ただいまの掲載件数は タイトル60385件 口コミ 1160451件 劇場 588件

映画情報のぴあ映画生活 > 作品 > B: The Beginning > ニュース > Netflixが日本のアニメにもたらす“変化”とは? スタジオのトップが語る

Netflixが日本のアニメにもたらす“変化”とは? スタジオのトップが語る

(2018/03/23更新)
  • Check
  • このエントリーをはてなブックマークに追加


『攻殻機動隊』『PSYCHO-PASS サイコパス』のプロダクション・アイジーと『交響詩篇エウレカセブン』『文豪ストレイドッグス』のボンズがNetflixと包括的業務提携を発表した。両社は今後、Netflixと共同で新作アニメーションを制作し、全世界190か国以上に配信する。両社の手がける作品はすでに海外でも評価が高く、多くのファンが存在するが、今回の提携で両社に、そして日本のアニメーションにどんな変化が生まれるのだろうか? プロダクション・アイジーの石川光久社長と、ボンズの南雅彦社長に話を聞いた。


南雅彦社長、石川光久社長

フォトギャラリー

Netflixが日本のアニメにもたらす“変化”とは? スタジオのトップが語る
Netflixが日本のアニメにもたらす“変化”とは? スタジオのトップが語る
Netflixが日本のアニメにもたらす“変化”とは? スタジオのトップが語る

※ 各画像をクリックすると拡大表示されます。

両社はどちらもテレビシリーズだけでなく映画も手がけるスタジオで、長い制作期間と大きな予算を投じる作品をこれまでにいくつも手がけてきたが、南社長は「今回の提携で企画の幅がさらに広がる」と語る。「作品をつくる際には予算が決まっていて、現在は結構ギリギリのところでやっているのですが(笑)、製作費を大きくすることができれば予算もかけられますし、企画は予算との絡みで決まっている部分もありますから、今回の提携で企画の幅がさらに広がるのが大きいと思います。それに我々の作っている作品は結構な手間がかかっているんでけど、その対価って実はそれほど高くなかったりするんです。もちろん、手間をかけた分がちゃんと評価されているのはありがたいのですが、今回の提携で、スタッフにも少しでも適切な対価を支払えるようにしたいと思っています」

一方、石川社長は今回の提携が、ひとつの作品ではなく“スタジオとの複数年契約”であることに意義を見出している。「最初にお金だけ出す人って、実は撤退も早いんですよ(笑)。でも今回の契約は、複数年に渡って、じっくりと考えてくれている。彼らからすればリスクがあるのに契約してくれている。今のアニメ業界は作品の権利は“買取”で権利が制作会社に残らない。今回の包括提携では配信権以外の権利は制作会社に残り、制作会社自らがビジネス展開を行っていくことが可能です。現在の日本のアニメ業界では、新しいアニメスタジオが独立して、育って一定のところまで来たらみんな契約しますけど、“育てる”という発想はないんです。今の構造ではアニメーション業界は衰退していくんですけど、現在のアニメ制作費では人材育成までは補えないんです。今だったら“アニメーターは10人入ったら1人残ればいい”といわれていて、そんなことではどんどんアニメの描き手がいなくなるので、10人いたら3人が残るような環境を作らないといけない。そこはお金をかけてバックアップしないと、アニメ制作会社自体が続かないと思います」今回の包括提携契約は複数年契約なので、継続して作品を作っていくことができます。長期的に継続して作品を作っていくことができるのが人材育成の観点から見ても、最も大きい意義だと考えています」

さらにふたりは、全世界のファンから支持されているNetflixの“仕組み”にも大きな魅力を感じているようだ。現在、プロダクション・アイジーの新作『B: The Beginning』、ボンズの新作『A.I.C.O. Incarnation』の配信が始まっているが、石川社長は「Netflixではアニメと実写が同じ土俵に立てているのがうれしい」と笑顔を見せる。「Netflixの画面では“おすすめ”が出てきてユーザーを誘導してくれますけど、実写もアニメもカテゴリ分けなく同じものとして表示してくれるんですよ。『B: The Beginning』は映画『セブン』が好きな人であれば、“あの世界観がアニメでここまで表現できるのか”と評価してもらえる作品になっていますから、そこはすごくうれしいですよね」。また、南社長は全話一挙配信が『A.I.C.O. Incarnation』には“マッチした方法”だと分析する。「この作品は海外にも出ていける作品だとは思っていましたけど、最初からNetflixと組んで進めていた作品ではないんです。その一方で、1話から最終話まで緻密に構成されたドラマなので、“テレビで毎週1話ずつ観てもらうとなると、お客さんは少し戸惑うかも”と思っていました。全話を一挙に配信するというのは、僕の中にはこれまでなかった環境ですけど、この作品にはすごくマッチしていると思います。次からはNetflixと最初からタッグを組んで企画を進めていくことになりますが、これまで通り、自分たちが今まで表現してきたものを、その作品にとってベストな環境で出していくことになると思います」

