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『SKIPシティ国際Dシネマ映画祭』閉幕。記念すべき第15回の大賞に輝いたのは?

(2018/07/23更新)
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7月13日から10日間に渡って開催された『SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2018』が22日に閉幕。同日のクロージング・セレモニーで、各コンペティション部門の各賞が発表された。アニバーサリーとなった第15回のメインプログラムである国際コンペティション部門の最優秀作品賞にはクリスティーナ・チョウ監督のアメリカ映画『ナンシー』が輝いた。


受賞者及び審査員関係者

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『SKIPシティ国際Dシネマ映画祭』閉幕。記念すべき第15回の大賞に輝いたのは?
『SKIPシティ国際Dシネマ映画祭』閉幕。記念すべき第15回の大賞に輝いたのは?
『SKIPシティ国際Dシネマ映画祭』閉幕。記念すべき第15回の大賞に輝いたのは?

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いち早くデジタルシネマにフォーカスし、新たな才能を発掘してきた同映画祭だが、今年は国際コンペティション、国内コンペティションともに例年以上に作品クオリティが高かった模様。閉幕の挨拶で登壇したSKIPシティ国際Dシネマ映画祭2018のディレクター、土川勉氏は「私には審査はかなり難航したように映りました(苦笑)」と明かしたように、悩ましい議論になったことを表すように、急遽、国際コンペティション部門にはスペシャル・メンション、国内コンペティションには審査員特別賞が与えられる異例の受賞結果となった。

その中で、第15回のアニバーサリーの最優秀作品賞に輝いたのは、嘘をつくことでしか人とコミュニケーションが図れない女性の心理を精緻に描き出した『ナンシー』。渡辺審査委員長は、「低予算でありながら長い月日をかけ、丁寧に作られたこの作品は、よく耳を傾けなければ、聞き逃してしまうような弱者の叫びを一見サスペンスのような緊張感を漂わせながら巧みに描き出している。私自身とても心を深く打たれました。とても小さな小さなエリアの名もなき存在のある瞬間の物語かもしれない。でも、その孤独や誰かとつながりたい思いは、多くの人が共感できるものではないかと思う。審査員4名全員の総意でこの作品を最優秀作品賞としました」と作品を高く評価した。

これを受け、監督に代わって登壇したプロデュサーのミッシェル・キャメロンは笑顔がはじけ、歓びいっぱいの表情。「まさかの受賞で驚いて緊張しています。時間をかけて努力をしたのでこのような形で受賞できたことは素直にうれしいです。地球の裏側からきて、まったく違う文化の中で、私たちのストーリーが受け入れられ、共感を呼んだ。このことこそ映画の力だと思います。日本が大好きになりました」と喜びを爆発させた。

もうひとつの主要賞である監督賞に輝いたのは、アイスランドのハーフシュテイン・グンナル・シーグルズソン監督の『あの木が邪魔で』。審査員の深田晃司監督はこの映画を「小さな出来事、小さな行き違いが転がるように大きな事件へと発展していく脚本の巧みさと監督の手腕がすばらしい」と語り、「その技術の高さもさることながら、悲劇とユーモアが表裏一体で描かれる監督のシニカルな視点がとてもユニークだった。共感を求めない人物造形というのは、作り手の私自身にとても勇気をくれた」と心に深く刻まれる1本になったことを明かした。

シーグルズソン監督は感無量といった表情。「この受賞に驚いている。初来日でいろいろとお世話になった。みなさんにありがとうといいたい」と感謝の言葉を述べた。

一方、国際コンペティションの総評で渡辺審査委員長は、「全10作品は、合作を含むがデンマーク、フィリピン、アイスランド、ドイツ、ポーランド、スウェーデン、エストニア、コソボ、オランダ、アメリカ、ロシア、スペイン、アルゼンチン、韓国、そして日本、審査員の4名も私と深田監督が日本、ステファン・ホール氏がドイツ、フレデリック・ツイ氏が香港と、ほんとうにたくさんの国からの参加があったことをうれしく思います」と語り、多種多様な作品があったことを明言。さらに「10作品はどれもすばらしくて、いずれも丁寧に丁寧に大切に作られたことが観ただけでわかりました。あまりにも丁寧にしっかりと描かれるので、私は胸がいっぱいになってときに感情的になってしまうこともあったほどです。「人生にどんな躓きがあっても、よりよい明日にむかって、先に進んでいける」といったようなメッセージがどの作品にも置かれていたような気がします。スタッフと俳優が作品に誠実に向かっている姿に勇気をもらいました。私と同性の女性監督やスタッフ、キャストがいることにも大きく励まされました」と、その言葉から充実した映画祭であったことが伺えた。

また、今年からスタートした国内コンペティションの長編部門は片山慎三監督の『岬の兄妹』が受賞した。

なお、各部門の結果は以下の通り。

【国際コンペティション】

最優秀作品賞:『ナンシー』 監督:クリスティーナ・チョウ
監督賞:『あの木が邪魔で』 監督:ハーフシュテイン・グンナル・シーグルズソン
審査員特別賞:『最後の息子』 監督:シン・ドンソク
スペシャル・メンション:『ザ・スワン』 監督:アウサ・ベルガ・ヒョールレーフズドッテル
SKIPシティアワード:『彼女はひとり』 監督:中川奈月

【国内コンペティション 長編部門】

優秀作品賞:『岬の兄妹』 監督:片山慎三

【国内コンペティション 短編部門】

優秀作品賞:『予定は未定』 監督:磯部鉄平
審査員特別賞:『口と拳』 監督:溝口道勇

取材・文・写真:水上賢治

『SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2018』

【関連リンク】
公式サイト

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