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トロント映画祭2017開催中! 大絶賛されるM・ロビー主演の『I, Tonya』

(2017/09/11更新)
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トーニャ・ハーディングが、トロントを沸かせている。マーゴット・ロビー主演の伝記映画『I, Tonya』が、大絶賛を受けているのだ。

1992年と94年のオリンピックに出場したフィギュアスケート選手ハーディングは、94年のオリンピック選考会の直前、ライバルのナンシー・ケリガンが何者かに襲われて膝をけがさせられた事件に関与し、スケート選手としての生命を絶たれてしまった。当時、事件は大ニュースになり、コメディアンに格好のジョークのネタとされている。

映画は、現在の彼女や家族、関係者が、カメラに向かって当時を語るという、偽ドキュメンタリー形式 。ハーディングが子供の頃から母親と元夫に暴力をふるわれては、自分も負けじとふるい返していた様子が容赦なく描かれるが、全体的にはコメディ調だ。「ナンシーは1回暴力を受けただけでニュースになるのよね。私なんて、そんなの毎日なのに」と、しらっと独白してみせるシーンは、爆笑を呼ぶ数々のシーンのひとつ。音楽も、ノリのいい当時のヒットソングを使い、何より、ハーディングの母親役のアリソン・ジャネイが、出てくるだけで笑いを取るほど強烈だ。

貧しい家庭に育ったハーディングは、スケートの衣装もまともに買えなかったことや、素行の悪さのせいで、正当な評価を受けられないこともあった。ステージママの母親が、スケートに集中できるようにと学校もやめさせたため、教育もまともに受けていない。

だからといって、映画は、彼女の身の振る舞いを正当化することはしない。しかし、「ライバルにけがをさせてまで望むものを手に入れようとした下品な女」としてしか彼女を知らなかった人は、この映画を見て、彼女をもっと理解し、ひょっとすると、ちょっと好きにもなってしまうはずだ。

監督は『ラースと、その彼女』のクレイグ・ギレスピー。ロビーは、今作のプロデューサーも兼任する。ロビーとジャネイには、早くも「オスカー候補入りか」との声も上がっている。日本でも公開される予定だ。

取材・文=猿渡由紀

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