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「本当の部活のメンバーのように過ごした」佐藤寛太、『走れ!T校バスケット部』を語る
(2018/11/02更新)
シリーズ累計120万部を超えるベストセラー小説を映画化した『走れ!T校バスケット部』。連戦連敗の高校バスケチームの奮闘を描く青春映画に、佐藤寛太が出演している。「原作は中学校のときに読んでいたので、オファーをいただいたときはすごくうれしかったです。それこそ女子バスケ部の友達に勧められて呼んだのですが、野球部だった僕もバスケって面白そうだなと思ったし、主人公たちの頑張りと勇気に“青春”を感じました」

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彼が演じたのはモテたい一心でバスケ部に入部した、お調子者のゾノこと牧園浩司。古澤健監督は『恋と嘘』『青夏 きみに越した30日』でも組んでいるだけに、佐藤寛太自身のパーソナリティを生かしたキャラクターに仕上がっている。「監督はいつも自由にやらせてくれるので、委ねられるところが多い分、自分を表現しやすいんです。ゾノの役は原作のイメージだと坊主頭にしてもいいかも、っていうくらいイモくさい感じなのですが、前の映画の撮影で茶髪にしているのを見た監督が“イケイケを目指しているキャラにしようか”と言って下さって。主人公を演じた(志尊)淳君にも“寛太の映画史上最も寛太自身に近いよね”と言われて、うれしかったです(笑)」
代役なしで嘘のないバスケシーンを撮影するために、キャストはともに猛練習を重ねてからクランクイン。その甲斐あって臨場感あふれる試合シーンが完成した。「未経験だったのでクランクインする前にひとりで夜の公園で練習したりもしました。実際にバスケをやっている人も観てくれるだろうから、観ていてストレスになるようなものにはしたくないな、と思って。みんなで集まって練習した体育館はクーラーがなくてものすごく暑くて大変だったのですが、あの時間があったからこそ結束が強まったと思います。声を出して体を動かすと本音が出てきて、それぞれのキャラクターが自然に分かってくるんですよね。俺はとにかくずっとはしゃいでいました(笑)。みんなで一緒に写っているスチール写真とかを見ると、子供みたいな顔をしているんです。汗をかきすぎて着替えのTシャツがなくなって裸になっているのを見て、それも監督がゾノの設定に取り入れてくれました。みんなで本当の部活のメンバーのように過ごして、淳くんとはかなり仲良くなりましたね。男らしくて先輩肌で優しい人です!」
物語の軸になっているのは、名門校の元エースでありながらいじめによって転校した主人公の再生と友情の物語だ。「弱者が弱者を虐げる流れはすごく怖いけど、人には必ず輝ける場所がある。共演者の鈴木勝大さんが“環境が変われば、個性を生かして自分の色が出せることもある”と言っていて、僕も共感しました。世界には70億人の人がいるんだから、絶対に自分にあう仲間がいるはずですよね。バスケを通してそういう絆を描いた作品になっています。この映画が今いる場所で輝けていない人の背中を押したり、決断をするきっかけになったら、こんなにうれしいことはないなと思っています」
『走れ!T校バスケット部』
11月3日(土)より全国公開
取材・文:細谷美香 撮影:源賀津己
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