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アガサ・クリスティ社CEOが語る映画『オリエント急行殺人事件』の魅力

(2017/10/18更新)
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“ミステリーの女王”とも称される作家アガサ・クリスティの名作『オリエント急行殺人事件』がこの冬、映画化される。クリスティ作品はこれまでに繰り返し映像化・舞台化されてきたが、本作は名匠ケネス・ブラナーが監督と主演を務め、全編を70ミリフィルムで撮影した超大作だ。彼女の小説はなぜ、長きに渡って愛され続けるのか? アガサのひ孫で、アガサ・クリスティ社の会長兼CEOを務めるジェームズ・プリチャードに話を聞いた。


『オリエント急行殺人事件』の原作者アガサ・クリスティ

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アガサ・クリスティ社CEOが語る映画『オリエント急行殺人事件』の魅力
アガサ・クリスティ社CEOが語る映画『オリエント急行殺人事件』の魅力

※ 各画像をクリックすると拡大表示されます。

アガサ・クリスティは85年の生涯で、長編小説を66作、短編小説を156作、戯曲を15作残したが、それらは1955年に設立されたアガサ・クリスティ社が管理しており、世界中の映像・舞台製作者や作家と連携しながら彼女の作品を現代の観客に届ける業務を行っている。今回の映画化ではエグゼクティブ・プロデューサーを務めたプリチャードは「私たちが最も重視しているのは“柔軟性”です」と語る。「もちろん、ストーリーのエッセンスは守らなければならないと思いますが、私たちは常に新しいアイデアに対してオープンな姿勢でいたいと考えています。現在、アガサ・クリスティ原作のTVシリーズは世界中で放映されていて、フランスでは長寿シリーズになっていますし、日本でも成功した作品がありました。彼女の作品を愛し、忠誠を誓うファンは世界中にいて、中でも日本のファンの方は本当に熱心で、私よりも作品に詳しい人が多くて驚かされた記憶があります(笑)。映像制作者はみな、彼女の作品に敬意をもって映像化してくれています」

中でも1934年に発表された『オリエント急行殺人事件』は彼女の代表作のひとつで、イスタンブールを出てフランスに向かうオリエント急行に乗り込んだ名探偵ポアロが殺人事件に遭遇し、経歴や身分の違う様々な容疑者に囲まれ、事件解決に向けて奔走する様が描かれる。作品の最大のポイントは個性豊かな乗客=容疑者たち。映画ではミシェル・ファイファー、ペネロペ・クルス、ジュディ・デンチら主役クラスの名優が演じているが、プリチャードは「アガサ・クリスティはトリックよりも人間というものに興味を抱き続けていた」と語る。「彼女は犯罪を描く上で、なによりも“犯罪の動機”にこだわりました。おそらく彼女は、殺人というのものが私たちの日常からそれほど遠くない場所にあるもの、つまり私たちの身にも起こりえるものだと捉えていたのでしょう」

その一方で、アガサ・クリスティは「殺人はどんな事情があったとしても許されるものではない」と考えていたようだ。「彼女はとても正義感の強い人で、誰でも殺人をしてしまう可能性があると言いながら、同時に殺人がどれだけ悪いことなのかを描き続けてきたのだと私は考えています。時に彼女の小説を、読んでいて居心地の良さを感じる“Cozy crime”だと称する人がいますが、決してそうではなくて、彼女は犯罪というものをシリアスに捉えていましたし、どんなにイヤな人間が殺されたとしても、殺人は社会的に容認されるべきものではないと考えていました」

ここまでにプリチャードが語った3つのポイント、原作への敬意、人間を深く見つめる姿勢、そして社会正義、それらすべてが今冬公開の映画にはしっかりと盛り込まれているそうだ。「この3つの要素はすべて盛り込まれています。私は映画の冒頭5分間を観た段階で“これは大丈夫だ。非常に面白い映画になる”と確信しました。ポアロというキャラクターは少し横柄だけどユーモアがあって、思わず好きになってしまう不思議な人物なのですが、映画の冒頭5分だけでポアロがどんな人間なのかわかるんですよ! もちろん映画のために脚色している部分もありますが、脚本家のマイケル・グリーンさんはアガサ・クリスティのことを深く理解した上で脚本を執筆してくれました」

さらにプリチャードはこの作品は「映画館の大きなスクリーンで観たくなる作品」だという。「現代はコンパクトに映画を作れる時代になりましたが、20世紀フォックス社は大きな予算を投じて、豪華なキャストを起用して映画化したいと当初から言っていましたし、ケネス・ブラナー監督はこの映画は絶対に70ミリのフィルムで撮影したいと強く主張しました。大規模でスケール感のある作品になったので、人は家から出て映画館に行きたくなるでしょうね。ケネスは列車という密室を物語の舞台の中心に置きながら、同時にカメラを列車の外に置いて雄大な空間も描いていますよ」

『オリエント急行殺人事件』
12月8日(金)より全国ロードショー

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DVD情報


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定価:1543 円(税込)
価格:927 円(税込)
OFF:616円(39%)
監督シドニー・ルメット
出演アルバート・フィニー,ローレン・バコール,イングリッド・バーグマン,ジャクリーン・ビセット,ショーン・コネリー
発売日2013年08月23日

 


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