ただいまの掲載件数は タイトル57861件 口コミ 1130929件 劇場 595件

映画情報のぴあ映画生活 > 作品 > 猫が教えてくれたこと > ニュース > 可愛くて、同時に考えさせる映画を! 『猫が教えてくれたこと』監督が語る

可愛くて、同時に考えさせる映画を! 『猫が教えてくれたこと』監督が語る

(2017/11/13更新)
  • Check
  • このエントリーをはてなブックマークに追加


イスタンブールで暮らす猫と人間の姿を描いたドキュメンタリー映画『猫が教えてくれたこと』が18日(土)から公開になる。この地で幼少期を過ごしたジェイダ・トルン監督は、撮影監督の夫と共に故郷を訪れ、愛らしい猫を捉えながら、観客の思考が広がり、深まっていく作品を完成させた。


ジェイダ・トルン監督

フォトギャラリー

可愛くて、同時に考えさせる映画を! 『猫が教えてくれたこと』監督が語る
可愛くて、同時に考えさせる映画を! 『猫が教えてくれたこと』監督が語る
可愛くて、同時に考えさせる映画を! 『猫が教えてくれたこと』監督が語る
可愛くて、同時に考えさせる映画を! 『猫が教えてくれたこと』監督が語る
可愛くて、同時に考えさせる映画を! 『猫が教えてくれたこと』監督が語る
可愛くて、同時に考えさせる映画を! 『猫が教えてくれたこと』監督が語る
可愛くて、同時に考えさせる映画を! 『猫が教えてくれたこと』監督が語る
可愛くて、同時に考えさせる映画を! 『猫が教えてくれたこと』監督が語る

※ 各画像をクリックすると拡大表示されます。

トルン監督は11歳までイスタンブールで暮らした後に、ヨルダン、アメリカ、イギリスと住まいを移し、現在は撮影監督のチャーリー・ウッパーマンとアメリカで会社を設立。故郷に戻って、街で暮らす猫たちと、猫と暮らす人々の姿を描いたのが本作だ。

これまでにも様々な猫に関するドキュメンタリーが製作されてきたが、トルン監督は当初から「人間が猫をどう思っているのか?という映画は作りたくなかったですし、ストリートキャットの現状を扱うような問題提起の映画も目指していなかった」という。「私が目指したのは、とにかく猫が可愛らしく思えて(笑)、同時に観客が考えたり、想いをはせることができる映画をつくることでした」

そこで監督と撮影監督のウッパーマンは現地でリサーチを行いながら構想を練り“人間と同じように猫を撮影する”ことを決めた。「この映画では洗練されたカメラや特別なレンズを使用しているわけではないので、誰が、どのように撮影するのかが重要でした。私は人間を“肩ごし”に撮影するのが好きなのですが、チャーリーには猫であっても同じように撮影してほしいとお願いしましたし、人間の俳優と同じように顔のクローズアップも撮りたいと言いました。私の要求はそれだけで、後はチャーリーの才能によるものですね。彼のような素晴らしい才能をもった人がそばにいたのはラッキーでした」

本作ではカメラが猫の目線まで下がり、猫たちが狭い路地を歩く姿や、母が手に入れたエサを子どもたちに与えるまでの一部始終、自分でドアを開けて部屋の中にスルリと身体をもぐりこませる場面が丁寧に描かれる。一方で、本作は猫を“擬人化”するような表現は周到に退けられている。猫には人間が予想したり、立ち入ることのできない猫の視点と思考があるからだ。「犬がかわいそうなのは、長い時間をかけて人間によって繰り返し操作されてきたことです。オオカミやキツネなどの野生動物が家畜化されて、小さくて可愛い生き物になるよう人間の都合で操作されてきました。猫は、幸運なことに最近になるまでそのようなことは行われていません。結果として、犬は人間に服従するように進化させられてしまったのですが、猫はどの人間と一緒にいるのか自分で選びます。私はいろんな哲学者や詩人、芸術家にインタビューしたのですが、多くの人が猫好きでした。思い返せば、作家のアーネスト・ヘミングウェイも、フランスの哲学者ジャック・デリダも猫好きでした。彼らの多くが“猫は人間のすることをよく見ている”と言うんです。猫は誰と一緒にいるべきか自分で選ぶわけですから」

