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バディムービー!まほろ駅前狂騒曲の魅力を分析

10月18日(土)新宿ピカデリーほか全国ロードショー

俺たち、パパになってもいいですか?

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バディムービー!まほろ駅前狂騒曲の魅力を分析

瑛太と松田龍平が共演した人気シリーズの映画版第2弾『まほろ駅前狂騒曲』は、前作をパワーアップさせた最強のバディムービー。そこでここでは、本作の魅力をバディムービーの歴史を紐解きながら分析していきたい。

バディムービーの歴史に見る『まほろ駅前狂騒曲』の立ち位置

「多田!」「行天!」――お互いを名字で呼び合う三十路男の便利屋と、その運転手(というのは名ばかりの居候)との絶妙な距離感とかけあいが笑いと感動を呼ぶ、人気シリーズの映画版第2弾『まほろ駅前狂騒曲』はバディムービーの面白さに溢れている。

えっ、バディムービーって何なのか?って。なるほど、そういう人もいるかもしれないから、映画の魅力を紹介する前に、まずはバディムービーの意味や歴史から触れていこう。

そもそも性格や考え方、生き方が違う人格が出会えば、そこにドラマが生まれるのは当たり前のこと。出会うのが男と女ならそれは愛に発展するかもしれないし、同性同士なら友情が芽生えたり、騒動や対立を生むことになるかもしれない。そんなわけで、あらゆる芸能やサーカス、漫才などの世界ではコンビ芸人がかなり昔から活躍している。

当然映画でもサイレントのころからそれらしきスタイルのものがあったが、それを“バディムービー(BUDDY MOVIE)=男性のふたり組がドラマを転がす映画”として定着させた、つまり先駆者は、30年代に活躍したスタン・ローレルとオリバー・ハーディの“極楽コンビ”による『極楽二人組』(31)や『極楽ブギウギ』(34)などのコメディ・シリーズだろう。

彼らが確立した芸人のコンビが笑いを炸裂させるバディムービーのスタイルは40〜50年代になっても人気で、アボット&コステロによる凸凹シリーズ、ビング・クロスビー&ボブ・ホープの“腰抜けシリーズ”や“珍道中シリーズ”、ディーン・マーティンとジュリー・ルイスの“底抜けシリーズ”などが多くの観客を魅了している。

だが、60年代後半から70年代にかけて新しい感性を持った作り手たちによる“アメリカン・ニューシネマ”の波が起こると、バディ・ムービーのスタイルにも変化が見え始めた。ポール・ニューマンとロバート・レッドフォードが組んだ新感覚の西部劇『明日に向って撃て!』(69)、ダスティン・ホフマンとジョン・ボイトが共演した『真夜中のカーボーイ』(69)、ジーン・ハックマンとアル・パチーノによる『スケアクロウ』(73)など、相反する個性を持つ世の中から弾き飛ばされた者たちが激突しながらも友情を育み、悲劇的な結末に向かっていくバディムービーのヒューマンな傑作が次々に誕生したのだ。

その後80年代になって、アクションにバディムービーのコメディの要素をプラスした話題作が続々登場したのは周知の通り。『ブルース・ブラザーズ』(80)、『48時間』(82)、『ビバリーヒルズ・コップ』(84)、『リーサル・ウェポン』(87)などが代表的な例だが、その傾向は『バッドボーイズ』(95)、『ラッシュアワー』(98)や日本映画の『探偵はBARにいる』(11)など今日の映画にも受け継がれるお決まりのスタイルとして定着した。

また、その一方でキアヌ・リーブスとリバー・フェニックスが共演した『マイ・プライベート・アイダホ』(91)、レスリー・チャンとトニー・レオンによる香港映画の『ブエノスアイレス』(97)、ヒース・レジャーとジェイク・ギレンホールが組んだ『ブロックバック・マウンテン』(11)など、美しい男性同士の愛を描いた名作も時代や国境を超えて数多く生まれている。

そして…11年の映画版第1作『まほろ駅前多田便利軒』、13年のドラマ『まほろ駅前番外地』を経て産み落とされた第2作『まほろ駅前狂騒曲』は、まさにそんな王道の系譜に名を連ねる最強のバディムービーなのだ。えっ、なぜ、最強なのか?って。次のコーナーでは映画の内容にいよいよ触れながら、その理由について解説していこう。

『まほろ駅前狂騒曲』のバディムービーとしての魅力を分析!

