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シリーズ初心者でも大丈夫! 監督が語る『パイレーツ・オブ・カリビアン』新作の秘密

(2017/07/05更新)
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ジョニー・デップが主演を務める人気シリーズ最新作『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』が日本でも大ヒットを記録している。すでにシリーズ5作目になるが、ファンだけでなく“パイレーツ初体験”の観客も魅了しているのが新作の大きな特徴だ。なぜ、パイレーツの最新作は、予備知識ナシでも楽しめるのか? 監督のヨアヒム・ローニングに話を聞いた。


『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』

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映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズは、2003年にスタートした。ディズニーランドの超人気アトラクション“カリブの海賊”の世界観を基にした作品で、海を舞台にした冒険、個性豊かな海賊たちの戦い、未知の秘宝など古典的な娯楽映画の要素がたっぷりとつまった映画は大きな成功を収めた。その後、シリーズ化され、3作目まではゴア・ヴァービンスキーが、4作目は『シカゴ』のロブ・マーシャルが監督を務め、製作陣は5作目を製作するに際し、歴代の監督たちよりも10歳ほど若いヨアヒム・ローニングとエスペン・サンドリに舵を任せた。

「このシリーズは、自分が映画監督になりたいと思った映画たちに似たストーリーがある」というローニング監督は、映画の基になったアトラクション“カリブの海賊”のことも愛しており「家族で楽しめて、アドベンチャーが体験できて、怖さもあるけど楽しくて、様々な要素がミックスされている……アトラクションの魅力はそのまま映画の魅力である。それこそが、このシリーズが愛され続ける理由でしょう」と分析する。

そこで、彼らは5作目にして改めて、基になったアトラクションの魅力、シリーズ1作目の映画の魅力を追求することにしたという。「どの映画も素晴らしいのですが、中でも1作目は特別でしたから、私たちは、そこに少しだけ立ち戻り、少しだけダークに仕立てたいと考えました。また、ジャック・スパロウが常にジャック・スパロウであり続けることも私たちは重視していました」。ジャック船長が“ジャック船長らしく”いるためには何が必要か? その答えは意外にも、ジャックを“映画の中心から外すこと”だとローニング監督はいう。「ウィルとエリザベスという観客が感情移入できるキャラクターが中心にいて、そこにジャック・スパロウが突然やってきて、その場面を好き放題にかき回していくのが、1作目の力学でした。ところが、続編が製作されるにつれて、ジャックが物語の中心に置かれるようになってしまったのです。私は映画の中心にいるキャラクターは“成長”だったり“変化”だったり何らかの弧を描く存在であった方が良いと思うのですが、ジャック・スパロウはそもそも、そういうキャラクターではありません。だから、私たちは新作を作るうえで、改めて、1作目の力学に立ち戻って、新キャラクターのヘンリーとカリーナ、そしてジャックの宿敵バルボッサを物語の中心に据えて、ジャックをジャックらしくいられるポジションに置きました」

物語が進もうとするとヘマをする、邪魔をする、予想もつかないことをして状況を混乱させるが、最後の最後にはビシッとキメてくれる男、それがジャック・スパロウ船長だ。「ジャックは基本的に、成り行きを気にしないライフスタイルを送っています。どれほど落ちぶれても、クレイジーであっても、大きなトラブルに見舞われても、彼は常に地に足をつけているようです。そして観客は、それが彼の計画の一部なのか、それとも単にそうなっているだけなのか、まるでわかりません。彼がどんなことでもできてしまうという事実自体が、興味のつきない理由のひとつなのです」

シリーズの原点を見つめなおし、ジャック船長の魅力を改めて考えることで「これまでの映画を観ていなくても十分に楽しめるし、これまでの映画を観ている人はより深みを感じられる映画」を目指す。この方針を支持して、サポートを続けたのが、シリーズ全作を統括するプロデューサー、ジェリー・ブラッカイマーだ。「ジェリーは、とにかく人を大切にして、才能のある人たちを集めてグループを作り上げるエキスパートなんです。それに彼は、予算を管理するだけの人間ではなくて、撮影中は現場にいるし、編集になれば編集室にいてくれる。映画づくりのすべての過程に深く関わっているから、映画の規模の大小に関わらず、映画のクオリティが高いのでしょうね」

ちなみに日本公開初日の劇場には、シリーズを長年愛してきたファンだけでなく、1作目の公開時には生まれていなかった子どもたちの姿も多く観られ、幅広い世代が最新作に好評を寄せている。

『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』
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