『TIME/タイム』の世界の“5つの法則”とは!?
人間の成長が25歳で止まり、“時間”が通貨とされる近未来。誰もが驚愕する斬新な世界観の中、スリリングな物語がノンストップで展開する! “進化系”アクション・サスペンス『TIME/タイム』、その全貌に迫る!
STORY
現代の社会にどこか似た近未来。そこは科学技術の進化により老化は25歳でストップし、“時間”が唯一の通貨となった世界となり、社会はスラム・ゾーンと富裕ゾーンというふたつに分断され、互いの行き来は禁止されていた。ある日、スラム・ゾーンの青年ウィルは、富裕ゾーンから来た男から116年という時間を譲り受けるが、一方で母親を1秒という時間のために亡くしてしまう。残酷な運命に怒りを覚えた彼は、理不尽な世界の謎を解明するため富裕ゾーンへ足を踏み入れる!
1. 老化がストップするため、見た目が25歳の人ばかりに
バイオテクノロジーの進化により、25歳になると肉体の老化がストップ。そのため世の中は“見た目が25歳”の人々で溢れている。見かけだけでは実際の年齢がまったくわからないので、たとえば祖母・母・娘という三世代の親子でさえ同世代に見える。
2. この世界の唯一の通貨は“時間”!
仕事で支払われる給与は“時間”。その時間が通貨となり、買物をしたり、公共料金を払ったりできる。小さいアパートの場合、1ヵ月の家賃の相場は“36時間”。自分の余命を削って、欲しい物を手に入れるシステムだ。25歳以後の人生の長さは、その人が貯蓄した“時間”によって増減する。
3. 世界は2つのゾーンに分かれている!
残された時間が少なく、死と隣り合わせの日々を必死に生きる人々の“スラム・ゾーン”と、余った時間をパーティやギャンブルに費やし、怠惰な暮らしを送る“富裕ゾーン”。両者は“タイムゾーン”という境界線で分けられ、許可なしで行き来することは不可能に近い。
4. すべての人間の腕にはデジタル時計が埋め込まれている!
25歳になった瞬間から、左腕のデジタル表示が各自の余命を秒刻みでカウントダウン。死までの時間がひと目でわかってしまう。スラム・ゾーンの人間の余命は、平均23時間。長生きしたければ、仕事で稼ぐか他者から奪うことで、蓄積時間を増やさなければいけない。
5. 時間とは奪うもの! そしてそれを監視する者も!
右手を握り合うことで、自分の残り時間を相手に分け与えることが可能。この機能を利用して、時間を奪い合う犯罪も横行するが、時間の不正な取引は時間監視局員(タイムキーパー)が取り締まる。彼らはゾーン間で大量の時間が移動しないように目を光らせる。
斬新な世界で展開するサスペンス。『TIME/タイム』はココがスリリング!
いったい誰が何のために、このシステムを作ったのか!?
あまりにはっきりした格差社会を生んでしまったこのシステム。一部の富裕層だけが永遠の命を独占していることや、システムが作られた秘密が富裕ゾーンに隠されていることに気づいたウィルの決死の行動に、最後の最後までハラハラさせられる。システムの真の目的を想像しながら観るのも、『TIME/タイム』の大きな楽しみのひとつだ。
“時間=余命”がどんどん減っていく!
物価や公共料金が急速に値上がりすると、わずかに残った時間がすぐに底をついてしまう。スラム・ゾーンでは、あちこちで突然死する人の姿が見られ、それが日常化した光景はあまりにスリリング。自分の余命が明確に示されることは、この世界の住人にとって何よりも恐怖なのだ。
ギャングに時間監視局員、“時間”を狙う者たちの執拗な追跡!
スラム・ゾーンでは他人の時間を奪おうと、ギャングたちが横行。さらに不正な時間の取引を許さない、スゴ腕の時間監視局員たちによる捜査網が張り巡らされる。一瞬の油断もできない主人公たちの逃走劇には、要所で激しいアクションまで盛り込まれ、息もつかせぬ展開に……。全編にハイレベルの緊迫感が充満している!
<COLUMN> 特殊な設定で魅せる達人、アンドリュー・ニコル
アンドリュー・ニコル監督は、遺伝子操作で優秀な人間が作られる『ガタカ』、主人公の日常がテレビ中継される『トゥルーマン・ショー』など、現実離れした状況での人間の苦闘をリアルに体感させてきた鬼才。最近の日本映画でもこのような特殊な設定の作品は人気を博しており、例えば『GANTZ』は、謎めいた“システム”のもとで奮闘する人々のドラマという点で『TIME/タイム』と共通する部分があるといえる。
©2011 TWENTIETH CENTURY FOX / Text:斉藤博昭