架空の国家を舞台に連続殺人犯を追う捜査官の活躍を描くクライム・アクション『B: The Beginning』、人工生体により浸食された黒部峡谷を舞台に、謎を抱えた主人公の少女が運命に翻弄される様を描いたバイオSFアクション大作『A.I.C.O. Incarnation』。どちらも日本だけでなく全世界の映画ファン、ドラマ好き、アニメ好きを魅了できる設定、プロット、キャラクター、そしてクオリティを備えた作品になった。

「こういうジャンルはアメリカが強かったりしますけど、日本のアニメとゲームはその壁を乗り越えていける力があると思っています。日本のアニメは米国や欧州でファンも楽しんでくれていますけど、まだ規模は大きくない。そこで全世界190か国に配信して観てもらえることで、これまで観てもらえなかった方にも楽しんでもらえる。Netflixは我々の過去の作品も含めて活躍できる場のひとつになるのではないかと思っています」(南社長)、

「その昔、ジェームズ・キャメロンが『タイタニック』を製作しているときに、『攻殻機動隊』に参加したアニメーターが何人か招かれて、CGを担当しているスコット・ロスから“野球をやるならメジャーリーグだろう。映画ならハリウッドだろう。だから、映画が作りたかったら、アメリカに来るべきなんじゃないか?”と言われたんですけど、結局は誰も向こうには行かなかったんですよ。ハリウッドはなにがすごいかというと、作ったものを全世界に配信できるビジネスのノウハウがあること。でも、実際の映画そのものはハリウッドで作ってないじゃないですか。それを思うと、アメリカに行って土壌のない中でアニメを作るよりも、日本でハリウッド的なビジネススキームをつくることの方がいい。そういう意味で今回の包括的業務提携は非常に意味のあるものになると思います」(石川社長)

『B: The Beginning』(全12話)
『A.I.C.O. Incarnation』(全12話)
Netflixにて全世界独占配信中

【関連リンク】
Netflixオリジナル映画『アウトサイダー』配信決定 予告編&キーアート&場面写真公開
Netflixオリジナルドラマ『オルタード・カーボン』2月2日より配信決定 300年後の未来描いた予告編も
ファンタジーとリアルを“つなぐカギ”とは? 監督が語るNetflix映画『ブライト』
原作の“核”に迫る! 監督&プロデューサーがNetflix『Death Note/デスノート』を解説
ヒーローが集結するマーベル×Netflixドラマ『ディフェンダーズ』がスタート!

【注目のニュース】
木村拓哉、初の刑事役も不完全燃焼?
『マルセル・デュシャンと日本美術』、東京国立博物館で開催中
『あの空の向こうに』続編完成
R・ウィルソンがミュージカル『Cats』に出演
『ポリス・ストーリー/REBORN』本編映像公開
塚本晋也監督がエッセイ集を発売
『映画刀剣乱舞』特報映像
『アリー/ スター誕生』特別映像
『メリー・ポピンズ リターンズ』予告編
BTSドキュメンタリーが満足度第1位

 

映画ファン必携の一冊! ぴあ Movie Special
映画ファン必携の一冊! ぴあ Movie Special
1
【関連作品】
B: The Beginning

 

Myページ

ログイン

はじめての方はこちらから

新規ユーザー登録
ぴあ映画生活 facebook公式ページ
ニコニコ生放送 週刊ぴあ映画生活


 

この映画のファン

  • 桃果
  • 映画監督かい

 

ユーザ登録をするとこの映画のファンに加わることができます

関連動画

関連動画がありません


新作続々、公開中!マーベル・コミック映画ニュースまとめ!
『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』まとめ
ぴあの映画特別号「ぴあ Movie Special」、最新号となる冬号が12/1発売!
あの映画の“核心”に迫る!話題作のキャスト・スタッフに直撃!【インタビュー記事まとめ】
世界的人気のクライムサスペンス、その日本版が再び!
ぴあの映画特別号「ぴあ Movie Special」、最新号となる秋号が10/1発売!

クチコミ満足度ランキング

初日満足度 観客動員数 DVDレンタル

満足度 投稿数 観たい ファン

『インクレディブル・ファミリー』特集
新たなる青春映画の傑作誕生 ティーンの繊細な心をとらえた『レディ・バード』ほか、P・T・アンダーソン×D・デイ=ルイスの『ファントム・スレッド』、L・ラムジー監督作『ビューティフル・デイ』など話題作続々更新中! 映画論評・批評の新コーナー“critic”