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世紀の誘拐事件と並行して描かれる“もうひとつの戦い”。M・ウィリアムズが語る『ゲティ家の身代金』

(2018/05/23更新)
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巨匠リドリー・スコット監督の最新作『ゲティ家の身代金』が25日(金)から公開になる。本作は、巨万の富を手にする石油王ジャン・ポール・ゲティの孫の誘拐事件の顛末を実話を基に描いた作品だが、孫の母ゲイルを演じたミシェル・ウィリアムズは「この映画は、サスペンスであり、スリラー映画ではあるのですが、よくある犯罪映画ではありません」と断言する。本作は一体、どんなドラマを描いているのだろうか?


ミシェル・ウィリアムズ

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世紀の誘拐事件と並行して描かれる“もうひとつの戦い”。M・ウィリアムズが語る『ゲティ家の身代金』
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世紀の誘拐事件と並行して描かれる“もうひとつの戦い”。M・ウィリアムズが語る『ゲティ家の身代金』

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1973年のローマで、ひとりの青年が何者かに誘拐された。彼の祖父は若くして大きな成功をおさめ、“世界中のすべての金を手にした”とまでいわれている大富豪ジャン・ポール・ゲティ(クリストファー・プラマー)で、誘拐犯は多額の身代金を要求する。しかし、ゲティはこの要求をはねのけ、自身が雇っている元CIAのフレッチャー(マーク・ウォールバーグ)に調査と交渉を命じる。一方、孫の母ゲイル(ミシェル・ウィリアムズ)は、夫と離婚し、ゲティ家と疎遠になっていたが、愛する息子を何者かにさらわれ、身代金を支払う気がないゲティに大きなストレスを感じるようになる。時間が過ぎても状況が進展しないことに苛立つ誘拐犯、不安が大きくなっていく母ゲイル、雇い主ゲティの思惑を掴めないでいるフレッチャー、そして身代金を払わない姿勢を崩さないゲティ。この事件をきっかけに、多くの人々の人生が揺れ動きはじめる。

本作は実話を基に誘拐事件の一部始終を描いた“実録ドラマ”だが、誘拐された青年の母ゲイルを演じたウィリアムズは「この話はカフカ的な情景を描いている映画ですよね」と笑顔を見せる。「誘拐犯を含むすべての登場人物が突然、信じられないような不条理な状況に放り込まれるわけですから。現実であるにも関わらず、悪夢のような状況と言ってもいいかもしれません」。その中でゲイルは、愛する息子のために誘拐犯や野次馬、マスコミだけでなく、かつての義理の父ゲティとも戦うことになる。「彼女が放り込まれた不条理な状況は、ゲイルとゲティの“ロジックの違い”から生まれたものです。多くの人が身代金を支払った方がいいと考えるわけですが、ゲティには彼なりのロジックがあって、そのロジックに向き合った結果、身代金を支払ってはならないと考えています。ゲティが金を支払わないのは、彼が残忍な人間だからとか、孫を愛していないからではないんです。脚本を読んで最初に面白いと感じたのは、私が演じるゲイルがそんなゲティの思考に入り込んで、彼のロジックを内側から崩していく部分でした」

ウィリアムズが語る通り、財産も地位もなく、離婚を機に一族と疎遠になっているゲイルは、大富豪のゲティと正面から対決しても勝ち目がないため、彼の思考を追い、時には彼の考え方を“利用”したり“裏をかく”ことで状況を変えようと奮闘する。「この映画は、サスペンスであり、スリラー映画ではあるのですが、よくある犯罪映画ではありません。“男たちの世界”の中で、女性がたったひとりで戦って生きていく物語でもあるのです。この物語の舞台は1973年で、今よりもずっと女性は男たちの世界で“邪魔者扱い”されています。ですからゲイルは、息子を救うために不必要な要素や、弱い感情を排除しようとします。私はどの作品であれ、撮影前には入念に準備やリサーチをするようにしていますが、本作ではこの部分、つまりゲイルが“自身の弱みを見せないように鎧を着たような状態でいること”と“その状態でいかに怒りや不安を表現するのか?”を課題に取り組むようにしました。ただ、ゲイルが置かれた状況は、極端ではありますが私には共感できるものでした。現代のアメリカを見ても、社会は男性中心で、女性にとって不公平なものだと感じます。もちろん、監督のリドリー・スコットもそのことをちゃんとわかっていて、この映画のあるシーンではジェームズ・ブラウンの『イッツ・ア・マンズ・マンズ・マンズ・ワールド』のカバー曲を使用していたりするんです」

映画は、誘拐犯と警察/ゲティらの攻防と、ゲティの考えを内側から突き崩そうとするゲイルの戦いが並行して描かれる。そこでポイントになるのは、劇中で男たちはみな“目に見えるもの”だけを信じて突き進むのに対し、母ゲイルだけが“目に見えないもの”を信じて行動し、男たちを揺さぶり、動かしていくことだ。「その通りだと思います。ゲティも誘拐犯も、マークが演じたフレッチャーも全員が“目に見えるもの”すなわち金に価値をおいて行動していますが、ゲイルは、いや、世の母親はみんなそうだと思いますが、子どもの安全だけを祈って“目に見えない”子どもへの愛情によって動きます。この部分は多くの方に共感していただけると思います。それにゲイルは多面的なキャラクターなんです。母性本能があって、金には興味がない“善良な母親”ではあるのですが、同時に欠陥だってあるし、計算高く行動したり、トゲトゲしい部分ももっています。でも、私はそこに大きな魅力を感じたのです」

目に見えぬものに怯え、目に見えるものだけを追い求める男たちに囲まれたゲイルは、どうやって彼らの世界に入り込み、彼らを利用し、その考えを突き崩し、愛する息子を取り返すのだろうか? 世紀の誘拐事件と並行して描かれる“もうひとつの戦い”が本作の最大の見どころだ。

『ゲティ家の身代金』
5月25日(金)より全国公開

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