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“複雑さを内包した悪”を描く。監督が語る『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』

(2017/12/16更新)
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昨日から『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』が世界各地で一斉に公開され、多くの観客を集めている。これまでの世界観や設定を引き継ぎながら、サーガの新たな扉をひらくべく脚本と監督を任されたのは、『LOOPER/ルーパー』で注目を集めたライアン・ジョンソン監督。彼は脚本を執筆し、準備を重ね、撮影を続けながら、子どもの頃から大好きだった『スター・ウォーズ』の魅力を追求し続けたという。


ライアン・ジョンソン監督

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“複雑さを内包した悪”を描く。監督が語る『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』
“複雑さを内包した悪”を描く。監督が語る『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』

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『スター・ウォーズ』は1977年にジョージ・ルーカスが脚本と監督を務めて誕生した作品で、本作がシリーズ8作目になるが、これまでに5人の監督が演出を手がけ、エピソード1〜3を除いて撮影監督もすべて異なっている。ジョンソン監督は「作り手が変われば、映画も変わる。これは重要なことだ」という。「だから僕も映画を作っているときには、改めて“自分の映画らしくしよう”とは考えなかった。とにかく素晴らしくて偉大な“スター・ウォーズ”をつくることに集中したし、他のエピソードと似てるとか似てないかなんてことも考えなかったよ」

ジョンソン監督が重視したのは、同じ世界観を描くそれぞれのエピソードは、手がける監督の“パーソナルな部分”がそれぞれ反映されていることだった。「どの監督にとっても『スター・ウォーズ』はパーソナルなものでなければならないと思うし、実際にそうなっていると思う。思い返せば、最初にジョージ・ルーカスが手がけた『スター・ウォーズ』も、彼の個人的な側面が大きく反映された作品だったと思うんだ。この映画の作業を始めた時も、ルーカス・フィルムの人たちや(現在、ルーカス・フィルムを率いる)キャスリーン・ケネディから『自分にとってパーソナルな部分を見つけて、そこから脚本を書いていってほしい』と言われたんだ。そうやって作られた映画でなければ、作品は“ハート”を持たないものになってしまうからね」

前作で自身の中に“フォース”の芽生えを感じたレイは驚きと不安を抱えたまま、孤島で身を隠して暮らすジェダイの騎士ルークのもとを訪れる。一方、悪の組織ファースト・オーダーの暴虐に立ち向かうレジスタンスは、執拗な攻撃を受けて窮地に。そして、闇の力を信じるカイロ・レンは、自身の過去をすべて捨て去ることで自身に残る弱さを克服しようとする。

主人公たちの勝利に終わった前作から一転、三部作の第二幕は、シリアスなドラマ、主人公たちの危機、そして観客の予想を裏切る展開が描かれるが、ジョンソン監督はつねに「子どもの頃の自分は『スター・ウォーズ』のどこが好きだったのか?」を考え続けたという。「映画をつくる過程でいろんな人と“スター・ウォーズは何が特別で、どこが魅力的なんだろう?”って話をしたんだけど、言葉にするのは本当に難しくて、いまだに“ひとつのフレーズ”にすることができないでいるんだ。個人的な意見だけど、トーン的には『スター・ウォーズ』は、“オペラ的なもの”と“バブルガム(風船ガムのこと。転じて、明るくて若者を捉える魅力をもったものを表現する際にも使われる)的なもの”の間に位置していると思う。だから、今回の映画でもヘヴィなワグナーのような世界観が描かれる一方で、小さな子どもが笑顔になるような軽妙なシーンもあって、その両極を行き来しながら物語が進んでいくんだ」

監督が語る通り、『最後のジェダイ』にはスピーディな編集で描かれるアクションシーンや、ユーモアのあるやりとり、愛らしいキャラクターの活躍が描かれる一方で、それぞれの登場人物が内に抱えた弱さによって苦しみ、自身の選択を悔やみ、背負されてしまった運命に翻弄される重厚なドラマが描かれる。

その過程で、ジョンソン監督は自身が“とてもスター・ウォーズ的”だと思えるものに出会ったようだ。「最初の三部作で僕が最も好きなシーンは、『ジェダイの復讐』でダース・ベイダーがマスクを脱ぐ場面なんだ。“哀しみをたたえた悪”というフレーズを耳にすると、すぐにあのシーンを思い出す。今回の映画でカイロ・レンを描くことにワクワクしたのは、彼がダース・ベイダーに憧れ、ベイダーになりたいと願っているけど、まだなれていないことと、観客がわかるほどに彼が弱さを抱えていることだった。悪役だけど、掘り下げることができる悪役で、それこそがすごく“スター・ウォーズ的”な気がしたんだよ。振り返れば、皇帝(パルパティーン)とかダース・モールはどちらかという単純な悪役だけど、僕が面白いと思うのはダース・ベイダー/アナキン・スカイウォーカーのような“複雑さを内包した悪”なんだ」

悪の力に魅了されているが完全に染まりきることができないカイロ・レンと、そんなカイロに敵対するも“通じ合う”ものを感じているレイ。そして一度はカイロの師になるも、身を隠したままのルーク。『最後のジェダイ』で描かれる悪は単に“強大”なものではなく、様々な要素が多層的に描かれ、そのことで観客の予想は次々に裏切られていく。「他の監督とは視覚的な言語は少し違うかもしれないけど、『スター・ウォーズ』のファンであればルーツに持っているものは同じだと思う」と語るジョンソン監督が描く“悪のかたち”は観客を心地よく惑わせ、観賞後も魅了し続けるだろう。

『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』
公開中

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