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なぜ“子ども”を描き続けるのか? 『奇跡』是枝監督が語る

(2011/06/10更新)
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是枝裕和監督の最新作『奇跡』が11日(土)から全国公開される。本作はこれまでの是枝作品に連なる“子どもが主人公”の物語だ。なぜ、是枝監督は“子ども”を撮り続けるのだろうか? 『奇跡』を高校生や大人を主人公にした作品にしなかったのはなぜだろうか?監督に聞いた。


映画『奇跡』を手がけた是枝裕和監督

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なぜ“子ども”を描き続けるのか? 『奇跡』是枝監督が語る
なぜ“子ども”を描き続けるのか? 『奇跡』是枝監督が語る

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映画『奇跡』は、離婚した両親が復縁することを願いながら母(大塚寧々)と祖父母(橋爪功、樹木希林)と鹿児島で暮らす兄・航一(前田航基)と、福岡で父(オダギリジョー)と暮らす弟・龍之介(前田旺志郎)の兄弟がある日、「九州新幹線開通式の日に、博多から南下する新幹線つばめと鹿児島から北上する新幹線さくらが行き交う瞬間に“奇跡”が起こる」という噂を聞きつけ、“奇跡”を目撃するために奔走する物語。

映画監督になる前、ドキュメンタリーの演出家を目指していた時期に最初にカメラを向けた対象が小学生だったという是枝監督(後にこの映像は1991年に『もう一つの教育〜伊那小学校春組の記録』として放映された)にとって、“子ども”は繰り返しとりあげてきたモチーフだ。「子どもを描くのは、子どもは社会を外から批評できる、子供の感情や行為が大人が形成している社会というものを外から批評できるからだと思うんです。よく『なぜ死者が物語が中心にいるのか?』と聞かれるんですけど、それはたぶん死者が社会を外から、私たちの“生”を批評することができるから。『ご先祖さまに顔向けができない』って最近は言わなくなりましたけど、それって神のいない日本という国には必要な考え方だったんじゃないかと思うし、子どもにもそういう役割があると思う」。

『幻の光』『ワンダフルライフ』『誰も知らない』そして『歩いても 歩いても』……確かにこれまでの是枝作品の多くは“死者”や“子ども”など社会の外部にいる存在が、私たちの日々の暮らしに潜むドラマや真実を浮かびあがらせてきた。そして最新作『奇跡』では、子どもたちが大人たちがコントロールする社会を飛び出して、新幹線がすれ違う瞬間に起こるであろう“奇跡”と対峙しようとする。「社会の中だけで映画をつくることは可能だろうけど、この映画は子どもたちがそこから半歩踏み出して、ある種の理不尽さを経験して、自分の人生が自分の思いい通りにならないことを悟る話。子どもは“全能感”を失って成長するわけだから、外にへ踏み出さないとダメなんでしょうね」。ではその時、大人たちは何をしているのだろうか? 「子供の旅を追いかけるのではなくて、玄関先で帰りをじっと待っている大人、というのが僕の理想です。それは自分が子供を持って、今は3歳なんですけど、もう少し成長したらこの映画を観せたいと思って撮ったので、自分の子に対して『自分がこうありたい』という姿が映画に反映されていると思います」。

「(2004年発表の)『誰も知らない』の時は、僕の視線は主人公の子どもに寄り添っていたけど、今回はやや大人に近づいたところで子供たちを見ている思う。それは僕がそういう年齢になったということで否応なく訪れた変化じゃないかな」と語る是枝監督。しかし、監督は今後も子どもを撮り続けていくという。「僕は、なるべく日常的な人間の日常的な物語から出ないようにしようと思ってるんです。その中で大事なのはやはり“死者”と“子ども”なんです。そのふたつを描くことで、世界が重層的に見えてきたり、批評していくスタンスが芽生えてきて、ただの日常がそうではないものに見えてくる。だから、年齢によって描き方も変わりますけど、これからも子どもを描き続けていくでしょうね」。

『奇跡』
6月11日(土)より新宿バルト9ほか全国公開
※九州先行公開中

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