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2012年 全米Vo.1ストップモーションアニメ! 『パラノーマン』が世界の賞レースで注目される理由

パラノーマン ブライス・ホローの謎 3月29日(金)ロードショー!3D上映もあります。

本本年度 アカデミー賞ノミネート! 【長編アニメ映画賞】

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  • 『パラノーマン』はなぜ世界の賞レースで注目さあれているのか?
  • ストップモーションアニメのプロが語る『パラノーマン』の魅力

ストップモーションアニメのプロが語る『パラノーマン』はココがスゴイ!

画像:船本恵太

船本恵太 クレイアニメ監督

日本アニメーション協会会員。「船本恵太クレイアニメーション・人形アニメーション教室」主宰。様々なテレビ番組に出演し、西野亮廣、山崎静代、堂本剛、千原ジュニア、塚地武雅、吉木りさ、髭男爵、トータルテンボス等、数多くの芸能人にクレイアニメを指導してきている。自主制作作品『rien村物語』がアヌシー国際アニメーション映画祭(フランス)、オタワ国際アニメーション映画祭(カナダ)等にノミネート。

【主な仕事】 『ふしぎのヤッポ島 プキプキとポイ』(NHK Eテレ)、『資生堂 MAJOLICA MAJORKA』、『ジャンプ!○○中』(フジテレビ)、『シャキーン!ザ・ナイト』(NHK Eテレ)、『スター☆ドラフト会議』『スーパーニュースアンカー』(関西テレビ)、『城北信用金庫VP』『HelloSpot』『HANA 天使の人形』

ボタン:船本恵太クレイアニメーション・人形アニメーション教室

『パラノーマン』を観ればストップモーション・アニメがCGにも勝ることがわかります

100年前からある最も古いアニメーションの技法であるストップモーション・アニメ。うってかわって現代の最新のアニメーション技法はCG(コンピューター・グラフィック)です。しかし、ストップモーション・アニメも21世紀に入り、技術革新が起きています。その世界最先端技術によって作られたストップモーション・アニメが、この『パラノーマン ブライス・ホローの謎』です。

この作品を観れば、最古の技術であるストップモーションが、最新の技術であるCGにも勝る映像表現となっていることが良くわかります。

どんな時代でも、人の心を動かすのはやはりストーリーでしょう。『パラノーマン』は、技術的な驚きもさることながら、ストーリーも素晴らしく、時には笑い、時にはハラハラし、最後にはホロッときてしまう、ご家族でも楽しめる極上のハリウッド・エンターテインメント映画となっています。まるで血が通っているかのように生命感溢れる人形と、その表情や動きにぜひご注目ください。

『パラノーマン』が実現したストップモーション・アニメの技術革新とは?

さて、話を『パラノーマン』の世界最先端技術に戻しましょう。その最大の特徴は、人形の顔の非常に豊かな表情の動き・変化にあります。それは、ティム・バートン監督の『フランケン・ウィニー』や『ティム・バートンのコープス・ブライド』とは異なる進化の道を辿っています。『フランケン・ウィニー』『コープス・ブライド』の場合は、メカニカルヘッドと呼ばれる顔の表情の筋肉の動きを再現する機械が人形の頭部に内蔵されており、その頭部の中にある機械を動かすことで、シリコンでできた人形の皮膚が引っ張られ、人形顔の表情が動き・変化していくという手法が使われています。

一方『パラノーマン』は、同じライカ社による作品『コララインとボタンの魔女』の系譜の進化の道を辿っています。ここで使われているのは、100年にわたるストップモーションの歴史の中で伝統的な手法といえる“リプレイスメント・アニメーション(置き換え式アニメーション)”を、現代の最先端技術を駆使して進化させた手法です。たとえば、『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』では15種類の異なる表情の人形の頭部が作られ、それを1コマずつ違う頭部に取り替え、それを繰り返して1コマずつ撮影していました。ところが、『パラノーマン』は顔の部分だけのお面のようなパーツが、顔の上半分と下半分に分かれており、そのパーツ数はなんと8800個……、その組み換えによって160万とおりもの異なる表情を作ることができるのです。これは想像を絶する数であり、どれだけ撮影が大変であったか、どれだけ造形が大変であったかを考えると、頭が真っ白になってしまいます。

この技術革新の裏側について、もう少しご説明します。これまでであれば、彫刻して粘土で頭部を作り、それを原型として型を作り複製して、異なる表情を作っていくという工程が普通でした。ところが、『パラノーマン』では、彫刻して粘土で頭部を作った後、それを立体スキャナーでPCに立体情報を取り込み、CG化するのです。そして、CGで色々な種類の表情を作ります。最後にこれを3Dプリンターで出力すると、あら不思議、顔のパーツができあがって出てくるのです。この手法を“ラピッド・プロトタイピング”と呼ぶのですが、CGさえもが、制作の途中過程に過ぎないのがわかると思います。

30分の作品に8年間!? そこまでの手間も惜しまないストップモーションの魅力とは?

私が主宰するストップモーション・アニメ教室で、生徒たちはおよそ1年をかけて1〜2分の作品を完成させています。この話だけでも、ストップモーション・アニメを作るということがどれだけ大変なことか、ご想像していただけることかと思います。私自身も、30分の作品を8年かけて作り続けています。それがストップモーションの世界なのです。1日中撮影しても、ほんの数秒の映像しか撮影できません。撮影の後にもコンピュータで顔のパーツの線を消したり、人形を支えている機具を消したりという作業を1コマ1コマ行っていきます。もちろん、人形や1つ1つの小道具から背景セットまでを作り上げる時間も膨大です。

では、そんな手間と時間をかけてまで作るストップモーション・アニメの魅力とは何なのでしょうか。ストップモーション・アニメの最大の魅力は、CGと違い、本当にそこに人形や背景や小道具が存在しているということです。そのため、より身近に存在を感じられ、シンパシーを受けやすいアニメーション映像表現手段なのです。それが人形だからこそ、時には人間が演じる実写映画よりも、イノセントに、素直に、心に染み渡ります。主人公ノーマン少年の心情、誰もが経験したことのある疎外感、家族や友人の大切さ、人の温もりが、あなたの心にも届きますように。

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