今回の物語は、多田とかつての同級生・行天が再会した夜から3年目、ふたりの仕事も共同生活もマンネリ気味になり始めた新年のある日から始まる。無骨なバツイチ独身男コンビの住まいを兼ねた事務所に、本人が一度も会ったことのない行天の娘・はる(5歳)がやってきて、多田が行天に内緒で彼女を預かることにしたのだ。慣れない子供の世話に悪戦苦闘しながらも、はるとの絆を深めていくふたり。だが、そのころ街では「家庭と健康食品協会(HHFA)」を名乗る怪しげな団体が暗躍し、まほろの住人たちを狙っていた。しかも、行天とはるがバスジャックに巻き込まれ、その中で彼の知られざる過去も明かされて…と、思いがけない展開を見せる映画は、前作と同様、客の依頼だけでなく人生までも背負い込んでしまう多田と、脱力しなからも喧嘩だけはめっぽう強い行天の凸凹ダメ男コンビが奏でるコミカルでほっこりしたムードはそのままに、エンタテインメント色を強化しているところが大きなポイントなのだ。

行天の娘・はるをめぐるドラマは『スケアクロウ』(73)などのシリアスなヒューマンドラマを想起させるし、多田と行天の友情を超えた関係は『マイ・プライベート・アイダホ』(91)に代表される男と男の禁断の愛には発展しないまでも、その微妙な距離感にドキドキする。さらに、ふたりか謎の団体の本性を暴いていく展開には人気ドラマ『SHARLOCKシャーロック』(10〜)のようなサスペンス・ミステリーの醍醐味があるし、バスジャック犯との攻防戦では『リーサル・ウェポン』(87)シリーズのようなハリウッドのアクション映画のスリルが味わえる。つまり、『まほろ駅前狂騒曲』はあらゆるジャンルのバディムービーの要素をいいとこ取りし、アクション、コメディ、ヒューマンな感動ドラマといったあらゆるジャンル映画の面白さを1本に凝縮しているから“最強”なのだ。

多田と行天の想像を超えた活躍を見せる本作を観れば、きっと映画数本分を観たぐらいの満足感を得られるに違いない。

タイプで観る! バディムービーの代表作!

イケメンコンビ

バディムービーにはイケメンのコンビがよく似合う。容姿淡麗でセクシーな彼らは何をやっても絵になるし見るだけで幸せな気分に。

『僕たち急行 A列車で行こう』(2012)
『僕たち急行 A列車で行こう』(2012)

松山ケンイチと瑛太が鉄道オタク“鉄ちゃん”をコミカルに好演。仕事も性格も違うのに、趣味の“鉄道”を通じて友情を築いていく彼らのオタクぶりがちょっとズレてて面白い。それが許せるのもふたりがカッコいいから!

DVD 3,800円(税抜)
発売元・販売元:
バンダイビジュアル

『マイ・プライベート・アイダホ』(1991)
『マイ・プライベート・アイダホ』(1991)

ドラッグにまみれ、お互いを求め合いながら旅を続けるリバー・フェニックスとキアヌ・リーブスがとにかくセクシー。詩的な映像にたち上がる男たちの色香がたまらない。フェニックスの死でその美しさは永遠なものに。

※廃盤により、画像は劇場版のチラシ画像になります。

凸凹コンビ

個性やタイプの違うキャラの激突が生む、笑いや思いがけない騒動がバディムービーの醍醐味! ここではその洋邦の代表作を紹介。

『ミッドナイト・ラン』(1988)
『ミッドナイト・ラン』(1988)

孤独なバウンティン・ハンターと心優しき横領犯。ロバート・デ・ニーロとチャールズ・グローディンの演じるそんな凸凹コンビが、ド派手なアクションと絶妙なトークバトルを炸裂! 笑いと感動のアクション・コメディだ。

DVD 1,429円(税抜)
発売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント

『探偵はBARにいる』(2011)
『探偵はBARにいる』(2011)

人情に厚い探偵と喧嘩は強いけど、いつもグータラしている運転手兼助手。大泉洋と松田龍平が体現したこのふたりも、性格や生き方は違うのに息がピッタリ! いい感じの距離感とかけ合いが生むその空気にほっこりする。

