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事件解決の先に待つ“謎”とは? 『オリエント急行殺人事件』監督が語る

(2017/12/08更新)
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アガサ・クリスティの傑作小説『オリエント急行殺人事件』を、名匠ケネス・ブラナーが主演と監督を務めて映画化した。英国演劇界で俳優・演出家として活躍し、『マイティ・ソー』や『シンデレラ』などの大作映画を次々に手がけるブラナー監督は、豪華列車で起こった殺人事件を描く名作ミステリを映画化するにあたって、“映画館の大スクリーンで観たくなる描写”と“自身が追求してきたテーマを描くこと”にこだわったようだ。


ケネス・ブラナー

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事件解決の先に待つ“謎”とは? 『オリエント急行殺人事件』監督が語る
事件解決の先に待つ“謎”とは? 『オリエント急行殺人事件』監督が語る
事件解決の先に待つ“謎”とは? 『オリエント急行殺人事件』監督が語る

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本作の舞台はイスタンブールを出発して、フランス北端のカレーへといたる豪華列車オリエント急行。この列車に偶然、乗り込んだ名探偵エルキューロ・ポアロは、列車内で起こった殺人事件に遭遇。雪崩で列車がまったく動かない状況下で、ポアロは“容疑者”になった乗客に対峙し、通常の事件では考えられない“真相”にたどり着く。

ブラナーは演劇界でキャリアをスタートし、シェイクスピア劇で高い評価を受け、映画化も手がけているが、常に“映画ならではの表現”にこだわってきた。本作も容疑者が特定の空間から外に出ることができない“クローズドサークル”型のミステリだが、ブラナー監督は最初から「演劇のように描くのではなく、映画ならではの作品にしたかった」という。「脚本家のマイケル・グリーンに脚色してもらった脚本を基に、私もアイデアを出して脚本を練っていきました。映画ですからロケーションにもこだわりたいですし、物語の視点を列車の外に持ち出すことも大事でした。そこで、雪崩が起こるシーンを追加したり、事件が解決する場面ではレオナルド・ダ・ヴィンチの『最後の晩餐』をイメージした状況を作り上げて、絵画的な美しさを追求するよう私からアイデアを出して脚本づくりをしていったわけです」

さらに監督は本作を、通常よりも大きな面積のフィルムで記録する65ミリ・フィルムで撮影することにこだわった。「大きなフィルムでは細部までハッキリと描くことができるので、観客を映画の世界に引き込む力が増します。すると観客も事件を一緒に経験しているような気持ちになるわけです。一方で、殺人事件が起こっても死体をハッキリと映さないなど、映画的な“見せない”手法も取り入れています。“細部まで描く行為”と“描かないことで観客を誘導する行為”、大きなドラマと小さなドラマを交互に描くことで、リズムを作り出して映画を支える力学を生み出していったわけです」

本作のために召集されたのは、ミシェル・ファイファー、ジョニー・デップ、ウィレム・デフォー、ジュディ・デンチ、ペネロペ・クルスら、監督曰く“どんなに出演時間が短くとも存在感を発揮できる俳優たち”だ。彼らが演じる容疑者の誰かは嘘をついている。誰が何を隠しているのか? 誰が殺人に手を染めたのか? 観客は名探偵ポアロの視点で事件にあたるが、ブラナー監督はあえて、捜査を通じて起こるポアロの“内面の変化”を強調した。「最初、ポアロは世の中には善と悪しかなく、中間は存在しないと考えていますが、事件を捜査する中で彼自身が揺らいでくるわけです。観客はポアロの視点を通じて、人間の複雑な心の動きに直面することになるでしょう」

通常のミステリであれば、真相を隠し、嘘をつき、バレないかと動揺するのは犯人の側で、探偵は最後までブレることなく“ひとつの真実”に向かってまい進する。しかし、ブラナー監督は自身のキャリアを通じて“人間は本当に善良な人生を生きることができるのか?”というテーマを繰り返し追求しており、本作にもその視点が盛り込まれている。「人間はいつだって善良な生き方を、文明化された生活をしたいと考えていますが、私たちには本能があり、時に善良であろうとすることを妨げます。私はいつも“人間は本当に自己をすべて捨てて、善良に生きることができるのか?”というテーマについて考えてきました。私がこの映画で演じた探偵ポアロは、事件を通じて“人間とは?”という問題に直面します。人間は善良でありたいと願いながら、まるで野獣のような部分を抱えていて、同時にそんな自分に苦しんだり、悲しんだりもします。人間はこの相反するふたつの面に折り合いをつけることができるのか? ポアロが解決しようとしているのはその点なのです」

つまり本作は、殺人事件の犯人は誰なのか? という謎が解明された“その先”も描こうとしている。「ポアロは犯人に罰を与えることでは真の解決には至らないと考えいます。正義とは一体、何なのか? 正義はどのように成り立っているのか? この映画ではポアロが彼なりに考えて、その答えを見つけ出そうとしているわけです」

大スクリーンに向き合う観客は、ポアロと一緒に豪華列車に乗り込み、謎に満ちた殺人事件に立ち向かう。やがて、事件の真相がすべて解明された後でさらに描かれる“ポアロの解決”とは? 最後の最後まで気が抜けない旅がいよいよ始まる。

『オリエント急行殺人事件』
公開中

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【チケット情報】
オリエント急行殺人事件/全国券

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