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40分超1カットが2カ所も! 三上博史、14年ぶりの主演映画は「ギリギリでした」

(2019/01/18更新)
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「さじ加減を調整しつつ、監督と一緒に悪だくみしている感じでした」。三上博史はいたずらっぽい笑みを浮かべ、14年ぶりの主演映画となった『LOVEHOTELに於ける情事とPLANの涯て』の制作プロセスをそんな言葉で振り返る。


『LOVEHOTELに於ける情事とPLANの涯て』に主演した三上博史

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※ 各画像をクリックすると拡大表示されます。

映画の舞台はタイトルにもあるようにラブホテル。三上演じる警察官・間宮と浮気相手のデリヘル嬢・麗華(三浦萌)の密会や、彼の妻で同じく警察官の詩織(酒井若菜)が部屋に踏み込んでくる様子や麗華を挟んでの激しい夫婦喧嘩、そして間宮が誤って麗華を拳銃で射殺してしまう瞬間、その後の顛末がどんでん返しの繰り返しと共に描き出される。

三上は「僕自身、どんな映画が好きかと言えば、どこに連れて行かれるのか分からない作品が好き。青山(真治)さんの『ユリイカ』やラース・フォン・トリアーの『奇跡の海』とか。“え?この映画、どうやって観たらいいの?”、“サスペンス? それとも政治的な物語なの?”とかウロウロ考えている瞬間が好きなんです。宅間(孝行)監督の脚本は、ラブホテルというひとつの場所で、ギュッと凝縮され、ハイテンションで展開していくのでゆっくりあれこれ考える暇はないけど、それでも“え? これどうなる? どういうこと?”って必死に頭を回転させながら観ることになる。そこが醍醐味ですね」と本作に惹かれたポイントを明かす。

ただ、演じる側としての苦労はかなりのものだった。物語は、間宮がラブホの部屋に持ち込んだビデオカメラを通じて進んでいく。105分の映像はワンカットのように見えて、実際はさまざまな映像的なテクニックを駆使して、複数のカットで構成されているのだが、とはいえ「40分を超えるカットがふたつもあった(苦笑)」というハードさ!

「脚本を終わりまで読んで“あぁ、なるほどね。こうなるのか!”と思いつつ“で、どうやって撮るの?これ。え? まさか一気に撮らないよね?”と思っていたら“一気にいきます。なので、事前に稽古をします”と言われまして……(笑)」

撮影開始前に芝居の稽古さながら、約2週間にわたってすべての動き、随所の伏線の見せ方などを固めるためのリハーサル期間が設けられ、その後、本番の撮影は3日間で一気に行われた。

「しんどかったです(苦笑)。あのテンションの芝居を2度やれと言われてもできない。だから、僕のパートは基本的に全部1テイクで決めました。1カットで回し続けるって、舞台でも同じじゃないの?と思われるかもしれないけど、全然違うんです! 舞台は“生”ではあるけど、“(手を大きく広げて大仰に)◯◯!”ってセリフを言って、そこにガツンとスポットライトが当たって……というのは(リアリティという面で)生身ではなく作られた世界なんです。でも今回の映画、この物語は生身のリアルな会話が肝。そこをカット割らずに50を過ぎたジジイがやるって、肉体的にも精神的にもギリギリですよ(苦笑)! 3日で集中して撮るんじゃなかったらできなかったと思います」

それでも、リハーサル、本番撮影を合わせて2週間ちょっとの時間が「楽しかった」という。大きかったのは共演者の存在。特に三上が衝撃を受けたのが、遺体処理のために呼ばれるクスリの密売人の中国人を演じた波岡一喜だった。

「今回、波岡さんとは初めてご一緒しましたが、本当に素晴らしい。もうね、公私ともに応援したい! もし僕の役者人生で何か手に入れられたものがあるなら、そのすべてを与えたい!って思うくらい、大好きになりました。まあ、あちらからは“いらない”って言われるかもしれないけど(笑)。本当にもっと評価されてしかるべき俳優さんだなって思います」