DVD 12,000円(税抜)
発売元:テレビ朝日 / 販売元:東映・東映ビデオ

人生再起コンビ

偶然出会ったふたりが最愛の友となることで、色褪せていた人生が輝き出す。バディムービーにはそんなヒューマンドラマの名作も多い。

『最強のふたり』(2011)
『最強のふたり』(2011)

事故で車椅子生活を余儀なくされた大富豪と、介護者として雇われた刑務所帰りの黒人青年。年齢や生活環境がまるで違うふたりが、衝突しながらも互いを認め合い、人生に希望を見出していく姿に胸が熱くなる。実話の映画化。

Blu-rayコレクターズ・
エディション 4,935円(税込)
発売元:ギャガ / 販売元:アミューズソフト

『最高の人生の見つけ方』(2007)
『最高の人生の見つけ方』(2007)

余命半年を宣告された初老の男ふたりが、“やりたいことリスト”に基づいて残りの人生をイキイキと生きるが…。ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンのいぶし銀の演技が、そんな人間賛歌をさわやかに肯定。

ブルーレイ 2,381円(税抜)
DVD 1,429円(税抜)
販売元:ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント

子弟コンビ

先輩や上司が後進に戦い方、生き方を示すのもバディムービーの定番。教える者と学ぶ者の絆の物語が多くの感動を呼び起こしてきた。

『麒麟の翼〜劇場版・新参者』(2012)
『麒麟の翼〜劇場版・新参者』(2012)

難事件を解決する所轄の刑事・加賀(阿部寛)と、そのいとこで後輩ながら警視庁捜査一課の松宮(溝端淳平)。感情が読めない加賀と行動をする中で、松宮が刑事として成長していくところもこのシリーズの魅力になっている。

ブルーレイ 4,935円(税込)
DVD 3,990円(税込)
発売元:TBS / 販売元:東宝

『ハスラー2』(1986)
『ハスラー2』(1986)

現役を引退したビリヤードのプロ“ハスラー”が、天性の才能を秘めた若者に夢を託す!そんな王道のストーリーを、名優ポール・ニューマンとトム・クルーズの競演で活写。年齢を超えた男たちの友情のドラマが感動的だ。

ブルーレイ 2,381円(税抜) DVD 1,429円(税抜)
販売元: ウォルト・ディズニー・ジャパン
※画像は、劇場版のチラシ画像になります。

番外編 女性コンビ

女同士の友情なんてあり得ないって言われるけど、そんなことはない。男たち以上に固い絆で結ばれた女性のバディムービーもある。

『テルマ&ルイーズ』(1991)
『テルマ&ルイーズ』(1991)

平凡な主婦とウェイトレス。退屈な日常を飛び出した親友ふたりの週末旅行が、道中に引き起こした殺人事件によって思いがけない展開を見せる。最悪な状況で友情をより強固にし、自己を解放していくふたりの姿が鮮烈!

ブルーレイ 2,381円(税抜)
DVD 1,419円(税抜)
販売元: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン

『17歳のカルテ』(2000)
『17歳のカルテ』(2000)

境界性人格障害で精神病棟に入れられたスザンナが、病棟のリーダーでエキセントリックなリサとの触れ合いの中で自己を取り戻していく。ウィノナ・ライダーとアンジェリーナ・ジョリーが女同士の友情を体現した感動編。

コレクターズ・エディション
DVD 1,410円(税抜)
発売元・販売元:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

©2012『僕達急行』製作委員会 ©1991 New Line Cinema Corp, All Rights Reserved. ©1988 Universal Studios. All Rights Reserved.
©2011「探偵はBARにいる」製作委員会 ©2011 SPLENDIDO/GAUMONT/TF1 FILMS PRODUCTION/TEN FILMS/CHAOCORP ©2007 Warner Bros. Entertainment, Inc.
©2012映画『麒麟の翼』製作委員会 ©2012 Buena Vista Home Entertainment, Inc.
©2011 Metro-Goldwyn-Mayer Studios Inc. All Rights Reserved. Distributed by Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC.
©1999 Global Entertainment Productions GmbH & Co. Movie KG.All Rights Reserved.

©2014「まほろ駅前狂騒曲」製作委員会 文:イソガイ マサト Design:cosmicengine

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