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佐津川愛美インタビュー/『神様ヘルプ!』

イソガイマサト

演劇界の鬼才・穴吹一朗率いる劇団ア―バン・フォレストによる大ヒット舞台を、ドラマ『ライアーゲーム』などの佐々木詳太監督が映画化した『神様ヘルプ!』。映画は廃校に偶然集まった12人が、25年前にそこで起きた大量殺人事件によって運命をひとつにしていくサスペンス・ホラー・コメディ。本作で物語の鍵を握る女子高生・奈緒に扮した佐津川愛美が、苛酷で楽しい撮影を振り返ってくれた。

――『神様ヘルプ!』の撮影は相当苛酷だったみたいですね。

「その時期、連ドラも撮っていて、ふたつ掛け持ちだったので、これまでの中でも一番大変でした。こちらの撮影は夜中の撮影が多かったので、ドラマの撮影が終わってから、夜に現場に入って、朝まで撮影する日々で。だから、そんなに長い期間ではなかったんですけど、濃かったですね。一番ビックリしたのは、夜食のカレーを次の日のお昼に食べたこと(笑)。撮るものが多かったので、みんな、それぐらい余裕がなかったんですよ」

――普通そんな状態だとキレる人がいたり、殺伐とした現場になると思うけど……。

「いや、それがそうでもなくて(笑)。私はご一緒させていただくのが2回目のキャストの方やスタッフさんが多かったので、最初から現場に馴染めたこともあるんですけど、次のカットまで時間が空くとみんなで座って寝てたり(笑)、ナチュラルハイになりながらやっていたので、楽しかったんです。逆に、スケジュール的にも時間的にも大変な現場をそうやって乗り越えることで一体感が生まれたような気がします」

――撮影で印象的だったシーンは?

「奈緒が泣くシーンがあって、監督から『できたら泣いてください』って言われたんですけど、あのときは自分が追いつめられてて。あまり記憶がないんですけど、私がテストだと思って演じたのが本番で、次に撮ったのが2テイク目だったらしく、『2回目はよかったね』って言われたときは、え?ってなったんですよ。だから、自分の中では勝手に撮ってくださったっていう印象が強いんです」

――殺人鬼が襲ってくる給食室のシーンもスリリングでしたね。

「私も(ボーイフレンドの峻に扮した)賀来(賢人)くんも、殺人犯の俳優さん(秘密!)も、リハーサルのときと出すパワーが全然違ったから、あそこは本気で息切れしてますね」

――逆に、刑事役の佐藤二朗さんは最高に可笑しいですね。

「二朗さんはアドリブ祭ですよ(笑)。現場ではいつも本当に面白くて。二朗さんと初めて会うシーンでは笑いをこらえるのに、とにかく必死でした(笑)」

――劇中で殺人鬼に「どっちから先に殺してして欲しい?」と言われて、賀来さん演じる峻とジャンケンをするシーンがありますよね。あそこは彼のジャンケンの癖が伏線になった、この映画の大きな見どころです。もしあの状況に実際に置かれたら、佐津川さんならどうします?

「本当のことを考えたら、難しいですよね。生き残った方が絶対にツラいと思うし。でも、瞬時に判断できるか分からないですけど、そこまで考える前に、大事な人にはやっぱり生きてて欲しいと思うんじゃないかと思います。」

――奈緒と峻の関係はそれぐらい特別なものだったんですね。

「奈緒と峻って、単純に好き同士って関係ではないと思ったんですよ。監督は『タッチ』(の達也と南)みたいな関係だとおっしゃってて、それが私の中では大きなポイントになったんです。お互い好きなんだけど、まだそういう関係ではなくて、でも大事な人として一緒にいて、といった関係性。だから、私の中では峻を彼氏だと思ってやってないんです。ずっと一緒に育ってきた、もうひとつ別の何かがあるなと思って。だから本音を言い合うシーンでは、ただ好きっていう感情だけじゃなくて、峻のことを大切に思ってるって気持ちがちゃんと出せたらいいなと思って演じました」

――それにしても、佐津川さんは面白そうな作品で、ほかではできない変わった役をいろいろやられてますね。

「自分でもいろんな役をやりたいと思っているので、そういう見方をしていただけるのは嬉しいです」

――では、そんな佐津川さんにとって女優の仕事は天職ですか?

「たぶん好きなんだと思います。私、本当に興味があることしか続かないんですよね。唯一続いたのが、昔やっていた新体操とこの仕事だけで。写真も好きで、結構撮ったりするんですけど、それは波があって、撮れる時期と撮れない時期があるんです。でも、女優の仕事は楽しいんだと思います。逆に仕事がないと不安になるかも(笑)。いや、前から、求められなくなったら終わりの世界だなとは思っているので、ずっと一生やっていきたいですって気持ちより、やらせていただける役があるならやらせていただきたいって気持の方が強くて。最近は色々と充実してお仕事をさせて頂いていて、嬉しいですよね。幸せなことだと思います」



取材・文:イソガイマサト


PROFILE
佐津川愛美
’88年、静岡県生まれ。’05年に『蝉しぐれ』で映画デビュー。以後『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』『鈍獣』『悪夢のエレベーター』などに出演。今後も『nude』『電人ザボーガー』など出演作が待機中。

 

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神様ヘルプ!

 

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