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「この原作は私以外は誰も撮れない」石井岳龍監督が語る『パンク侍、斬られて候』

(2018/06/25更新)
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『ソレダケ / that’s it』『蜜のあわれ』など近年もハイペースに新作を発表し続けている石井岳龍監督の最新作『パンク侍、斬られて候』が30日(土)から公開になる。旧知の仲でもある作家・町田康の同名小説を基にした異色の時代劇で、これまでの石井作品同様、強烈なイメージと観客の予想を心地よく裏切っていく展開が見どころの作品に仕上がった。「オリジナリティが強く、今の自分と仲間たちにしか作れない映画に全エネルギーを注ぎたい」という石井監督が本作で目指したのは“境界線ギリギリのバトル”。最後の最後まで気の抜けない映画はどのようにして生まれたのだろうか?


『パンク侍、斬られて候』(写真下は撮影現場の模様)

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「この原作は私以外は誰も撮れない」石井岳龍監督が語る『パンク侍、斬られて候』
「この原作は私以外は誰も撮れない」石井岳龍監督が語る『パンク侍、斬られて候』

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石井監督は学生時代から頭角をあらわし、『高校大パニック』『狂い咲きサンダーロード』『爆裂都市 BURST CITY』など斬新なアクション映画を次々に発表。その後も、『ユメノ銀河』『鏡心』など詩情豊かな傑作や、ミステリアスな展開で観客を魅了する『エンジェル・ダスト』など幅広いジャンルの作品を手がけ、国内外から熱狂的な支持を集めている。そのいずれもがストーリーとキャラクターが魅力的な“劇”映画でありながら、時に既存の映画の作り方を解体し、音楽やデジタル技術、文学などを推進力に加えて描かれる“激”的な内容だ。「お客さんはその映画に“お金がかかっているのか?”で面白いかどうかを判断していなくて、大事なのはアイデアと、それをどのように表現しているかだと思う」と語る石井監督は、どの作品であっても「そこに想像力を刺激するアイデアはあるのか? そのアイデアは映画館のスクリーンに映して観ていただいて面白いのか?」を考えることに時間を費やすという。「それに他人が作れるものを自分がつくってもしょうがない。映画つくるのって大変なんで(笑)どうせ大変なんだったら、オリジナリティが強く、今の自分と仲間たちにしか作れない映画に全エネルギーを注ぎたいんですよ。他人が作れる映画なら、観客として映画館で観た方が楽です」

そんな石井監督が小説を読んだ瞬間に「これは俺が撮るしかない!」と思ったのが、『パンク侍、斬られて候』だ。「町田康くんは、『爆裂都市…』に出てもらうより前から知っていて、とても親しい人ですし、彼の書く小説もずっと読んでいて面白いと思っていたんですけど、『パンク侍…』は自分に向けて書かれたと思えるぐらいの親しみを覚えた。時代劇も好きで、自分が撮る時代劇としてこの原作があるのではないかと思ったんですよ。と同時に、この原作は私以外は誰も撮れないだろうなと(笑)」

こうしてまた“石井監督にしか撮れない新作映画”がスタートした。本作の舞台は江戸時代。浪人の掛十之進は街道で突然、物乞いを斬りつけ、藩主に「この者たちは、いずれこの土地に恐るべき災いをもたらす」とハッタリをカマす。しかし、口から出たウソはいつしか真実(まこと)になり、十之進は想像を絶する状況と戦いに巻き込まれていく。そのスケールは壮大で、起こる出来事は奇想天外だ。そこで石井監督はスタッフ・キャストともに“最強の布陣”を揃えた。「映画はチャレンジングだから燃えるんですよね(笑)。自分の中に冒険心があるので、誰も登ったことがない山だから登りたいと思ってしまう。でも、そのためには周到な準備が必要なんですよ。若い頃は自分の実力が見えなくて闇雲に走ってましたけど、今は重要で優秀な仲間と共に、周到に準備をしています。それにこの映画では、個性的で濃くて面白いキャラクターがたくさん出てくるのが大きな魅力でもあるので、今まで自分が仕事をしてきた俳優さんたちをベースにしたいと。彼らのことが好きで信頼してやってきて、面白い映画が撮れた実感がありますから。そこにプラスして新しい人たちとも仕事がしたい。結果として、いいバランスのアンサンブルになったと思います」

石井監督は、信頼できる人々を集め、入念に準備を重ねた後に本作に挑んだが、創作の姿勢は“守り”に入らない。これまで通り、激しく、熱量は高く、そして予測不可能だ。「いつも、その年齢でしか撮れないものになっているとは思うんです。『狂い咲きサンダーロード』はあの時だから撮れた映画で、今の自分には撮れないんです。時に暴走したり、その反動でキチっと世界観をつくろうとしたり、いつも“その時にできる精一杯”をやろうとしてきたと思います。ただ、この映画では“境界線ギリギリのバトル”をした方がいいとは思いました。計算されすぎても面白くないし、かといって、暴走したら全部が崩れてしまうので、綿密な計算構築と、それを打ち壊すライブ感のせめぎ合い。ちょっとしたはみ出しや破れやノイズをすべてポジティブな方向で映画の中に取り込んでしまうことで、どっちにいくのかハラハラしながら、今回はやらせてもらえたということじゃないですかね」

監督が語る通り、本作は最終的にはアッと驚く状況が出現するが、そこにいたるまでの道のりは計算されて構築されている。「宮藤官九郎君の脚本力を借りて、冒頭から周到に準備して、美術、衣装、撮影、照明、特撮、編集、音響……すべてを総合的にどうやったら世界観が構築できて、それをどう爆発させるのか? そこは組んだ最優秀なスタッフ達と狙って全力以上やっています」

時代劇への敬意と愛情を注いだ前半部から少しずつ変容していく語り口、強烈な個性のキャラクターたち、観客を脱力させたかと思ったら不意打ちのように訪れるハードな展開……『パンク侍、斬られて候』はこれまでの石井岳龍作品同様、言葉で説明できない、しかし圧倒的な密度と熱量が込められた作品になっている。「映画をつくりはじめて42年ぐらい経っていますけど、その間に培ってきたものが、この映画に凝縮されていると思ってもらえたらうれしいです」

『パンク侍、斬られて候』
6月30日(土)より全国公開

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(C)エイベックス通信放送

 

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