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“伝説”を継いだ男が目指したものとは?『ブレードランナー 2049』監督が語る

(2017/10/27更新)
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大作映画『ブレードランナー 2049』が本日から公開をスタートした。世界中に熱狂的なファンがいる1982年製作のSF映画の“その後”を誰が描くのか? 製作陣は脚本を仕上げた後、カナダ・ケベック州出身のドゥニ・ヴィルヌーヴに監督をオファー。考えた末に依頼を受けたヴィルヌーヴは、大規模な本作を手がけるためにまず、極めて小規模なミーティングを数週間に渡って設けたという。その理由は?


ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督

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“伝説”を継いだ男が目指したものとは?『ブレードランナー 2049』監督が語る
“伝説”を継いだ男が目指したものとは?『ブレードランナー 2049』監督が語る
“伝説”を継いだ男が目指したものとは?『ブレードランナー 2049』監督が語る
“伝説”を継いだ男が目指したものとは?『ブレードランナー 2049』監督が語る

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本作は、人間そっくりの人造人間“レプリカント”が存在する近未来を舞台にした作品。人間に反旗を翻すレプリカントを取り締まる捜査官は“ブレードランナー”と呼ばれ、前作ではハリソン・フォード演じる捜査官デッカードが、脱走したレプリカントを取り締まった後に、新型レプリカントのレイチェルと共に人々の前から姿を消すまでが描かれた。

30余年を経て製作を決めたプロデューサー陣は、前作を手がけたリドリー・スコットをチームに引き入れ、同じく前作の脚本を執筆したハンプトン・ファンチャーと気鋭の脚本家マイケル・グリーンと共に脚本を完成させ、『複製された男』『プリズナーズ』などで注目を集めるヴィルヌーヴに監督を依頼した。

「1982年の『ブレードランナー』は“革命”だと思います」と語るヴィルヌーヴ監督は「あの作品は本当に画期的な作品でした。リドリー・スコットは“もしかしたら、こうなるかもしれない”と思える未来像を、非常に複雑で豊かな世界観を描き出したのだと思います」と振り返る。そこまで画期的な映画の“続き”を描くのは簡単なことではない。しかし、リドリー・スコットを含む製作陣は、ヴィルヌーヴ監督にすべてをゆだねたという。「私には圧倒的な自由が与えられたのです。作業の過程で失敗できる自由さえありました(笑)。そこである日の朝、プロデューサーに電話をかけて“この仕事をお引き受けします”と返事をして、その日の夜にロジャー・ディーキンスに連絡をして“私と一緒に新しい『ブレードランナー』をつくってください”とお願いしました。圧倒的な自由を与えられた私が最初にしなければならないのは、本当に信頼できるパートナーを見つけることだと思ったからです」

ロジャー・ディーキンスは英国出身の撮影監督で、ジョエル&イーサン・コーエン監督のほぼ全作品の撮影を手がけるほか、『007 スカイフォール』や『ジェシー・ジェームズの暗殺』などの作品で知られる当代屈指の撮影監督だ。『プリズナーズ』と『ボーダーライン』でもディーキンスとタッグを組んだヴィルヌーヴ監督は、ディーキンスに撮影だけではなく「ふたりの感性で、ブレードランナーの世界にアプローチすること」を望んだ。「すると彼は即座に快諾してくれて、私と同じ日からこの映画に関わってくれました」

その数日後には、監督が滞在するカナダのモントリオールのホテルの一室が予約され、そこにディーキンスとふたりのストーリーボード・アーティストが集まった。「その頃、私は『メッセージ』の仕上げ作業もしていましたから、朝は編集をして、午後と夜は私とロジャーさんで画コンテをつくっていったわけです。この映画において、画コンテを作る作業は“脚本のリライト”をしているようなものでした。ストーリーを変更しているわけではないのですが、文字で書かれた脚本をひとつひとつ“イメージ”にしていくわけです。その数週間の作業を通じて、私たちはこの映画で描かれる世界の法律や政治、経済、デザイン、建築……そのすべてを決めていきました」

数日後には、セットデザインや衣装、照明など映画の“ビジュアル”を束ねるプロダクション・デザイナーのデニス・ガスナーもモントリオールに入った。彼は『…スカイフォール』でもディーキンスとコンビを組んでいる才人だ。「私とロジャーさん、デニスさんの3人で、この映画の“核”となるバイブルを作り上げたわけです。彼らと同じ部屋で一緒に、いろんな夢を見る作業は本当に本当にエキサイティングでした」

なぜ、ヴィルヌーヴ監督は大規模な予算が投じられた壮大な作品をつくるにあたって、複数の会社にデザインやアイデアを依頼したり、大人数が参加するミーティングを開く前に、3人だけで時間をかけて話し合う場を設けたのか? 理由は監督が「この映画に取り組むためには“親密な入り口”を見つけることが必要」と思ったらからだ。「まだ誰も観たことがないものをつくりあげるのは……本当に大変なんです(笑)。だから、私は“観客をアッと驚かせてやるぜ!”なんて考えずに、謙虚な気持ちで作品に着手しなければならないと考えました。前作の『ブレードランナー』が描いた世界は“完全に新しいもの”でしたが、その後にあの映画を単純にコピーした作品がたくさん出ましたよね? だからこそ私はこの映画を作る上で、リドリー・スコットの作り上げた複雑な世界の中に“自分が親密だと感じられる入り口”を見つける必要があったわけです」

最新作は、前作から30年後の世界を舞台に、捜査官のKが人造人間“レプリカント”を取り締まる過程で、ある謎に出くわすところから物語が始まる。この謎の真相しだいでは、人間の存在が、世界のあり方そのものが大きく変わってしまうだろう。さらにKもまた、この謎によって、自分の存在を揺るがす事態に直面する。映画館でその衝撃を味わってほしいので、詳細なストーリーは書かないが、この物語は壮大で、複雑で、スリリングでありながら、同時にヴィルヌーヴ監督がこれまでの映画で繰り返し描いてきたテーマ、彼が“親密”だと思える題材がしっかりと盛り込まれている。

ヴィルヌーヴ監督は「その点については熟慮しないと正しい回答できないのですが」と言った後、少し沈黙してから再び語り始めた。「私は人間は“進化”できるのだと信じたい。同じサイクルを繰り返すのではなくて、そこから抜け出せると信じたいのだと思います。私たちは思考や教育によって“あらかじめ決められたプログラム”から離れることができる、脱することができるという希望を持ちたいと思っています。この考えは私の他の作品にも貫かれているものですし、この映画にも引き継がれていると思います」

伝説的な映画の続編をどうつくるのか? 答えは任せられた監督の数だけあるだろう。ヴィルヌーヴ監督は「前作をそのまま再生するのではなく、自分が親密だと思えるポイントを見つけて、自分の感性でアプローチする」道を選んだ。その点で、本作は伝説の続きでありながら、同時に“最新のドゥニ・ヴィルヌーヴ映画”でもある。「それは本当に美しい評価です。私は、このオファーを受けた段階から、それが良い結果になるにせよ、悪い結果になるにせよ、自分がすべての責任をもつ映画だと思っていましたから」

『ブレードランナー 2049』
公開中

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DVD情報


ブレードランナー ファイナル・カット 日本語吹替音声追加収録版 ブルーレイ(3枚組) [Blu-ray]

定価:6469 円(税込)
価格:5004 円(税込)
OFF:1465円(22%)
監督リドリー・スコット
出演ハリソン・フォード,ルトガー・ハウアー,ショーン・ヤング,ダリル・ハンナ,ジョアンナ・キャシディ
発売日2017年09月20日

 


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