冒頭にも書いたように、本作は三上にとって2004年の『予言』以来となる14年ぶりの主演映画である。その間、ドラマには出演していたが、映画出演(主演以外)はドキュメンタリーを除けば昨年公開の『モリのいる場所』のみ。山崎努と樹木希林が主演で夫婦を演じた同作で、三上はごくわずかなシーンながら出演し、独特の存在感を放った。

「(14年の空白は)“そんなに経つの?”という思いでしたね。映画にTV、芝居に音楽とオールジャンルでやってきたし、作為的に空けていたわけでもありません。15歳で寺山修司の映画(『草迷宮』)に主演したのがすべての始まりでしたし、僕にとっては映画はすごく大事なものです。ただ、お声がかかりづらくなったのも事実で、せっかくオファーをいただいても、なんで僕が必要なのかが分からない作品もありました。逆に自分が“出たい”と思うような作品に誘っていただけなかったり……というチグハグな状況もありました。『モリのいる場所』はどうしても現場で山崎さんと希林さんに恩返しがしたいという思いがありまして2シーンだけ出演させていただきました。希林さんが亡くなられてしまい、間に合ってよかった……という思いですね」

では、俳優・三上博史に「出たい」と思わせる作品はどんな作品なのか?

「どのパートでもいいんですが“ここ、俺の本気なんです”というのが見えたとき、その人と“一緒にやりたい”って思いますね。録音さんの“これ、俺の最後の仕事です”でもいいし、監督の“これ、他人は分からないかもしれないけど、俺は最高だと思ってるんです”でもいい。誰かが命を懸けている現場、その場所にいたいなって思います」

一方で、大衆向けの商業映画か作家性の強い作品か、といったジャンルや規模に対するこだわりは一切ない。このスタンスは、20代の頃(80年代)にトレンディドラマに立て続けに出演していた頃から“全く何も変わっていない”という。

「(商業映画もアート映画も)どちらもイケるってスタンスである種、意地を張ってずっとやってきたし、野口英世を演じたかと思えば林海像さんの映画にも出るし、『私をスキーに連れてって』みたいな作品にも出る。あっち(商業映画)はあっちでいいじゃん? でも、そこからもう一歩踏み出せば、もっと面白いよ……と誘(いざな)うことができたらいいのかなと。大規模な商業作品って、それだけ大きな投資がなされているわけで、そこに見合った市場を狙って、それを担うスターが出演するもの。いま、自分がそのカテゴリにいられないのは、単に僕がそこにいられないだけ。もし、オファーをいただいて、そこに本気があるなら全然、出ますよ」

一方で、自身の年齢、“先”について考えることもある。樹木希林、蜷川幸雄など、かつて一緒に仕事をした偉大な先人たちがひとり、またひとりとこの世を去っていく。

「体を使っていつまでできるんだ?と考えたら、あと15年くらいかなと。つい先日、ふと気づいたんです。世の中を回しているのは20代、30代なんだなって。それまでは、頑張ればグイグイと自分が中心で周りを巻き込んでいけるって思っていたんですけど、それは違うんだなって。20代、30代の定義って“未熟”、“未完成”だと思うんです。それこそ、悶々とした思いを抱えて家を飛び出して、金はないけど酒飲んで……なんて若者の特権でしょ? そうやって未完成であがいてる人たちが世の中を作っていく。じゃあ自分はいま、何がしたいのか? 押し付けるんじゃなく、既成概念を壊したり、道を広げて“こんなアプローチ、表現もあるんだよ”という姿を見せられたらいいのかなと。それを見た未完成な若いやつらを勇気づけられたらいいのかなって思います。こないだね、『ビリィ★ザ★キッドの新しい夜明け』(1986年)を観返す機会があったんです。当時24歳くらいかな? ホントにヘタクソでね、ひどかったなぁ(苦笑)。世の中の中心にいるって未熟なんだなぁって思いました(笑)」

取材・文・撮影:黒豆直樹
ヘアメイク:白石義人(ima.)
スタイリスト:上山浩征(semoh)

『LOVEHOTELに於ける情事とPLANの涯て』
公開中

【関連リンク】
『LOVEHOTELに於ける情事とPLANの涯て』作品情報
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