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大人だからわかる“深み”がある。製作者が語る『プーと大人になった僕』

(2018/09/19更新)
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世界中で愛されている“くまのプーさん”を実写映画化した『プーと大人になった僕』が公開されている。本作は、ハチミツ好きのプーと大冒険を繰り広げた少年クリストファー・ロビンが大人になってプーと再会する物語を描いているが、プロデューサーを務めたブリガム・テイラーは「多くの人たちが共に育ったキャラクターたちの価値を、大人になった今、探求してみたかった」という。大人になった彼らが見つけ、受け取った“メッセージ”とは?


『プーと大人になった僕』

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大人だからわかる“深み”がある。製作者が語る『プーと大人になった僕』
大人だからわかる“深み”がある。製作者が語る『プーと大人になった僕』

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英国人作家A.A.ミルンが執筆した書籍『くまのプーさん』では、ロンドン郊外にある“100エーカーの森”と呼ばれる大自然を舞台に、少年クリストファー・ロビンと親友プーの冒険が描かれたが、テイラーは実写化するにあたって、主人公を少年ではなく大人にするアイデアに惹かれたという。「クリストファー・ロビンとプーの関係性はこれまでにつくられた本や映画の中ですでに明らかになっていますが、私たちはそれらで描かれているもの、つまり彼らの友情や、物語で表現される教訓の価値は、時を経ても同じか、それ以上のものになっていると思ったのです。であれば実写版で、大人になったクリストファー・ロビンを主人公に、この作品の価値を探求するのは楽しいのでは? と思ったわけです」

テイラーが語る通り、本作は大人になったクリストファーが主人公のオリジナル作品だが、ミルンの創造した世界観や、アーネスト・ハワード・シェパードが手がけたビジュアルは細部まで尊重されている。「そうですね。私たちはこの作品が築いてきた伝統に敬意を表したいと心から思っていましたし、キャラクターも原作に描かれていた特質を忠実に描きたいと思いました。シェパードによる美しいイラストレーションは環境のデザインや、そして何よりもあのキャラクターたちのデザインのガイドにもなっています。そこで、原作のイラストとディズニー・アニメーションを通してポピュラーになったデザインを完璧な形で交差させる方法を見い出そうと努めました」

ミルンの本に登場するプーは、クリストファーのお気に入りのぬいぐるみが基になっており、映画もぬいぐるみのデザインを残し、彼らの“動き”にまでこだわり抜いた。「この映画に登場するキャラクターは動きに制限があります。というのも、あまりにも活発に動きすぎてしまうと、彼らが“つめものが入って縫ってつくられたリアルなぬいぐるみ”であるという幻覚が即座に崩れてしまうからです。そのため、スタッフはキャラクターの動きが適切なレベルを保つように努力しなければならなかったのです」

さらに彼らは“100エーカーの森”のシーンでは、原作のモデルになったイングランド南東部のサセックス州でロケ撮影を行い、デジタルではなく35ミリと65ミリのフィルムで撮影することにこだわった。「監督と撮影監督がロケ地を視察した結果、光の表現や森の細部を描くためにもフィルムを使うべきだという結論に至りました。プロデューサーである私の仕事は、彼らの意見をしっかりと聞いて、それを確実に実現させるために、予算的な犠牲をどこで払うのが的確なのかを考え、何とかしてスタジオ・パートナーたちの承認を得ることです。幸運にもすべてが上手くいきました」

原作を尊重し、細部まで想いをこめた本作の中でクリストファーは親友プーと共に“100エーカーの森”を再び訪れ、大人になって忘れていた大切なものを発見し、大人になった今だからこそわかる想いを抱くようになる。「ミルンの本の中でプーがクリストファーに“どんなことをするのが一番好き?”と聞くと、彼は“何もしないこと”と答えます。それはとてもシンプルな会話ですが、私たちにとっては実に深いものでした。あの会話は、一番大好きな人たちと一緒に一番大好きなことをしに行くということを子供なりの言い方で説明したものではないかと私は最終的に思いましたし、それは大人になったクリストファーの人生にとって心にしみるものであることに気づきました」

映画に登場するクリストファーは仕事に追われ、妻や娘との関係もうまくいっていないが、プーとの冒険を通じて、幼少期に戻るのでも、過去をすべて捨てて大人になるのでもなく、幸せに生きていく上で必要な“人生のバランス”を見つけ出していく。「誰もが持つ義務感と、最愛の人々と共に過ごす時間のバランスを見い出すことができないと、人生における大きな不幸の源になってしまうものです。もちろん自分に課せられた責任を放棄することはできませんが、人生のバランスを見い出すためにもっと努力することならできるはずです。それがこの映画で描かれているジャーニーの最後にあるゴールです。それは時代を超えた原理ではないかと私たちは考えています。私たちは誰もが人生の邪魔になるものをたくさん抱えているものですが、そこから一歩外に出て、自分にとって一番大切な人たちと特別な時間を過ごすことができないのなら、一体何の意味があるでしょう?」

本作は、子どもの頃から親しんできた“くまのプーさん”の世界を忠実に描きながら、成長し、大人になったからこそ感じられる“深み”がある作品になっている。

『プーと大人になった僕』
公開中

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