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誰もが知る男の“内面”を描く。映画『スティーブ・ジョブズ』監督が語る

(2016/02/08更新)
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アップル社の共同設立者の生き様を描いた映画『スティーブ・ジョブズ』が間もなく公開になる。ジョブズの生涯についてはすでに多くの人が語り、伝記が執筆され、彼の生涯を描いた映画も製作された。ならばなぜ、ダニー・ボイル監督と脚本家のアーロン・ソーキンは本作を手がけたのだろうか? ボイル監督に国際電話で話を聞いた。


『スティーブ・ジョブズ』を手がけたダニー・ボイル監督と脚本家のアーロン・ソーキン

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ジョブズは1976年にアップル社を創業し、誰もが持てるパーソナルコンピュータMacintoshを発表。その後も、iMac、iPhoneなど数多くの革新的なアイテムを発売しては人々をわかせ、多くの人のライフスタイルに多大な影響を与えてきた。しかし、彼のキャリアは波乱に満ちており、一度は自身のつくった企業を追われ、幾度となく新商品が酷評され、私生活でも様々な人々との軋轢や衝突が繰り返された。Facebookの創設者マーク・ザッカーバーグを主人公にした『ソーシャル・ネットワーク』も手がけた脚本家アーロン・ソーキンは、ジョブズの生涯を追うのではなく、3つのアイテム(マッキントッシュ、NeXT Cube、iMac)の発表プレゼンテーションの“40分前の舞台裏”に舞台を絞って脚本を執筆。ボイル監督はそれぞれのフェーズの撮影前に入念にリハーサルを行ってから撮影に臨んだ。

「原作になった伝記は、ジョブズが生まれた時から死ぬまでがカバーされているし、伝記映画もすでに存在するから、この映画ではジョブズの“マインド”を描きたいと思った」というボイル監督は、ソーキンの脚本を受け取り、舞台劇の手法を手がかりに製作を進めたという。「脚本がそのような演出スタイルを要求していたと思う。これはシェイクスピア劇のようにジョブズのマインドを描く映画だから、すべての要素をそぎ落として、ミニマルにすることが大事だと思ったんだ。それに伝統的な伝記映画だと、キャストがモデルになった人物に似せることに必死になって、それが映画の目的になってしまう場合があるんだけど、それも避けたかった」。

限定された空間と時間の中で、ジョブズと側近、家族が絡み合い、彼の生涯、思想、情熱が浮かび上がってくるソーキンの脚本は秀逸だ。しかし、さらに優れているのは、ボイル監督が、ジョブズだけでなく、彼の周囲にいる人、会場にいる名もなき人々を描くことに力を注いだことだ。古代ギリシア劇では主要なキャラクターだけでなく“コロス”と呼ばれる合唱隊が登場し、時にナレーターを務めたり、作品の背景を説明したり、群集を演じたりするが、本作でもジョブズの周囲の人々を丁寧に描くことで、ジョブズの内面がより浮かび上がる演出になっている。「ギリシア悲劇でコロスが主人公と同じ言語を使うのは、主人公の致命的な欠陥を明らかにする道具として“言語”が使われているからだ。ジョブズは偉大な男だけど、あれだけ成功して、人々の生活スタイルを変えてしまうほどの男に共感することは難しい。でも、彼の欠陥を明らかにしていくことで観客は共感を覚えることができる。もちろん、それだけを追求していたら、ジョブズの偉業を隠してしまうことになるけど、ジョブズの歴史や成功を“表面”だけ描くのではなく、掘り下げていくことで、我々が彼について知るべきことは何かを模索していったんだ」

映画は、周囲から理解されなくても未来を夢見て新アイテムを生み出し、周囲の人々と衝突しても自分のやり方を絶対に曲げないジョブズと、彼に正面から反発する者、何とか説得しようとする者、脅えて逃げ出す者、そんな光景を何も言わずにただ見つめているだけの者たちの姿を容赦なく描きだしていく。「“コロス”の役割をもった人々は繰り返し、ジョブズに警鐘を鳴らし続けるんだ。最後に真の成功と達成を得るためには、自分の娘と和解しなければならないとね」。リサはジョブズの娘だが、ジョブズはその存在を認められず、成長したリサはジョブズと激しくぶつかり合う。

「アーロンはこれまであまり語られてこなかったジョブズとリサのエピソードを描いた。これが作品の核になっていると思う」というボイル監督は、リサを「ジョブズを一番よく知っている人物で、彼の最も良い部分と悪い部分を受け継いだ存在」だと分析する。「子供というのは、子供だけが知りえる方法で親のことを知っていたりするものだろう?(笑)。彼女はコーディリア(シェイクスピアの『リア王』に登場する女性。リア王の末娘で彼女だけが実直にリア王に向き合い、彼に勘当される)のような存在で、ジョブズと唯一、対等に渡り合えたのは結局ところ、リサだけだったと思う。確かにジョブズは気難しいところもあったみたいだけど、晩年は家族想いのファミリーマンだったとわかっているんだ。彼の変化の根源はどこにあるのか? それはジョブズとリサの関係にあると思う」

“世界を変えた”と幾度となく言われ続けた男はどんなマインドを持っていたのか? 成功と引き換えに様々なものを失ってきた天才はなぜ、人生の最後に安らぎと真の成功を手にすることができたのか? 今週末、誰もがその名を知っている男の、誰も知らなかったドラマの幕があがる。

『スティーブ・ジョブズ』
2月12日(金) 全国公開

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(C)2015 Universal Studios/(C)Universal Pictures

 

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