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モネと現代アートの結びつきを探る『モネ それからの100年』横浜美術館にて開催中

(2018/07/22更新)
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7月14日(土)より横浜美術館にて開催されている『モネ それからの100年』。モネと現代アートの結びつきを探りながら、モネ絵画の奥深さや新たな魅力に迫る。


クロード・モネ 《睡蓮》 1897—98年 油彩/キャンヴァス 個人蔵

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モネと現代アートの結びつきを探る『モネ それからの100年』横浜美術館にて開催中
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※ 各画像をクリックすると拡大表示されます。

印象派を代表する画家、クロード・モネが、画業の集大成となる《睡蓮》大装飾画の制作に着手してから約100年。『モネ それからの100年』は、モネの作品と現代アートの結び付きを探るという趣旨のもと、日本初公開を含むモネの絵画25点と、モネ以降のアーティスト26名による絵画・版画・写真・映像66点とを一堂に展観し、モネと多様な現代アートとのつながりを検証する展覧会だ。

開催前日に行われた記者会見に登壇した横浜美術館主任学芸員の松永真太郎氏によると、「これまでにも、モネ絵画とモダンアートとの結び付きを探る展覧会が開催されたことはあったが、これほど大規模なものは後にも先にもない」と言う。

「モネの作品と現代アートと対比することで、モネの革新性、現代性、あるいは普遍性を浮かび上がらせることができる。また逆に、現代アートを“モネ”というキーワードから逆照射することで、現代アートの中に、純粋な色彩のハーモニーや、反復の視覚的な楽しさを再発見することもできる。現代アートは難解だというイメージを持っている方々にこそ、モネの風景を見るような眼差しで現代アートを見てみてほしいと思います」と、同展に込めた思いを語った。

全4章からなる展示は、モネの初期から晩年までの作品を経年で紹介。モネのキャリアの変遷を辿りながら、それぞれの時期にモネが特に関心を寄せたテーマを取り上げ、そのテーマに沿った現代アーティストの作品が展示されている。

第1章、モネの活動初期のキーワードは「色彩と筆触」。1870年代にモネたちが編み出した「筆触分割」という技法は、ひとつのモチーフはその物体の固有色ではなく、光の反射によっていろいろな色が散りばめてあるということを発見し、それを絵画上で再現しようとするもの。そうして描かかれたモネの風景画は従来のそれとは一線を画し、色彩が画面の中の主役を担うようになる。ここでは、モネに影響を受けたフランスの色彩画家ルイ・カーヌや、抽象表現主義のウィレム・デ・クーニング、同展のために新作を寄せた湯浅克俊など、色彩が自立し、筆触をそのまま画面に残すような現代アートの作品を紹介している。

続く第2章、モネ中期(1880〜90年代)のキーワードは「形なきものへの眼差し」。積みわらやルーアン大聖堂などをモチーフとした連作に取り込む中で、そのモチーフを取り巻く大気や光といった移ろうものを描こうとしたモネの眼差しに着目する。筆触分割の手法を乗り越え、光を表現するために色を塗り重ね、画面の奥から茫洋とした光を発光させる新しい絵画を模索したモネの、色相の絵画、光のイリュージョンの効果をテーマにした現代作品を合わせて展示。マーク・ロスコ、ゲルハルト・リヒター、光と移ろいをテーマにした映像作品を手がけた水野勝規、松本陽子、丸山直文らの作品を展示する。

第3章は「モネへのオマージュ」と題し、現代アーティストが自覚的にモネの絵画から引用した作品を展示。ロイ・リキテンスタイン、堂本尚郎、平松礼二、福田美蘭らが「積みわら」や「睡蓮」をモチーフに独自の表現を展開する。

そして第4章では、《睡蓮》を中心としたモネ後期の作品を展示。極端なクローズアップによって画面いっぱいに水面を捉えた構図から浮かび上がってくるテーマは「拡張性」。反復の表現、イメージの重ね合わせ、空間への拡がりといった、視覚的・身体的な拡張性を感じさせる現代アーティストとして、サム・フランシス、アンディ・ウォーホル、小野耕石らの作品を取り上げる。

同展の魅力は、初期から晩年までのモネ作品を鑑賞できるとともに、“モネ”をキーワードに、ロスコやウォーホル、リキテンスタインなど20世紀アートの巨匠作品から、湯浅克俊、水野勝規、福田美蘭ら現在日本で活躍中のアーティストの作品までもが一堂に会する点。モネのファンも、現代アートのファンも、ぜひ足を運んでみてほしい。あらためてモネの芸術の豊かさと奥深さ、そしてモネからつながる現代アートの新たな魅力も発見することができるはずだ。

【開催情報】

『モネ それからの100年』
9月24日(月・祝)まで横浜美術館にて開催

【関連リンク】
『モネ それからの100年』

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