本作に登場する猫たちはみな自分で選んだ人間と暮らし、人間もまたフラリとやってきた猫を受け入れている。言語で意思疎通ができない、そしてこちらに服従しない相手を許容し、共に暮らしていく社会は、それらを排除する社会よりずっと幸福だ。「私も“他の生き物と同じ環境を共有できることが人間にとって幸福で健全である”と強く信じています。人間は産業革命以来、立ち止まることなく進んできましたが、その結果、土にさわることのない生活が増え、清潔であることを心がけ過ぎてアレルギーが出たりもしています。これってすこし変ですよね? 他の動物と一緒に、お互いを尊重しあって生きることは、“友愛”よりも“有益”の側面が大きいと思いますから、改善の余地があると思います。一方で、人間は、道で人がものごいをしていると“自分で責任を持つべきだ”と言いますが、猫がエサをねだると面倒をみたりします。ですから、先ほどの考えをおし広げることで、猫に敬意を払うように、人に敬意を、樹に敬意を、地球に敬意を持つことができるのではないでしょうか?」

トルン監督の想いを描く上で、舞台になったイスタンブールは重要な役割を果たしている。この街は古くから外国との貿易で栄えた街で、貿易船の積荷を狙うネズミを退治するために船に乗った猫たちがこの街にやってきて、あるものは定住し、またあるものは船に乗って港から去っていった。「人も猫もいろんな場所からイスタンブールにやってきて、何人かは去り、何人かはここに定住しました。だから、この街は面白いのだと思います。いろんな人やものの流れの中心にあるからです」

外から来るもの、そこに住みつくもの、どこかへ去っていくものをすべて受け入れる“交通の場所”で、お互いを尊重しながら共に暮らす人間と猫を描いた本作は、あなたに多くのことを教えてくれるはずだ。

『猫が教えてくれたこと』
11月18日(土)シネスイッチ銀座ほか全国ロードショー

【関連リンク】
『猫が教えてくれたこと』作品情報
『猫が教えてくれたこと』本ポスタービジュアル&場面写真公開 芥川賞作家・町田康からのコメントも

【注目のニュース】
TOHOシネマズ 熊本オープンへ
J・チャステイン×O・スペンサーが共演
「新・伊藤さとりと映画な仲間たち」#17
『今夜、ロマンス劇場で』ジャパンプレミア
BB-8に密着取材! SW特別映像
『曇天に笑う』場面写真到着
『ライオンは今夜死ぬ』監督が語る
キャストが語る『パディントン2』
『ワンダーストラック』予告編
仁和寺と御室派の秘仏・名宝を一挙公開!

 

映画ファン必携の一冊! ぴあ Movie Special
1
【関連作品】
猫が教えてくれたこと

(C)2016 Nine Cats LLC

 

Myページ

ログイン

はじめての方はこちらから

新規ユーザー登録
ぴあ映画生活 facebook公式ページ
ニコニコ生放送 週刊ぴあ映画生活


上映情報

下高井戸  昭島  渋谷  恵比寿 

他の地域

 

この映画のファン

  • naoxmei

 

ユーザ登録をするとこの映画のファンに加わることができます


『星くず兄弟の新たな伝説』のココがロック!
ぴあ×ららぽーと “エンタメ・コレクション” Vol.5『パディントン2』ツイッターキャンペーン
『バリー・シール/アメリカをはめた男』ブルーレイ&DVD発売記念! 小型飛行機弾丸ツアーでバリー気分を体感しよう!
あの英国紳士による過激アクションがかえってきた! 抜群のテンポとリズムを兼ね備えた『キングスマン…』ほかアカデミー賞有力候補『デトロイト』『ルイの9番目の人生』など1月公開の話題作更新! 映画論評・批評の新コーナー
緊急特集 塚本晋也&手塚眞が熱烈応援! 大林宣彦監督と『花筐』を語ろう。
『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』まとめ
ぴあ Movie Special 2018 Winter ぴあ映画特別号 冬号登場! 冬の話題作の特集や最新情報がいっぱい! ご招待も大量放出!

クチコミ満足度ランキング

初日満足度 観客動員数 DVDレンタル

満足度 投稿数 観たい ファン

新作続々、公開中!マーベル・コミック映画ニュースまとめ
スーパーヒーロー、遂に終結!DCコミック映画まとめ