆に出られては困る前河の黒幕が秘かに手を廻したのだった。怒った緒方は前河をしめあげた。緒方の存在を危険視した前河は、脱走8回、殺人6回、懲役合せて48年という日本一のレコード記録を持つ巨漢三宅春造をそそのかし、緒方抹殺を計るが、さしもの三宅の怪力も緒方の素早い動きに手を焼き勝負は互格、共に懲罰房に入れられてしまった。この一件で、緒方と三宅が他の刑務所へ移される事を知った前河の黒幕で元暴力団組長、今は金融業の藤本喜久蔵は、子分に護送車を襲わせた。谷底に転落した護送車から九死に一生を得た緒方と三宅は、追手を逃れて大阪・新世界へ巡り着き、幸代から逃亡資金を受け取り、三宅の故郷・四国の今治へ逃れた。三宅には二十年前に生き別れとなった娘があり、夏子という娘と涙の対面をした。多少年令の誤差があるものの、すっかり自分の娘と思い込んだ三宅は、娘夫婦のために家を建ててやる約束をした。すっかり三宅に惚れ込んだ緒方は、家を建てる資金稼ぎに再び大阪に向った。幸代と連絡をとり、藤本の娘・令子を誘拐した緒方だが、藤本の部下たちに襲われ、逃走中に事故を起こし結局、刑務所に逆戻り。様様な罪状が加算され、無期懲役となった緒方は、面会に来た幸代から三宅が無事でいる事を聞き、嵐の夜、文の協力を得て再び脱走した。釜ヶ崎で再会した緒方と三宅は、新聞に大学不正入試事件が報じられているのを知り、この機を逃しては、と藤本の妾宅に向かった。外国逃亡準備中のところへ乗り込み、家に火を放ち、金を奪って逃げようとしたが、藤本の放った銃弾が三宅の胸を貫いた。傷を負った三宅と緒方、幸代の逃避行が続いた。だが、いつしか三宅の姿が消えた。早朝、パン屋のトラックを奪った緒方は、幸代に金を与え、止める幸代を振り切って三宅を探しに向った。やがて、逮捕され連行されている三宅を見つけた緒方は、その真只中にトラックを突っ込んで、三宅を救出した。“務所も地獄なら娑婆も地獄、どうせのことなら、ほんまもんの地獄へ行こけェ!”と絶叫する緒方は、札束を枕に、すでに絶命した三宅を乗せ、警官隊のバリケードめざして力一杯のアクセルを踏み込んだ……。 【キネマ旬報データベースより】


 

 

 

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